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GREGORIAN MODAL EAR TRAINING 4 ( Dorian 4 - A Dorian )


Dorian 4   A Dorian


A Dorian
による課題です。
これは、aを終止音(finalis)としたドリア旋法で、f に ♯ がつきます。
調号は使用していません。

四分音符だけの基礎的な課題は今回で最後です。
次回からは八分音符が含まれたものになり、少しずつ、音数が増えていきます。

実施方法

  • 上段 ガイド(ヒント)付きの楽譜

    • 空いている箇所を次の再生で聞き取るようにする。

    • 簡単に聞き取れる場合は見ないようにする。さらに、対声部も覚えるようにする。つまり、2声の記憶聴音として実施する。

  • 中段 音源の画面

    • 再生ボタン(三角)または"Listen in browser"をクリックする。

    • 再生している時、対声部の流れも同時によく意識する。

    • なるべく少ない回数での再生の後、上声を歌う。(音が大きく出せない場合は心の中で歌う。またはキーボード等で弾く、等)

    • 下に解答画面があるので見えないように気を付ける。(分かりにくい場合は、ちらっと見る。どうしても分からない場合はは全てを見て覚えるようにする)

  • 下段 解答

    • 解答の画面で確認し、歌唱する。

    • 全体を覚えるようにする。

10の課題がありますが、最後まで実施したら、また、最初から繰り返して下さい。
特に終止音(finalis)は、開始音としても使われているので記憶に残ると思います。

音律について 3

(ピタゴラス音律)

ヨーロッパでは15世紀までは、ピタゴラス音律でしたが、ヨーロッパ以外の国でも基本はピタゴラス音律だったようです。

古代中国では三分損益法と呼ばれ、弦、管などを三分割し、その一つ分を取り除いてもとの長さから$${2/3}$$の長さを設定(三分損一)、また、その一つ分をプラスして$${4/3}$$の長さを設定する(三分益一)、それぞれ$${3/2}$$の比の値(完全5度高い音)、$${3/4}$$の比の値(完全4度低い音)を見出せます。
これは日本の雅楽も同様です。

アラブ音楽はこの音律を基礎とし、独自の旋法を発展させています。

しかし、雅楽などの演奏から分かるように、音の揺らぎが大きく、おそらく、ヨーロッパ以外では「うなり」のない純正な響きを求めるということに、あまり価値を置いていなかったのではないかと思われます。

Dorian 4-1


Dorian 4-1 解答


Dorian 4-2


Dorian 4-2 解答

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