標準偏差とは? - ボリンジャーバンドの基礎知識
ボリンジャーバンドの計算式は標準偏差の計算式と同じだというのはみなさん知っていると思います。
ここで書かれている内容はFXの知識以前に、そもそも標準偏差としての基礎知識について記載します。
身近な標準偏差
標準偏差に関してむず難しい説明する前に...実は身近なところで標準偏差が使われています。
偏差値です。
中学、高校あたりで学力の目安としてよく使われているものです。
あれは標準偏差を10倍して、50足す計算で算出しています。
標準偏差で知れること
標準偏差というのは、分散を平方根で計算される値のことを「標準偏差」と言います。
標準偏差の公式
標準偏差の公式はこのようになっています。
これ難しいですよね?
具体例を下記で示します。そちらを見ていただくと理解していただけるかと思います。
標準偏差の計算例
FXのローソク足のデータ(ドル円の1分足)を使用して一例として説明します。6:00〜6:19でデータ数は20個あります。
この場合の計算式としてはこのようになります。
(N1 - 平均値)の2乗をここで具体的な数値ですが...
(109.420 - 109.372 )の2乗になります。
この場合には20個分のデータをどうように求めて、平方根で計算します。
そして求められる標準偏差の数値としては0.02134となるのです。
標準偏差から分かること
標準偏差で「1シグマ」「2シグマ」「3シグマ」のような言葉を聞いたことありますよね?
それについての説明します。
簡単にいうと...
1. 平均値から標準偏差1倍の範囲は15.9%の確率で起こり得ます。
2. 平均値から標準偏差2倍の範囲は2.3%の確率で起こり得ます。
3. 平均値から標準偏差3倍の範囲は0.1%の確率で起こり得ます。
ここまで知っておいてもらえればいいか思うのですが...もう一つ重要なことがあります。
正規分布であることが前提
この標準偏差の考えが成立するのは正規分布であることが前提です。
正規分布になり得ないものを使用して標準偏差を求めるのはそもそも意味が無いのです。
よく一例としてあげられるのが「身長」「体重」「学力テスト」このあたりは正規分布になるのが分かるかと思います。
逆に正規分布にならないのは「過去3ヶ月の気温」とかでしょうか。
例えば、4月、5月、6月の約90日の気温データがあったとして、今後の気温の標準偏差を求めても無駄ですよね?
7月になったら、もっと暑くなりますので、毎日3シグマを超えていく状況になります。
為替も似た様な物です。ボリンジャーバンドは標準偏差の計算式を使っているが、そもそも考え方がおかしいのです。
詳しくはこちらの記事で記載しています。
最後に...
標準偏差に関して超基本的なことばかりを記載しました。
参考にしてください。
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