ギフトピアの思い出(説明編)

かつて、ギフトピア(GiFTPiA)というゲームソフトがありました。ハードはゲームキューブ、発売は2003年。実に10年以上前の作品です。うええ、10年前には既にゲームキューブがあったのか。時の流れは恐ろしい。そんなギフトピアというゲーム、私は大好きでした。買ったきっかけは全く思い出せないのですが、とにかくハマりました。メインテーマがちょっと不気味でやたらクセになります。

どういうゲームなのかを簡潔に説明すると、主人公・ポックルがオトナになるためにあれこれがんばる、というものです。

ナナシ島の住民であるポックルは、オトナになるための儀式「オトナ式」の日に寝坊をしてしまいます。規則で定められた大事な式をすっぽかしたポックルは、オトナになれなかった上、村長さんには「反逆罪な〜のだ!」と怒られ、牢屋に入れられてしまいます。囚人服で。足かせまでついて。「未成年の囚人服姿は倫理的に問題が…」とのことで、顔にモザイクまでかかっています。主人公が囚人服で足かせでモザイクなゲームなんてそうそうあるもんじゃないですよ。

この「オトナ式」は、現実の成人式とは違い、「出なくてはならない」ものなんですよね。出ないと反逆罪。こういった制度のあり方、ムチャクチャだと思うでしょう? ちゃんとそのへんのことにものちのち言及されます。

で、ボランティア活動(ゴミ拾い)をすることによって囚人服と足かせとモザイクを取ってもらえて、なんやかんやあって、村長さんに「再オトナ式をするには500万マネ必要なのであ〜る!」と言われます。「マネ」はお金の単位です。

というわけで、このゲームは、オトナになるためにお金を集めるゲームです。


…いやいやいや。もちろんそれだけではありません。

島を歩いていると、ポックルは不思議な老人・ジギーに出会います。「わしはオトナ式なんかしとらんぞ!」と言うそのシャーマン的なおじいさんにポックルはびっくり。この世界では「オトナ式をしないとオトナになれない」というのが常識なのです。そしてジギーは「オトナ式ではない『オトナになる方法』」を教えてくれます。

それは、「人のネガイを叶える」ということなのでした。

実は、ポックルには、キャッピーというガールフレンドがいます。ポックルとキャッピーは、オトナになったら、子供は立入禁止の「シマウラ」という地域へ一緒に行こう、と約束をしています。ポックルがオトナになれなかったもんだから怒ったり悲しんだりしています。ちなみにこのキャッピー、村長であるメイヤーさんの娘です。

シャーマン的なおじいさんと一緒にキノコ鍋を食べていたポックルは、シャーマン的なおじいさん経由で、キノコ精れいちゃんと会話します。そして気づくとキャッピーの寝室に。寝ているキャッピーの心から、精れいちゃんにもらった「からのネガイ玉」で「シマウラにつれていって!」というネガイを聞き届けます。

ここから、「マネを集める」という方法と「ネガイを叶える」という方法が平行して進んでいき、ポックルはオトナになっていくのです。

500万マネ集めても、人々のネガイを叶えても、オトナにはなれるのですが、基本的にはネガイを叶えるほうでゲームを進めることになります。メインストーリーもそちらに沿った形で進むのですが、何より、ネガイを叶えないと、ポックルの1日の行動時間が長くならず、お金が全然集められないのです。ネガイを叶えていくことで、オトナのもとが溜まって、少しずつオトナに近づいていきます。要するにレベルアップですね。レベル1にあたる「おこちゃま」のときは、8時間しか行動できません。ゲーム内の1時間は現実の1分です。ポックルは毎朝9時起床なので、夕方の5時までしか行動できません。眠くなっちゃうからです。眠くなっちゃうから、夕方5時までに家に帰ってベッドで寝なくてはならないのです。帰らなかった場合、「ネムイ精れい」という奴に所持金を奪われます。ゲームオーバーではありません。それは別にあります。

このゲームには結構出てきます、精れい。もちろん「精霊」のことですが、ゲーム内の表記は「精れい」です。

お金を集めることによって島の設備が整っていき、ロープウェイが開通したり、宝くじが買えるようになったり、山小屋をもらえたり、畑仕事ができるようになったりするので、ネガイを叶える合間にちょっとずつお金を集めていく感じですね。ちなみに、ネガイの方でオトナになる直前まで進むと、500万マネくらい余裕で貯められます。ネガイを叶えたほうがお金集めも捗るわけですね。当然ながら500万マネENDとネガイ叶えENDは違います。

本当は思い出を語ろうと思ったんですが、なぜかあまりにも知名度の低いゲームなので、結局説明っぽい感じになってしまいました。テレビCMもやっていたんですけどねえ。不思議ですねえ。前にどこかの中古ゲーム店で見つけた際は500円でした。と思いました。とてもおすすめですので、やってみてください。ゲームキューブのソフトはWiiでもできます。

気が向いたらもうちょっと細かいところの、今度こそ思い出を語ります。

投げ銭できますが追加要素はありません。

時代を感じるホームページ。http://www.nintendo.co.jp/ngc/ggfj/index.html


ここから先は

78字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?