スマッシュでブラザーズなヤツら。
大乱闘スマッシュブラザーズ。言わずと知れた、大人気シリーズです。
1999年、ニンテンドウ64用ソフト「ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ」が発売され、その後2001年にゲームキューブ用ソフト「大乱闘スマッシュブラザーズDX」、さらに2008年にWii用ソフト「大乱闘スマッシュブラザーズX」が発売されています。このあたりはもはや説明不要でしょう。ニンテンドウ64とゲームキューブ。このふたつは残念ながらPlayStation2の販売台数に大きく引けを取ってしまったいわゆる「負けハード」なのですが、それでも、このハードから始まり、いまもなお多大な人気を誇るシリーズはいくつかあります。大乱闘スマッシュブラザーズ、略して「スマブラ」シリーズも、言うまでもなくそのひとつです。
「スマブラ」の開発元は任天堂…ではなく、HAL研究所(通称ハル研)です。スマブラシリーズの現ディレクターである桜井政博さんはもちろん、任天堂の現社長である岩田聡さんもハル研出身です。まあ、そのへんの話をしても仕方がないので割愛します。なお、シリーズの発端とも言える「格闘ゲーム竜王」の話は「社長が訊く」(http://www.nintendo.co.jp/wii/interview/rsbj/vol7/index.html )やほぼ日刊イトイ新聞・樹の上の秘密基地(https://www.1101.com/nintendo/nin4/nin4-1.htm )で読むことができます。
私がシリーズに触れたのは第1作、64「ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ」です。この頃は正式名称に「ニンテンドウオールスター!」なんていう言葉が入っているんですね。この頃というか、これだけですね。
当時の私は小さかったので、自分が触れた全ゲームの中でもかなり前のほうの作品です。初期キャラが8人、隠しキャラが4人。当時の私がちゃんと知っていたのは半分でした。あ、文字数制限があるわけでもないのだから全て言いますね。マリオ、ヨッシー、ドンキーコング、カービィ、ピカチュウ、プリン。当時はリンクがリンクという名前であることも知りませんでした。ありがちな話ですが、「ゼルダ」だと思っていました。このゲームのおかげでその勘違いは終焉を迎えたわけです。そして、その他のキャラクターに至っては、知識ゼロです。まあ、小さい子供ですからね。小さい子供がメトロイドやMOTHER2を知っているかと言われれば、決してそんなことはないわけです。ちなみに私はMOTHER3(2006年)に触れるまでMOTHERシリーズは全く知りませんでした。
スマブラ64での私の使用キャラは特にこだわりはありませんでしたが、最初はリンクだったのを覚えています。「かっこいいから」という理由で。名前も知らなかったくせに! そしてその後はやっぱりカービィ。HAL研究所開発のゲームだから…かどうかはわかりませんが、64のカービィはとても使いやすいキャラでした。小さかった私には、復帰のしやすさがありがたかったのです。
そう、「復帰」という概念があるように、「スマブラ」シリーズは普通の「格闘ゲーム」とは違います。ふっ飛ばしあいを主とした「対戦アクションゲーム」なのです。相手の体力ゲージを削りK.O.を狙うのではなく、相手にダメージを蓄積させ、画面の外へとふっ飛ばす! のです。ダメージはパーセンテージで表示され、最大で999%まで溜まります。そうなると、弱〜い攻撃でも強烈にふっ飛ばされてしまいます。まあ、普通に対戦していればそんな数字にはなりません。200%にも届かないくらいで決着はつきます。
「スマブラ」シリーズの特徴としては、操作が簡単だというのがあります。ここもいわゆる「格闘ゲーム」と大きく違う点ですね。例えば某ゲームでは「昇竜拳が出せない!」ということがあるのですが、「スマブラ」はシリーズを通して、キャラクターの持つ全ワザを出すのが非常に容易となっています。もちろん、対戦ゲームではあるので、立ち回りの上手下手はありますが、技を出すということだけなら、ゲーム初心者であっても、あっという間にできるようになります。ワザは基本的に「地上/空中で(単一方向へのスティック入力+)AorBボタン」という操作で出すことができます。Aボタンだけなら弱攻撃、横や上や下+Aなら強攻撃。Bボタンは必殺ワザ。相手の蓄積ダメージが増えてきた…そこでキメたいときははじき(すばやくスティックを倒す)+Aでスマッシュ攻撃! ふっ飛ばす! ドカーンっ! ふっ飛ばされてもあきらめるな! 2段ジャンプ! 上方向に飛び上がる必殺ワザ! ガケにしがみつく! 画面の中央へと戻ってくるのだ!
はい。
操作については、シリーズ全作にハウツープレイのムービーが用意されています。それを見ましょう。「つかみ」とか「緊急回避」とかもあります。
スマブラ64の当時は、私は幼かったので、本腰を入れて(?)プレイを始めたのは2作目「大乱闘スマッシュブラザーズDX」からです。こちらのソフト、非常に出来がよかったわけです。前作にはなかった「横必殺ワザ」「空中緊急回避」「その場緊急回避」「スマッシュホールド」などの要素が追加されました。使用可能キャラもドカンと増え25人。この頃から私はヨッシーを使うようになりました。ヨッシーを使う人の中で私は結構強いほうなんじゃないかという自負があります。というか私以外にヨッシーを使っている人が全然いません。ちなみに、使用機会は全くありませんが、このソフトをフリーズさせる方法もひとつ知っています。
時は流れて2008年、ゲームキューブから、今度はいわゆる「勝ちハード」のWiiへとプラットフォームを変えた新作「大乱闘スマッシュブラザーズX」が発売されました。悲しいかな、いなくなってしまったキャラクターも数名いますが、総数は増えて35人。ソニックとスネークの参戦発表には、ゲームファンたちが大きく沸きましたね。新要素の目玉は、シリーズ初の1人用ストーリーモードである「亜空の使者」、そして対戦における「最後の切りふだ」。
亜空の使者は、まあ、なんつうか、いろいろ倒してくやつです。今作オリジナルのボスだけでなく、あのゲームのあのボスキャラとも戦えたりします。隠しキャラがこのモードでいっぱい出ます。そして最後の切りふだ。これは「スマッシュボール」というアイテムを叩き割ることによってちょーすごまじヤバキレッキレな必殺ワザが1回使えちゃうというやつです。ブワァーンっつって。ババーンっつって。ドッカーンっつって。与えるダメージもふっとばす力も、その映像もスマッシュ級です。スマッシュ級って何ですかね?
とまあ、非常に力の入った新作だったわけですが、このスマブラXには、大きな、それはそれは大きな欠点があったのです。
対戦中、キャラが転ぶのです。
もちろん足を滑らせて転んでいるわけですから、キャラは無防備、対戦では隙になります。制作側の意図としては(推測でしかありませんが)、あえて隙が生まれる瞬間を作ることによって、その瞬間に「何かが起きる」ということを期待したのではないのでしょうか。勝っていたプレイヤーのキャラが転び、その隙を見逃さなかった対戦相手がスマッシュ攻撃でふっ飛ばす…のような。しかし、この「転ぶ」システム、64とDXをやり続けてきたシリーズファンにとっては、ストレス以外の何物でもありませんでした。いえ、正確に言うと、このシステムが存在すること自体はいいのです。前述のようなハプニングが呼び起こせる可能性もありますし。ただ、ON/OFFの切り替えくらいは、それくらいはできるようにしていただきたかった…。
書きながら思い出してしまいましたが、もうひとつ残念な点がありました。この作品には「クリアゲッター」というシステムが存在します。ゲームキューブの名作「カービィのエアライド」にあった「クリアチェッカー」と同様のシステムで、ゲーム内で何らかの条件(例えば「対戦回数が100回を超える」など)をクリアすると、その条件が表示された「窓」がパリンと割れ、項目に応じた新ステージやらフィギュアやらが手に入る、というものでした。このシステムは「エアライド」以降の桜井さんのゲームでよく見ることができます。で、「どうしてもクリアできない!」という条件の「窓」を割るために、これまた特定の条件を満たすことで割れる別の「窓」から数個だけ出てくる、ウルトラハンマーというアイテムが使えます。「こんな条件もう無理!」となったときに、そのハンマーでバリンとやってしまえるわけです。マスを埋める方式だった「エアライド」でも、紫色のマスを使って、クリアできない条件のところをムリヤリ塗りつぶせましたね。
そんなクリアゲッター。私も「どうしてもクリアできない!」と感じた「窓」がありました。幸い、ウルトラハンマーは持っている。よし、これで割ろう!
ブブッ
は???????
…どうやら、ウルトラハンマーでも割れない「窓」というのがあるようです。私が割ろうとしたのは、それでした。
いやいやいやいや! こっちはどうしてもクリアできないからハンマーを使いたいんですよ! そのためのハンマーでしょ!? クリアできる「窓」にわざわざ使えってこと!? 何考えてるの!?
そういうわけで、私のXの総プレイ時間は、決して長くはありませんでした。
そして! つい先日! 発売されました! ニンテンドー3DS専用ソフト! 「大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS」! シリーズ初の携帯機用ソフト! 期待と不安が入り混じる! そして今冬には「for WiiU」も控えております! 期待と不安が入り混じる!
シリーズファンの私、発売日に購入いたしました。スマブラ3DS。うわー! すっごい! 転ばない! 転ばないってすごい! 転ばないってすばらしい!
まだまだネタバレには早いので、総キャラが何人かなど、ちょっと踏み込んだ内容はヒミツです。ただひとつ言えることは、携帯機でもちゃんとスマブラだったので、そこに不安を保つ必要は全くありません。初週100万本も軽く達成してしまうほどに人気の「スマブラ」シリーズ最新作、みなさんも是非チェックしてみてくださいね!
販促になってしまった。
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