映画感想 やっぱスーパーマンいないと駄目だな!


『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のなんでもない感想です。 ※腐っているので注意。

 仕事帰りに見てきましたアベンジャーズ最新作。予告と「終わりが何も解決していない」というコメントだけ前情報として得ている状態で見に行きました。結論としてはめちゃくちゃ面白かったです。

 まず、戦闘シーンがとにかくかっこよかったです。特にストレンジは最高でした。効果音が大好きで、ストレンジが構えるたびに心の中で大盛り上がりの大興奮です。戦闘の絵面もごちゃごちゃせず非常に分かりやすかったですし、この効果音はちょっとなあ・・となることもなかったです。何もかもがかっこいい。いえ、唯一サノスのこの革製みたいな手袋何?みたいな感情はありましたが、まあ私が忘れてるだけでどこかの作品で何かしら触れていたでしょう。最後のワカンダの戦闘シーンではもう「皆~死なないで~~涙涙」と泣きながら見てました。結局半分は死んじゃうことになるとは一切思いませんでした。その点もよかったです。他にもアイアンマンやスパイダーマンの戦闘用の最新マシーンがかっこよすぎました。いやエネルギーどうなってんの?と端々で思いましたが、そんなリアリティどうでもいいです。次回はきっと意味不明なくらい強い鉱石とかエネルギーを使ってバシーン一発でサノスを倒すとかそういう感じなはずなので今からエネルギーの熱量などをぼかしていこう!という気持ちで見てましたが、今になって考えるとトニーの天才的発明によってエネルギー切れを起こさないように色々考えて膨大な熱量を蓄えることができる何がしかを発明したんではなかろうか・・という感じです。スパイダーマンのあの蜘蛛の足はなんかもう、良いですね。大好きです。戦闘に関してはこのくらいにしておきます。

 肝心のこんなにいっぱいヒーロー出てきてどうすんねん!問題ですが、個人的には上手いことなってんな~と思いました。あんなに沢山いるのに違和感なく集結していました。こちらもよくよく考えると皆基本チームで動いているので、個々というよりは団体をまず引き合わせることが始点になるので出会いで尺とらなくて良いなと思いました。そこから発展する個々の広がりも短い時間ながらとても丁寧でストレスがなかったです。見ていてストレスを感じない映画は本当に素晴らしいです。先に個人的にややストレスを感じた二点を挙げると、ま~ストレンジが序盤であっさり負けたのに後半で俺は強いよ感ずっと出すのと(実際強いけども)、スターがサノス殴っちゃったところですね。まあでも、スターはそうだよね、抑えられないよね・・一瞬で冷静になったりしないよね・・ここでカッとなってやっちゃうところもスターだよね・・と観ている時も思ったので大きなストレスにはならなかったですが、特にアメコミに愛着がない人にとっては結構イライラするシーンなんじゃなかろうか。良いところはもう山のようにあります。ワカンダの女隊長とウィドウの組み合わせめちゃくちゃ滾りました。しかしキャップとウィドウは印象が変わりすぎてて全然なじまなかったです。え・・前回からあんな感じでしたかね。見たのにほんと記憶がないです。また敵であるサノスが丁寧に、しかももういらんわこいつの話!とならずに描かれている点が本当に良かったです。しつこさがほんとない映画でした。こんなに敵を丁寧に描く映画もないんじゃないかな・・と思いました。それもこれまでのシリーズの積み重ねでかなりの時間をヒーロー側に割いていることが前提にあってこそですが。ですからラストのサノスの勝ちエンドもすんなりと心に入りました。そもそも、サノスは絶対悪ではないし、他者を愛し涙も流し、支配欲ではなく(所謂神目線からではあるが)純粋なる慈悲で戦いに身を投じています。そんな彼が疲れ切ったように、しかし穏やかな笑顔で終わる締め方は最高でした。なんせヒーロー側はこれでもかというくらい疲弊していてかつ絶望していますからね。ここからもサノスの孤独感が伝わります。冒頭ではただのいつもの脳筋馬鹿だとばかり・・・。なんの話してたんだっけ?と振り返ったらそうでした、ヒーローいっぱい問題でした。最後には結構な数いなくなっちゃうしスッキリするよ!

 最後にトニーの話です。長々と中身がないこと打ち続けるのも楽しいですが、あまりだらだらしても仕方ないので今回の映画で最も心打たれ、ツボに入ったこの点し関して少し述べます。ソーとかも色々あるんですけどね。今回はね。                            

 いや、トニー・・・・・・最高か?

トニーは本当に好き嫌い分かれる人物ですし私もたびたび、ンン?となって来ましたが、今回は本当に徹頭徹尾、最高の二文字です。私がとても好きなタイプです。常に正義の味方であろうとし、自己犠牲も厭わない彼が最後誰もかれもに置いてけぼりにされてしまうシーンは興奮しすぎて放心しました。放心してたらエンディング終わってました。最後にトニーにしがみつくピーターもまだ子供なんだなあ・・と改めて感じることができて本当によかったですし、最後に「(置いてけぼりにすることになって)・・ごめんね・・」(個人解釈)と言い残すシーンは、トニーは本当に人と関わるタイプの孤独なんだなあと感じさせました。ピーターはそこに気付いていて、努めてトニーを孤独にさせないように、自分が仲間というか、友達というか、そばにいるというか、とにかく独りにさせない存在でいようとしていたことが窺えます。良い子だよお前は。あんなでっかい化け物相手にも果敢に挑んでいくし適宜判断して行動するし不安を吐露しないし・・。いや、トニーがいれば大丈夫!と本当に不安はなかったかもしれないですね。中々の肝の据わり方してるので。また、ホモ的には数年間喧嘩別れで一切連絡とってない二人がどんどん肉体的距離も離れていくのが最高でした。今まで考えたこともありませんでしたが、今回の作品で完全にキャプトニ派閥に入りました。さっきまでアイアンマンをボコボコにしていた拳が今度はキャップをボコボコしているシーンとか頭おかしくなるほど萌えてました。それにしてもトニーサイドはトニー残して全員剪定対象って中々ですね。いっそトニー消してやってくれ・・と涙しました。私の大好きな自己犠牲型のヒーローが敗北して状態で更に追い打ちをかけるように異星で孤独になる図、素晴らしいです。友人の言葉を借りるならばこれが”性癖を介護された”という状態なのでしょう。ストレンジが生かしたくらいですから、トニーは今後も頑張ってまた重要なキーパーソンになるでしょうが、もう剪定終わってるのにどうするんですか。

 今後の話についてですが、サノスの目的である生命の剪定は終わったはずなのにまた”Thanos will return.”とはどういうことなんでしょうか。実際に稼働してみたら計画に穴があった、みたいなことでも起きるんでしょうか。最後にワンダーウーマンの対抗馬、キャプテン・マーベルに救難信号を送ってましたがどうするんでしょうか。まさかとは思いますが全員蘇るんですかね。死者や消えた者が蘇るシナリオは基本大ッ嫌いなので次回の落とし込みが非常に気になるところではあります。

 というわけで感想でした。ストレンジが石渡すあたりでハア?となりやや心が失速しますが基本的にずっと熱い、更にツボを抉って来る最高の映画でした。アベンジャーズ見たことあるアメコミ好きなオタクは絶対スクリーンで見るべき作品でした。まあそういう層は言われなくともという感じでしょうが。ごちゃごちゃ感も投げやり感もなくヴィランが勝ちヒーローが負け多くが死ぬ本当に面白い映画でした。味方間の無駄なごたごたが最小限だったところも良かったですね。アベンジャーズシリーズ以外だと最低限ブラックパンサーは見た方がいいかなと思いました。突然出て来る謎の国でバトるわけですし何ここ?ってなりそうです。アベンジャーズシリーズはヒーロー間のゴタゴタ多くて怠いけど熱いところは熱いので・・。

苦手なごたごたを積み重ねようやくノーストレスな最高映画が生まれました。シリーズ物もたまには耐えて見続けるのも良いなあと思わせてくれる良い映画でした。今日休みなのでまた見に行きたいと思います。

 ちなみにこの記事のタイトルは主に映画の後半の方で私がちょいちょい思っていたことです。本当あの人はチートですね。特に最新作で完成形にな

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