マール「つまりラヴォスを阻止する為には過去に行って魔族や魔王と戦う… 


マール
「つまりラヴォスを阻止する為には過去に行って魔族や魔王と戦う…

 
ルッカ
「それを本気で言ってるの? 戦国時代に行くという意味だよ? 命が幾つあっても足りないわよ。 しかも中世に行く為のゲートは現代にある。でも現代に戻ったとしてもラヴォスによる環境大変動に巻き込まれて死ぬ危険性があるし…。
いやちょい待て! この時代に元々あったはずのリーネ広場のゲートはどうなってるの!?
この時代にもゲートが残ってて400年前の世界へと繋がるのなら1900年頃の時代へ行けるはず。
その時代から未来をみせて人類愛全員でラヴォスへの対策する方法探せば…。
その場合にしろ歴史が変わりすぎで私達が生まれない可能性もありうるわ
いや、そもそもゲートがそんな都合よくあるものかしら? 一時的で気まぐれな自然現象でしかないとすれば…』

マール
「ところでこの扉開くね。さっき通電したからかな」

中には何もない。6畳程度の広さがあるだけ。

ルッカ
「これって、最初に開けた扉とまったく同じ文様をしているわね…何か特別な意味でもあるのかしら?」

ルッカ
「まさかここにも同じ様にゲートがあるって訳じゃないわよね?」

ルッカ
「え!? 本当なのこれ? 冗談じゃなくて本当にゲートがある!」

目を凝らして見なければ気付けないが空間の揺らぎがそこにあった。

ルッカ
「扉の文様の意味はもしかしてタイムトラベラーに向けたメッセージ…」

マール
「メッセージ?

ルッカ
「ええ、タイムトラベラー同士だけが判る共通のシンボルとでも言えるかしら。」

ルッカはドローンでゲートの先の安全性を調査した。

「で、できない?」
ゲートは開いているもののドローンはゲートの中に吸い込まれなかった。

今までは問題なくできていた。ドローン自体に問題が有るのか? ルッカは頭を抱えた。

ロボ
「私の出番ですか?」 

ルッカ
「行ってくれるの?」

ルッカはゲートホルダーの使い方を説明をした。

 

 

ロボはゲートに吸いこまれた。
3分程経過し、ゲートが開きロボが戻ってきた。

ロボ
「不思議な場所でした。ゲート先にいくつものゲートがあって、いろいろな時代に繋がっていマス。」 

ルッカ
「え? それマジ!? 

マール
「なんかオモシロそう!」

ロボ
「間違いありません。中は広い部屋になっています。休憩可能なソファーや椅子があります」

ルッカ
「ノア、私達以外にもタイムトラベラーは存在するの?」

ノアにはタイムトラベラーに関する情報は何もインプットされていなかった。

ルッカ
「なら私のテレポッドの技術はどうなったの? 論文にしてデータをネットに上げてたはずだけど。」

ルッカの論文データは残っていて荒廃した世界においても作られた記録はあった。しかしテレポートはエネルギーを多くの利用してしまい実用化に向かなかった。

ルッカ
「そんな馬鹿な! テレポートによる物質同士の重ね合わせによる衝撃力で核融合を起こしてテレポートに使った以上のエネルギーが生み出せる筈でしょ! 無限エネルギー構想の論文はないの!?」

ノアはルッカの求める情報を吐き出さなかった。

ルッカ
「な、情けない…。だったらこの時代にインプットしてやる!」

ルッカはまだ無限エネルギーの論文を書いていなかった。
クロノ達はしばらく、ルッカの仕事が終わるのを待った。

ルッカ
「よし! これで完璧! じゃあ、みんな! ゲートの中に入ろうか!」

クロノ達は不安と好奇心が入り交じりながらゲートの中へ飛び込んだ。







-未来のAIロボットの進化のきっかけは魂を埋め込むことに成功したこと。意図的に魂を埋め込んだというより、偶発的に魂を埋め込む手段を発見した。しかしその正体が魂なのだとは誰も気付くこと無く技術的に理解不能な特異点のように扱われた。

ドローンとは違い、ロボには魂があり、意識があり時の最果て世界は承認する。
最果て世界は魂が無ければ観測できない。

何故なら最果て世界は魂そのもので管理人もまた魂だけの存在だから

最果ての全は物理的に存在していない。
最果ては時空間そのもの。

最果てはタイムゲートの中にあって時の流れが渦巻く領域にある。その渦の領域にはまってしまうと遭難し、どの時代にも行けない。
この領域には空気や温度さえなく生命が維持できない。しかし過去そこに来た者は死ぬ前に魂と魔力を時の流れに練り込むことで特別な仕組みをゲートに作り出した。
その仕組みによって時の旅人は時の渦に嵌ることなく遭難しなくて済んでいる。

最果て世界には二人の案内人がいる
一人はスペッキオという名前で旅人に魔法を教えてサポートする役割
一人はハッシュという名で何らかのサポートをするが、どちらも不完全な意識を持っていて知性に難がある。それは2人作った者の能力の限界であり、魂と魔力のリソースを上手く割り当てる事ができなかっただけ。
そんな2人をクロノ達は観測する