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【実験】”働く”のやめ方~地方在住フリーランスが晴耕雨読を実践する「いつかリタイアする日」の練習  #中間報告書

2022年6月から #新しい働き方LAB  の研究員2期生として #私の働き方実験  に参加しています。この記事は現在参加している企画の #中間報告書  です。

実験の目的と背景(計画書から再掲)

人生も後半戦に差し掛かり「稼ぎたい!」という欲求はもうすでになく、「いかに働かずに楽しく過ごすか」が私の生活のメインテーマになってきています。

仕事、家族との時間、そして新しい何か、の最適なバランスを追求していくのが自分のためのこの研究の目的です。

またこの実験は、いつかリタイアする日を迎えるビジネスパーソンの新しい生き方を探るものでもあります。過去の先輩の時代とは違い、私たちは現役引退後も40-50年の時間を持つことになります。何の準備も練習もせず、いきなり「働かない生き方」をスタートして大丈夫なのでしょうか?いろいろ試行錯誤できるうちに一回練習しておいてもいいんじゃない?と思ったりもします。

これからの社会的・経済的事情を考えると、先輩方のように〇歳で定年退職、そこまでしっかり働いてそれより後は悠々自適、ということにはならない気もしています。80歳くらいまでは現役時代ほどではないにせようっすら働くことになるんじゃないかな。

そういった背景も踏まえて、「少しの仕事で楽しく生きる」という生き方の練習をするのがこの実験です。

検証したいと思っていたこと

ときどきこういうことをおっしゃる方がいます。

「悠々自適なんてすぐ飽きるよ。暇すぎて苦痛だよ」
「地方移住しても都会の生活が恋しくなって戻りたくなるよ」

たぶんそういう人もいるし、そうじゃない人もいるでしょう。これはもう個人の特性・タイプによるんだと思います。そして自分がどういうタイプなのかはやってみないことには分からなんじゃないかと思います。

これまでの先輩方の中には、長年会社員として働いてきて、定年を迎えた時に一念発起して地方に移住して悠々自適の生活を始めてみたはいいけど、自分には合わないことが分かったという人もいたのでしょう。「思ってたのと違う」というのはどこにでもあり得ることですから。

ですからこの実験では、本格的なリタイア生活に入る前に練習をします。自分の特性・タイプを実践を通じて検証していきます。100%自分のためだけに行う実験です。

言い換えると、

「やらなければならないことを特に持たない自由な生活」は自分に合っているのか?

を明らかにしていきたいと思います。

活動の概要(計画書から再掲)

とりあえず会社員を辞めて、東京から地方に移住するというところまではもう済んでいます。

生活の中の「仕事」「家族との時間」「新しい何か」の3本柱のうち、「仕事」はもう重要じゃありあません。「家族との時間は」今までもこれからも重要です。「新しい何か」を試行錯誤するのがこの実験の活動の中心になってきます。

新しい何か1:家庭菜園

王道です。おじさんが仕事を引退して始めがちなものと言えば、「そば打ち」か「農作業」でしょう(偏見)。
リタイアの練習として家庭菜園を外すわけにはいきません。
畑は借りました。

なにぶん家庭菜園1年生なもので、何をどうしたらよいのか分かりません。
分からないながら少しやってみて気が付いたことがあります。農作業はその土地の気候(気温、風の強さ)や周囲にどんな動物・鳥がいるか、畑の土の質、に大きく依存することを学びました。ちなみにここは長野県です。

そこで農作業の記録を取ることにします。何月何日に何の種をまいたのか、いつ発芽したのか、どんな作業にどれくらいの時間がかかったのか、肥料はどのくらいやったのか、いつ収穫したのか、などを記録し、来年のために残します。要は家庭菜園日記です。

新しい何か2:学習

目指す姿は「晴耕雨読」です。とりあえず晴れた日に耕す場所は確保できました。あとは雨の日に読むものです。せっかくですから、今まで触れたことのない新しい領域の勉強を始めることにします。プログラミングなんていいんじゃないかと思いました。
仕事やスキルアップのための勉強というのはビジネスパーソンの多くが取り組んでいることと思います。今回取り組むのは「仕事に必要だから」とか、「スキルを獲得して案件を受注できるようになりたい」という金につながる方向ではない学習です。欲がない分、後回しになって結局やらなくなる・・・なんていう結果が予想できます。
リタイアの練習としては、どうすれば生活の中に学習をバランスよく組み込むことができるかという試行錯誤そのものが活動になります。

活動の途中経過

家庭菜園

家庭菜園用のノート(紙)にいつ何の種をまいたか、どんな作業をしたかを記録しています。また、note(これ)に写真を載せて記録代わりにしています。4月下旬から9月上旬までの家庭菜園作業時間合計は 63時間30分 でした。 作業回数は 39回 

これまでに収穫できたもの
・ジャガイモ ・キュウリ ・ナス ・ピーマン ・ズッキーニ ・ネギ ・小松菜 ・チンゲン菜 ・リーフレタス ・ブロッコリー ・オクラ ・トウモロコシ ・枝豆

これから収穫できる予定のもの
・キャベツ ・ほうれん草 ・白菜 ・大根 ・サツマイモ ・野沢菜

計画していた夏野菜カレーはばっちり作れました。
ジャガイモ、ナス、オクラを入りのカレーです。キュウリの浅漬けを付け合わせにしました。

学習

プログラミングを動画学習教材で学んでいます。これまでの視聴時間は 約100時間 でした。
こちらの方は計画していた「ナスとキュウリを見分けるポンコツAI」はまだ作れていません。

中間報告時点での気づき

家庭菜園

採れすぎてしまって食べきれない、ということが頻繁に起こりました。どれくらい種をまくと、どれくらい収穫できるかという知見が1年目の成果です。市販の種を一袋全部一気に撒くと、収穫も同じタイミングになるので食べきれない問題が起こります。種まきの時期をずらすと収穫時期もずらせるのでしょうが、その分手間がかかるでしょう。家庭菜園の醍醐味は少量多品種栽培ですが、思っているよりもっと少量でいいということが分かりました。

記録のために始めたnoteですが、#家庭菜園 界隈の方にも見ていただけているのかもしれません。なぜかズッキーニの記事が人気でした。
確かに私も、「今、他の土地、他の人は何を育てているんだろう」と思ってnoteで探したりしますからね。

noteのダッシュボード

学習

私はプログラミング言語としてはPythonを学んでいる途中ですが、使い道としては機械学習を、分野としては自然言語処理を考えています。世の中AIがいろんなところで活用されていますが、「世の中のほとんどのAIって多変量解析を言い換えただけなのかな」という気がしています。便利なライブラリがたくさんあって、訳も分からず使ったとしてもなんかできてしまうので、基礎となる考え方を知ることの重要性に気付きました。ということで今は統計学を書籍で学んでいます。

中間振り返り

<考え方・価値観>
・自分は時間が有り余ることが苦痛ではないタイプじゃないかとは思っていた。やってみたら確かに何の不安も苦痛もなく、この生活スタイルがあっていることが確認できた。
・「自分で食料を生産できる」ということに安心感がある。例えば災害で物流が止まったり、輸入作物の価格が急上昇したり、何かクライシスが起きたとしても、当面慌てなくてもいいと思える。

<具体的な成果・仕事・働き方への影響>
・野菜を買うことが少なくなり、食材費が減った。
・季節をより身近に感じるようになった。
・朝は家庭菜園、午後から仕事ということもできるので、生活パターンのバリエーションが増えた。
・話のネタが増えた。仕事で初めましての雑談ネタとして「家庭菜園でいま・・を育ててます」というのは、誰かの地雷を踏む可能性がほとんどなく、場も和むのでとてもいい。
・前からの知り合いからは「顔色がいい」「痩せましたか」「穏やかになった」とよく言われるようになった。

まとめ

より幸せになったと思う。

幸福度診断の自己比較 6月 vs 9月

最小限のエネルギーで 最大限の幸福を。

#新しい働き方LAB
#私の働き方実験
#実験計画書
#中間報告書


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