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ジールの経済評論(クロノトリガー

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ジール「妾が思うにアメリカの成長性が高いのはアマゾンやGoogle等のオンライン世界の独占企業であって、それを除すると特に日本と差がある様には思えぬ。日本が負けてるのは人口の少なさと金融ビジネスでの遅れ、英語圏ではない弱さよのう…


ジール「日本は高度経済成長期には英語圏ではない弱さを物技術の向上にて埋め合わせしていた。しかし近代になると教育界隈にて良い大学入って良い会社に入るだの公務員になるだのが美徳とされ熟産業が活発化したりで、あまり生産性のない分野が成長してしまった。欧米には熟産業なんてないのに。



ジール「不況期の失業者を普通に福祉で保護して休ませてればまだ人々に考える時間が創出され、起業家精神が養われたかもしれぬと妾は思う」

ジール「とはいえ、みだりに起業家精神が増えるのも良くないのう。オンラインに繋げると起業精神くすぐりながら敗者を食い物にするネットワークビジネスの宣伝が多くある。一つ一つのビジネスモデルは金銭リスクは小さくともそこに時間を奪われるリスクは多くある訳で、それらも熟産業と同じく、無駄な分野であると思うのよのう…」

ダルトン「ジール様! まだ遅くはないと思います。熟産業とネットワークビジネス等を破壊しつつ、福祉予算拡充しましょう。それからラヴォスエネルギーを無駄に使うパチスロ業界も破壊しましょう。」

ジール「妾はパチスロが好きなのでな。それは無理じゃ。それに破壊しても似たようなサービスはうじゃうじゃで沸いてくるじゃろうて。例えばパチスロがなければ競馬や闇カジノ等はこれみよがしに営業かけてくるし、そうなればそれらのギャンブルに人の意識は向かうし、熟産業が淘汰されても家庭教師が活発化するだけじゃろうし、そこを規制しても闇オンライン授業や宿題代行屋さん等、いくらでも抜け道はあろう。それらを監視規制する方が無駄が多かろうて」

ダルトン「なるほど…。ではどうなさるのですか?」

ジール「戦争じゃよ。戦争世界にして皆が明日をも知れぬ命だと思えれば試験勉強等はしてられなくなる。そうなれば人々が就くだろう仕事についても生産的に合理性あるかどうかを人々は強く考える様になり…」

ダルトン「ジール様の仰る戦争というと、とりあずの目標地点はどこになるのでしょうか??」

ジール「ロシアしかないじゃろうて」

ダルトン「 そんなまさか!ロシアは核武装国ですよ!」

ジール「だからこそじゃ。日本人全員でロシアの地に攻め込む。できない人は韓国あたりに預かって貰う。そうすれば日本に核を打ち込んでも誰も死ぬ事はない。幸い、今ロシアの兵士はウクライナに駐屯中じゃし、プーチンまでは比較的楽にたどり着けるじゃろう」

ダルトン「なるほど。日本人が日本を留守にしていれば大丈夫。しかしロシア海域に入ったら撃墜されそうですよ?」

ジール「まずは船で韓国へじゃ。そこから北朝鮮を滅ぼしつつ、ロシアの国境へと侵入する。必要な生活物資は現地調達じゃ」

ダルトン「しかし、その過酷なミッションに現代日本人が耐えられるでしょうか?」

ジール「日本の対貿易赤字額を考えてみると、人口を半分に減らせば資源の輸入量が抑えられ、貿易黒字に転換する。とりあえず若者を戦地に送って殺されれば儲けもんじゃ」

ダルトン(そんな暴案!国会で通るわけない!)

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