ミアンヌのリアルな行動から


○王家の紋章の入った髪飾りを教会で拾ったクロノ達

行方不明の王妃と関係あるかもしれないと思ったルッカだったが、それが誘拐事件だとは気付かず、シスターに見せた。
ルッカの考察は【王様がDV等を王妃にやるものだから王妃は教会に助けを求めて匿われている】だった。

王妃行方不明の件についてガルディア国民は知らされていなかった。一国の王妃が行方不明だとのお触れを出せば事件とは関係のない犯人から身代金の要求されたり、本物の犯人との身代金交渉が妨害される可能性、あるいは捜索自体がより難しくなる可能性がった。また捜索に出払った兵士にて城の警備が手薄だと思い込んだ者が事件を起こしたり、街の警備が手薄だと思い込んだ者により、市民が事件に巻き込まれたりする。
王妃の捜索は極秘で行われていた。


○ミアンヌとクロノ達が戦う展開

シスターはクロノ達がリーネ誘拐に気付いたと思い、口封じしようとする。
一人のシスターがまず出入り口の扉を締めた。
笑顔で何食わぬ顔顔でクロノ達に近付く。

教会のシスターに擬態していたミアンヌは右手の変身のみを解除した。
クロノとルッカの首筋に鋭い爪を当て、耳元で小さく『騒いだらコロス』と脅した。
その場で殺さないのは血しぶきで服や床が汚れる事、つまり掃除への手間への配慮である。大声を出されて教会の外にいる市民に気付かれて通報されるリスクも考慮している

クロノ達を脅して奥の部屋に誘い込もとうするシスター達

異常に大きな手、鋭い爪。クロノ達は何が起きているのか訳が判らなかった。
その正体が魔族だとは知らなかった二人にとって化物じみた手を見ても脅きはすれども現実感はなく、冗談かと思い軽く振り払った。

すぐさま首にめり込んでくる爪。トルース山で目撃したエイリアン(魔族ジャリー)の件もあり、得たいの知れない存在が現実に存在する事を実感する二人

ミアンヌの一人がオルガンを鳴らして、からくり扉が開く。
この先に連れていかれると尋問、及び拷問が待っている。クロノの達の身辺情報を調査され、魔族が擬態するのに価値がある者かどうかが判断される。価値があれば成り済ます為の情報を引き出し続ける為に生かされるるものの無ければ殺処分(食糧に)される。


人質が二人もいる。一人が抵抗しようものなら見せしめに躊躇なく殺されるかもしれないと考えるルッカ。ルッカはリュックに付けていた防犯ブザーを鳴らして敵を驚かせている間に逃げるべきか、それともエアガンを素早く取り出して攻撃してみるべきかを思案する。だがリュックの重量が10kg程あり、背負ったまま逃げるのは困難であると判断した。

ルッカは防犯ブザーで敵を怯ませ、その隙にエアガンで威嚇しつつ、クロノに抜刀の準備をさせた。

戦闘体制に入ったクロノ達の行動に合わせるようにミアンヌ4体も擬態を解除し、戦闘体制に。
逃げ道を封鎖するようにミアンヌの一体は出入り口にて待機していた。

ミアンヌは上半身が人型、下半身は蛇にて下半身の部分は2mあった。いわゆる下半身大蛇であり、その半身を這いずって動く為、移動速度はさして早くない。

参考資料 

しかしミアンヌは下半身をとぐろ状にしてバネ状運動をすれば2m飛べる。バネを貯める間に大きな隙があるものの一旦飛べばその瞬間の最高時速は40km程あり、ナイフの様な鋭い爪と牙を合わせると丸腰の人間にとっては脅威である。

ミアンヌは低級の魔族であるがスパイとして人間界の言葉を学習できる優秀な頭脳がある。擬態の魔術を習得し、教会のシスターに成り済ます演技力、そこに価値を見出だされ、上級魔族のヤクラに雇われていた。

クロノが刀を振り回し、遠目からルッカがエアガンで攻撃する。
真剣を持つのが初めてだったクロノ。生物に向けて刃を向けるのも初めてだったクロノは積極的に攻撃するというよりルッカと自分の命を守る為に威嚇している状態だった。

ミアンヌに囲まれている状態で時間が過ぎていく。

ルッカの鳴らしたブザー音を聞き付けて、奥の部屋から魔族が10体出てくる。弓を持った魔族らが取り囲み、クロノ達に武器を下ろすように要求した。

クロノ達は観念すると鎧を来た魔族が二人を背負い、サイレンの鳴るブザーを破壊し、奥の部屋へ連れていく。

○全ての状況を天井から眺めていたカエル。
カエル視点