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SAGAノート#1 白紙にひとふで

1枚、タイルを描き上げた。

『氷の錯覚』

こちらの作品は『ゼンタングル』というアートで、9×9センチの紙(タイルと呼ぶ)にペンで様々なパターン(タングルと呼ぶ)を描くものである。今日は四角に区切ったタイルに同じタングルを並べ、全体が1つにまとまるようにしてみた。隣同士のタングルが新たな見え方を生み、境界があいまいになる。この不思議な錯覚は、白紙のタイルにひとふでずつ加えていった後に見返すと格別の驚きと喜びをもたらしてくれた。

最初の一筆はいつも緊張する。一面の銀世界に足を踏み入れるようなためらいは、汚れなき白に対する畏怖の現れか、今まさに汚れをもたらさんとする自分への非難なのか。この感情を踏み越えていくためには、白地のみの光景を上回る作品を必ず描くのだと、自分を鼓舞し続けなければならない。葛藤を乗り越えて描く線は、振り返れば素敵な作品に生まれ変わる。そう信じて。

今日の旅路は成功に終わった

仕上げたタイルを飾り、眺める。満足する。そしてまた明日、新たなタイルに筆を入れる。この繰り返しが私の大きな旅路となり、ドラマを生み出すのだ。これがあるからゼンタングルはやめられない。私の未来は大きな白紙。次はどんな軌跡を残そうか。

とっぴんぱらりのぷう。


Masato SAGA
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