FF7リメイク【ジェノバース】二次創作

エアリス『本当の私は既に死んでいて今は過去の私の身体を借りて話しているだけなの。きっとセフィロスも同じ。けれどセフィロスは多分ジェノバに操られているだけ…』

北条『つまりエアリスは…
純血の古代種ではない君は星の声(ライストリームからのメッセージ)を聞く力が未熟だった。星の声にはジェノバの声をすらも混じっていた

北条『しかもジェノバは接触した相手に思想を感染させる力があり、歴代の古代種の思念と共にジェノバの思想もライフストリームに溶け込んでいる。

北条『君が古代種の神殿で知ったのはメテオに対抗する手段がホーリーであり、それが忘れるる都にあるという星からの声だった、しかしその声にはジェノバの意が加わり正確さは半分も伝わらなかった

北条『君がその事実を知ったのは死んだあと、自らがライフストリームに溶け込んだ後からだった。

北条『ホーリー(白マテリア)にはメテオを直接防ぐ力までは無かった。ホーリーの正体は浄化であり、発動するとライフストリームの邪気が消失し、ジェノバの意を除いた星の声が聞こえるようになる。

北条『ホーリーを発動するには君の魔力では足りなかった。忘れるる都に存在する魔力増幅装置の力を借りる必要があったものの、そこはセフィロスを操るジェノバが先回りして制圧していた。

北条『そしてホーリーは発動される事がなかった。もしも発動してもメテオを防ぐ力まではない。しかしセフィロスがライストリームに内在するジェノバの意識に操られていた場合にはホーリーが機能しセフィロスが正気に戻りメテオの危険性は去る。』

北条『とある未来ではライストリーム自身の力でメテオを防いだが、失われたライフストリームの代わりにジェノバに感染したライフストリームが優勢となりその副作用で子供達が病気になる事態が続出した。』

北条『君の話を分析するとこのような見解になるが、にわかには信じがたい。興味深くはあるが…

エアリス『私も貴方に相談する事には迷ったの。過去を変えるということは何度もトライしたけれど、セフィロスを倒してもジェノバを倒しても何も変わらなかった。

北条『…君の話がもし本当であればジェノバの感染者、要するにジェノバが接触した存在を全て絶たねばならぬという話になる。感染者は常にジェノバに利用される危険性があるというのであれば尚更…
しかし…

エアリス『貴方はこれまでジェノバ細胞を人に埋め込む実験をしてきた。

北条『人がモンスターになると同時にモンスター同士で交配され、ジェノバ細胞が無数に分裂、複製された…か、つまり世界からモンスターを絶滅させなければ、ライストリームをいくらホーリーで浄化しようといずれ負の思想でライストリームが染まるということか、あ、負の思想というのはジェノバの思想のことだな。それによってセフィロスのようにジェノバ細胞率の高い者が操られる…あるいはライフストリームの負の思想が大きければその分ジェノバ細胞率が低い者も操られる…』

北条『悪いがそれこそ不可能な話のようだ。分裂して増えていく種を絶滅させるのがどれ程困難か…。もっと過去の私に、君からじゃなく、君の母親が存命時代に時を越えて戻ってくるならまだ私にも対応できるかもしれんが…

エアリス『…

北条『それが不可能事象という事か…。時を越える前提条件として、過去を変えたいという願いそのもの原動力となるなら、不幸な過去、変えられない不幸な過去がある事が前提条件となる…。 ガスト博士ならばこの難題にどう答えを出すのだろうか…。

北条『…そうか、ライフストリームに眠るガスト博士ですら、いや未来にて死に、ライフストリームへ還った私でさえ解けない難題なのかもしれんな

エアリス『諦めないでください。

北条『…この考え方は既にライフストリームに眠るガストや未来の私も辿ってるかもしれんが、君はこの世界でもっとも不可思議な現象が何か知っているかね?

エアリス『召喚獣のことですか?

北条『やはり既に無駄な議論か…

エアリス『未来の貴方は言っていました。私が子供を作り古代種の血を残しつづけ、その子孫が定期的にホーリーを唱え続けるしか現状の打開策はないと。

北条『恐らくそうだろうな。

エアリス『未来の貴方は体外受精について話していました。

北条『なるほど。つまり君は卵子については提供してくれるという話なのだな? しかし古代種の体外受精ではオリジナルを越える事ができないという事が実験結果で判明しているのだが…もしや打開策があると?

エアリス『ライフストリームに眠る未来の貴方は言っていました。代理母からの子孫は星の声を聞き取る力まではないけれど忘れるる都へとアクセスしてホーリーを発動する権限までは剥奪されない可能性は十分にあると…

北条『なるほど…。つまり君は…

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