カエルvsヤクラ(クロノとルッカは祭壇の下へ)


祭壇に寝かされたリーネに呪文をかけるヤクラ。
ヤクラはリーネに変身し、満足げに笑った。擬態できる魔法を完成させたヤクラの元にカエルが現れた。

ヤクラの部屋にたどり着くまでにカエルは無双していた。背丈の10倍はジャンプできる生物カエルは、剣士として鍛練していて更に背丈の20倍は跳べた。それは時速にして200km。圧倒的スピードで動けるだろうカエルはあっとういまにマノリア修道院の各フロアを制圧していった。そんな圧倒的強さのカエルだったがヤクラ相手では違った。
カエルの先手で一撃が入るが殆んどダメージ受けていなかった。ヤクラの表皮は鎧のように固く、触覚は空気の流れを把握し、視覚外の状況も把握する

ヤクラの突撃に圧されるカエル。壁際に押し付けられる。身体を横にずらし、力をいなしても直ぐに向きを合わせされる。ヤクラはカエルよりも早い速度で動き、カエルの体重の10倍の巨体で突撃してくる。カエルは防戦する一方だった。

しかしヤクラの弱点はゴキブリと似ていてうしろへバックすることは苦手だった。

「クロノ!これをつかって!」
リュックからスプレー缶を取り出しクロノへ渡したルッカ
背後ががら空きだったヤクラの尻へオイルが噴射される。
使いきったところで
壁に設置された松明棒をとり尻に当てた。
表皮には神経が通っていない構造のヤクラはしばし火がついた事に気付かなかった。
部屋に焼け焦げるような匂いが立ち込めた頃、ヤクラは火を消そうとゴロゴロ転がる。しかし消えず、ガラスを破って飛び降り、井戸の中に飛び込もうとするも巨体で入れずリーネに変身して飛び込んだ。
その隙にカエルはリーネを抱き抱え、二階から飛び降りた。

クロノとルッカは戦闘力のない一般人だった。勢いでカエルについてきただけの足手まとい。二階からは飛び降りれず、 かといってカエルなしで来た道を帰るのは不安だった。カエルがとてつもなく強く一緒にいれば安心だと思っていた。そのカエルはリーネの安全を最優先としリーネを抱えたまま王宮へと向かった。

びしょ濡れのヤクラリーネが井戸から這い出てくると、壁を這いずりながら二階へと戻ってくる
ヤクラリーネは周囲を見回し、カエルと火を着けた者を探した。

Aクロノとルッカは祭壇の下に隠れていた。
リーネヤクラは部屋をうろうろした後祭壇の上に立ちキョロキョロとみわした。しばらくすると
「み~つけた~」とリーネヤクラはクロノ達をみつけ、二人を丸みするような巨大な口を開いた。

松明棒を口の中に入れて避けるものの最大時速500kmヤクラ相手に逃げ切れない

Bクローゼットの中にかくれる

一室のクローゼットの中に隠れている二人。足元の引き出しには大臣が詰め込まれていて大臣の呼び掛けに引き出しを開けると奥から日本刀が。

ヤクラは各フロアにて部下たちがやられた惨状を目撃し、敗北を認め修道院を放棄した。
かけつけた騎士団が修道院内を捜索し、クロノとルッカは無事に保護される。
しかしリーネに擬態する魔法が魔族側に渡った。王家は魔族に乗っ取られるリスクを抱えることに





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