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再流行する可能性!?はしかの問合せ増加中

■麻疹(はしか)とは


5類に変更になってから、新型コロナウイルスの感染状況は、緩やかな増加傾向にあることが厚生労働省より発表されています。それとは別に現在は「麻疹(はしか)」の感染事例も増えてきています。麻疹はウイルスによって引き起こされる感染症です。発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状と発しんが現れることが特徴で、免疫力の低下による合併症(肺炎、脳炎)を発症することもあります。
主な感染経路は、空気感染です。その他にも、麻疹患者の咳やくしゃみによる飛沫感染、接触感染です。感染力はきわめて強く、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%が発症します。子どもだけでなく、大人でも感染するので注意が必要です。麻疹は2008年の届出数は11,013例、それ以降は2019年までは35-744例で推移していっていました。 2019年は過去最多の744例とされましたが、新型コロナウイルスの流行によって2020年は最少となる12例と大きく減少しています。(国立感染症研究所NIIDより参照)

■なぜ今麻疹の流行が懸念されるのか?


麻疹はワクチン接種をすることで、約95%程度の人が麻疹ウイルスに対する免疫を得るとされています。渡航制限もほぼなくなって、国内外問わず人の移動が再び活発になっており、海外から麻疹ウィルスの持ち込みも心配されています。前述した通り、麻疹の有効な予防法はワクチン接種ですが、新型コロナウイルス流行の影響で麻疹ワクチン接種率が低下してしまいました。

麻疹は感染力が強く、空気感染もするため手洗い、マスクのみでの予防はできません。日本のように排除状態の国もありますが、未だに発生している国もあり、治療法はありません。成人してから罹患すると重症化することが懸念されるため、感染が拡大してから対処するよりも、備えておくことが大切です。罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない人は免疫が不十分な可能性がありますので、予防接種を検討してみてください。家族や周囲の人を守る「集団免疫 Herd Immunity」の効果もありますので、自分の家族や大事な人を守るためにも麻疹の免疫について今一度確認しましょう。

■麻疹のワクチン接種受けてる?


麻疹のワクチン接種を受けているか不明の方は、まずは【麻疹ウィルス抗体検査】を受けて、過去に接種しているかを確認しましょう。採血による検査となり、結果が出るまでだいたい5日前後かかります。

また、以下の方々は特に抗体検査を一度受けた方が良いです。
・過去に麻疹にかかったことが明らかでない人
・過去の麻疹ウイルスワクチン接種が不明な人
・1977(昭和52)年以前に生まれた人(麻疹ウイルスワクチンは、1977年までは任意接種だったため、この年代の接種歴は人によってさまざま)
・海外渡航を控えている人
・妊娠を希望する人や妊娠中の人

メディカルクリニック銀座
では麻疹ワクチン接種、抗体検査測定も可能です。
お気軽にご相談ください!


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