FF8 回復が遅かったら傷痕が残るシステム
カドワキ先生
「大丈夫……だね?」
(ひたいが痛む)
「……ひたいが痛みます」
「そりゃ、仕方ないでしょうねえ。ん、目つきもしっかりしてきたね。もう、大丈夫そうだ。自分の名前、言ってみな?」
カドワキ先生
「訓練の時は少し手加減したら?そのうちトンデモないことになるよ」
スコール
「サイファーに言ってください」
カドワキ先生
「あの子はねえ……なにを言ってもムダってやつだね。相手しなけりゃいいんじゃないの?」
スコール
「逃げるわけにはいかないから」
カドワキ先生
「カッコつけたい年頃なんだねえ。額の傷痕…こりゃ駄目だね…。回復するのがもう少し早ければ治せたろうに、少しばかり時間が経ちすぎている。」
スコール「どくれらいで治りますか?」
カドワキ「2~3ヵ月くらい…、傷痕が完全に消えるには一年以上はかかりそうだね…。まったく…相手にケガをさせたなら回復させるのがマナーだろうに…」
スコール「…」
カドワキ「なんにせよ男前の顔が台無しだよ」
スコール「おとこまえ…」
カドワキ「そうだよ。男前だよ。慰謝料5000万ギルくらい請求しないと」
スコール「…やられたらやり返される。これはサイファーからの仕返しなんです」
カドワキ先生
「仕返し?」
スコール「ずっと以前に俺がサイファーを傷つけてしまったから…。その頃はサイファーも俺も回復の仕方が良くわかんなくて…」
カドワキ
「だとしても二人とももう子供じゃないんだ。やりすぎだよ。
スコール「…はい」
カドワキ
「まあ、ほどほどにしておきな。さてさて、あんたの指導教官は……キスティス先生だね。連絡するから、ちょっと待ってなさい」
「スコール……また会えたね」
キスティス
「もう!絶対、あなたかサイファーだと思ったわ!
さあ、行くわよ。実地試験、今日に決まったんだから」
キスティス
「ねえ、スコール。なにか悩んでることはないの?」
スコール・キスティス
「……べつに「……べつに」
キスティス
「あははっ!」
スコール
「なにがそんなにおかしい?」
キスティス
「おかしい?ちがうちがう!うれしいの。生徒を少しだけ理解できた。だから、うれしいってだけ」
スコール
「俺はそんなに単純じゃない」
キスティス
「じゃあ、話しなさいよ。あなたのこと、もっと聞かせてちょうだい」
スコール・キスティス
「先生には関係……「関係ないだろ!」
キスティス
「おはよう、みんな。まず、今日の予定からね。昨日からウワサになってるみたいだけど……。SeeD選考の実地試験が夕方からスタートします。 試験に参加しない人、先週の筆記試験で失敗しちゃった人はここで自習。試験に参加する人は夕方まで自由時間。いつもの訓練以上に念入りに準備しておくこと。 16時、ホールに集合。各班のメンバーを発表します。OK?それからサイファー!練習の時は相手にケガをさせないように。以後、気をつけなさい。
それじゃ、試験参加者とはあとで会いましょう。それからスコール。話があるからここに来てちょうだい」
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