メンバーを繋ぐチームビルディング
チームが、なんだかバラバラしている。
リーダーの言葉が、うまく刺さらない。
自分のチームの違和感に気づいたのは、リーダーになって10ヵ月目のことでした。
こんにちは、T s uです。
私は国際協力系の学生団体で、ブランディングチームリーダーをしています。
今回は、私が行ったチームビルディングについて書いていこうと思います。
チームの違和感
私は昨年の8月からこのチームのリーダーに就任し、メンバーをひとりひとり集めながらチームの地盤を固めてきました。
メンバーが9人に達したあるとき、私はチームの違和感に気がつきました。
それは、
「なんだかバラバラしている」
ということです。
チームは本来、共通の目的を持ったメンバーの集まりです。
しかし、私のチームはメンバーに一貫した目的意識が感じられず、チームメンバーとしてのアイデンティティがないように感じられました。
リーダーの言葉も、なんだか刺さらない。
メンバー同士の対話や、会話の中での笑い声や相槌もない。
おそらくこれはこの時初めて生まれたものではなく、私がリーダーを務めてきた10ヵ月間、チームの奥底に重く渦巻きつづけていたように思います。
もしくは、リーダーである私がスカウトして集めたメンバーの集まりだったため、メンバー同士の繋がりの浅さが、メンバーの増加により露呈したのかもしれません。
少なくとも、私はこのチームの空気の重さに耐えられず、ミーティングが辛かった時期がありました。
チームビルディング
そこで、ミーティングの時間を使って、改めてチームビルディングを行いました。
結果として、ミーティング中の会話や笑い声が増え、メンバーが仕事に向かう姿勢も、積極的に変わりました。
私が行ったチームビルディングの流れと内容を、説明していこうと思います。
01 チームを振り返る
①存在意義、活動内容を振り返る
ある程度活動をしてきたチームであれば、チームを振り返ること、つまり現状を見つめ直すことから始めると良いと思います。
なぜなら、チームについて考えてもらうには、まずはチームへの当事者意識を持ってもらうことが重要だからです。
ここでは、以下の2点をメンバーに考えてもらい、共有します。
☑️チームの存在意義
このチームは何のために存在し、組織の中でどのような役割を持っているのか。
☑️チームの活動内容
これまでどのような活動をしてきたか、組織の中でどのような仕事を果たしているのか。
②チームのいいところ
チームのいいところを発表し合い、共有します。
これをする過程で、メンバーがチームの何を価値として感じ、何のためにチームにいるのかを把握するとともに、各自に実感してもらえるよう努めます。
③チームの悪いところ
チームの悪いところを正直に発表し合い、共有します。
悪いところを考える中で、メンバーの不満や不安を把握します。また、感じていた悪い点を共有することで、メンバーに共通の課題意識を持ってもらいます。
02 メンバーを振り返る
探そう、あの人のいいところ
次に、メンバーに目線を向けます。
時間があるなら、自分以外の全てのメンバーに。
時間が足りなければ、ペアを作って。
メンバーのいいところを思い出して共有します。
03 ありたい姿を考える
①チームのいいところを伸ばすには?
01-②で出し合ったいいところを伸ばすために、どうすればいいかをブレストします。
②チームの悪いところを変えるには?
01-③で出し合った悪いところを変えるために、どうすればいいかをブレストします。
③チームに新しく取り入れたいことは?
①②とは別に、新しく取り入れたいアイデアをブレストします。
04 チームのルールをつくる
きまりをつくる
03-①②③で出し合った案をもとに、1年間チームで守っていきたいルールをつくります。
まずアイデアをブレストしたあと、類似したものをまとめて、数を絞ります。
その後、ひとつひとつ全員の承認を得ながら、ルールを決定していきます。承認が得られないものは消すか、案を支持するメンバーの意見と反対するメンバーの意見を聞き、折衷案を探します。
全体のポイント
このチームビルディングには、いくつか守りたいポイントがあります。
①メンバーの話をよく聞く
必ずひとつひとつの案について、どんな場面で、なぜそう思ったのかを聞いていきます。
チームビルディングは、メンバーからチームに対する主体性を引き出すことに意味があるので、チームに対するメンバーの思考を引き出さことが大切です。
②リーダーの答えを持っておく
ワークをする前に、全項目についてリーダーとして「must」と「want」の意見を持っておきます。
「must」は、絶対に譲れない意見です。
リーダーがチームを引っ張っていく上で、大切にしたい価値観、目標などに基づくものは「must」の意見としてもっておきましょう。
「want」は、あればいいなという意見です。
自分としては好ましいが、あってもなくても大切にしたい価値観や目標達成にあまり影響のないものをいいます。
そして、「must」の部分が出てこなかったり外されたら、メンバーに問いかけながら(〜〜はどう思う?こういう点はどうだろう?)、話し合いの中に入れていきます。
なぜなら、メンバーの主体性を尊重するとはいえ、リーダーの軸からズレすぎていては、その後のマネジメントが難しくなるからです。
③楽しくやろう
楽しいことは、ポジティブに認識されます。
楽しくないと、チームの悪いところを考えたり、自分たちのルールを決めたりなんてやりたくなくなります。
一番大切なのは、自分たちが楽しめるか。わくくできるか。
スライドを工夫したり、雑談を入れたり、BGMをかけたりなどして、わくわくできる場をつくりましょう。
④ルールはできるだけボトムアップで
ルールは、できるだけメンバーから出た意見から、メンバーの総意で決めましょう。
ルールは結局守られなければ意味がありませんから、みんなで考えた、みんなで決めたものであると、ルールを守ることのハードルが下がります。
さいごに
今回紹介したチームビルディングの資料です。
もし使いたい方がいれば、コピーしてお使いください。