床石ブックマッチ

“ブックマッチ”とは原石をスライスしてひっくり返して張り合わせることによる左右対称のデザインの事です。
今回は既に仕上がってる床の下に配線を通して復旧する工事です
切るところを墨出しして目地と石に刃を入れていきます
サンダーで施行箇所の周りを切った後に石と貼り付け材の間にバールをいれていきます。
石をできるだけ壊さないように、てこの原理でゆっくりと少しずつ浮かせて石を活かしどりしていきます
床石が全て取れました。
電気屋さんに1度渡して配線を繋げて貰います
こちらは弊社の加工場兼置き場です。
配線を通す為の穴(座堀)を加工していきます。
サンダーを入れたり
専用の機械で削ってコンセント用の台座をつくっていきます。
ヤスリ掛けをして高さ調整をします

現場では配線工事が終わって床石を復旧する作業になります。

配線の上にバサモル(貼り付け用砂セメント)を敷いていきます。
分量を調整していき


1度仮置きをして既存の石との段差をみつつ下の材料の調整をします
セメントペースト(セメントと水を混ぜたもの)をバサモルの上から掛けて
石を貼っていきます
既存の石と高さを調整して、段差をなくします。
目地から溢れたセメントペーストをスポンジで拭いていきます。
石がちゃんとくっ付いてから次の工程に行きます
次の工程は目地埋めです
普通の目地セメントで目地を詰めるのではなく弊社の石専門の補修屋さんに石との色合わせで目地を埋めてもらいます。
周りをマスキングテープで貼って養生をします
今回はベージュ色の補修材です。
ベージュ色の補修材を調色して貼ってある石の色に近づけていきます。
色が決まったら目地を埋めていきます。
天然石の為場所によっては濃かったり薄かったりしているのでその都度色を調色して近づけていきます。
全て目地を埋め終わりました
マスキングテープを剥がして平滑になるように余った材料を削っていきます。

弊社の施工はここまでです。
穴が空いて下地が見えている部分は電気屋さんが後施工で金物を上から被せていきます。

今回はブックマッチで床石が貼られてた為模様を出来るだけ崩さないようにする施工を施主さんから依頼をされていました。

活かしどりで刃やバールを入れる都合上どうしても1枚は新規材で貼り変えなければいけなかったですが他の見える所はブックマッチが生きて良かったです。

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