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なんと括っていいか分からない

皆さんこんにちは。

2023年3月4日・5日、日本武道館にて「東京03FROLIC A HOLIC feat.Creepy Nuts in 日本武道館 ―なんと括っていいか、まだわからない―」が行われた。

中の人は、運良く2日間参戦することができた。今回は、このイベントの様子を少しでもお伝えできればと思う。


公演概要

日程 2023年3月4日(土)・5日(日)

場所 日本武道館

出演者

キャスト

東京03(飯塚悟志、角田晃弘、豊本明永)

Creepy Nuts(R-指定、DJ松永)

ゲスト

佐久間宣行

吉住

佐倉綾音(3/4のみ出演)

若林正恭(オードリー・3/4のみ出演)

百田夏菜子(ももいろクローバーZ・3/5のみ出演)

春日俊彰(オードリー・3/5のみ出演)

GENTLE FOREST JAZZ BAND

作・演出 オークラ


1日目

夜勤を定時間に終え、速攻で帰宅。
その後『POP OF THE WORLD』を聞きながら荷物をまとめ、無事に指定を取っていた特急に乗車。
一時は車内でパソコンを開きながら寝落ち。そして、品川に到着した後も近隣のネットカフェに仮眠を取りに行くなど、夜勤明けの身体にはかなり堪えた。

そして、現地に到着し、友人と合流する。

この日は、モニター裏体感席からの参加となった。,

開演前、豊本より挨拶および注意事項の映像が流れる。
途中、携帯電話の電源を切る時間が設けられ「あ、途中でスマホのライトを点灯させる演出はありませんので」という文言に会場が笑った。

最初に、Creepy Nutsの2人が括れない悩みがあり、浮かない表情をしている場面からスタート。
そこに飯塚、角田が近づき、2人に今の悩みを聞く。
その悩みを聞いた「大人の階段上らせ師・豊本」が2人に近づき「大人ってそういうもんだ!以上!」というセリフで強引に片付けようとする。

「DJ松永・佐久間宣行の括れないラジオ」のゾーンは何回かあり、1回目は、どんな明るい言葉でも、この男の手にかかれば暗い言葉に変換される「韻陰師ダーク」をゲストに迎えた。角田と佐倉綾音による演技の元、「あなたをずっと愛してる」を「まさかのグッドガイ死んでる」に、「君の瞳に乾杯」を「勢い飛び火、犯罪」に変えたところで『2way nice guy』がスタート。その中で、曲名の「2way nice guy」を「休憩無いと辛い」に変換。

元女優・のぶこの前で、取引先企業への熱意を伝える芝居をする角田と、その社長役を引き受けてしまう飯塚。そこに、この演技では観客がいるのに私の時には観客がいなかったとメンヘラかのように叫ぶ。

作家の飯塚は、友人の角田により飯塚のファンである豊本と引き合わせられる。
しかし、豊本の口から告げられたのは、飯塚邸にあった万年筆を盗み、それを彼女に渡したという事実だった。それを知った飯塚は当然のごとく激怒。しかし、豊本の下に現れた彼女は、なんと飯塚の元嫁だった。

幕間に、角田がミュージシャンとしての夢を歌った映像が流れる。そこには亡くなったグッドガイや、目標としている武道館ドラゴンミュージックフェス、さらには公式グッズの宣伝も欠かさないなどユーモアに富んだものだった。

女優を辞める決断をしたのぶこに対し、角田が無理に明るく仕切ろうとするも、飯塚からは「仕切りの任がない」と一蹴されてしまう。
そして、その様子を見ていたのぶこは「自分に合っていないようなことはやっても無駄」と、女優への未練がなくなった様子。

同窓会が終わり、が会話しているシーンに、偶然同級生のラッパー・R-指定がおり、佐倉綾音が2次会に誘おうとすると、吉住がそれをやめようとし、その葛藤の中での心情をR-指定がラップで披露する。
そして、R-指定と佐倉綾音が2人で呑んだところ、当たり前のことを偉そうに言ってしまう佐倉綾音の悪い癖により、R-指定の機嫌を損ねてしまう。
まずいと思った佐倉綾音はそのまま店を飛び出し、無一文のR-指定は窮地に。そこに、後にマネージャーとなる飯塚が登場し「MC ZIGOKU」としてデビューするも、大御所を激怒させた事件により窮地に立たされる。そして、たまたま同級生の佐倉綾音が勤務するキャバクラへ。
そして、悩みを相談した後『サントラ』がスタートする。

時は流れて、武道館ドラゴンミュージックフェスのリハーサル直前。開始時間を過ぎても、LOVEちゃんのリハーサルが始まらないことに激怒するプロデューサー豊本に、芸能プロダクション代表の角田が土下座して待ってもらうよう懇願する。
どうやら、LOVEちゃんがリハーサルを始められないのには理由があった。それは、生放送のラジオでMC ZIGOKUがラッパーをやめると宣言したようだ。それを聞いたLOVEちゃんは、ZIGOKUさんが辞めるなら私もやめると決断。
一方その頃ブースでは、ラッパー引退宣言をしたZIGOKUに対し、元女優でマネージャーののぶこが辞めないよう、突如としてブースに乱入。その懇願する吉住の表情が、これまた面白い。あの顔を思い出すたびに笑い、きっと夢に出てきても笑うに違いない。
そして、LOVEちゃんとマネージャーもブースに乱入。ちなみにLOVEちゃんのマネージャーだが、その番組のヘビーリスナーである「ラジオネーム:土下座バカ」だった。ちなみにこのRN:土下座バカだが、もちろん豊本に土下座する角田から取ったのは言うまでもない。

その後、MC ZIGOKUが引退撤回となり、放送も終盤に差し掛かったタイミングで、3月いっぱいでDJ松永のメインパーソナリティー退任宣言。これには佐久間さんも「1部に上がってまだ1年しか経ってないんだよ!?」とリスナー同様に困惑する様子が。その後、DJ松永の後任パーソナリティーとして、オードリー若林が登場したタイミングで『のびしろ』の披露がスタートした。

キャラ変するとのことで、括れないラジオにゲスト出演したのが、冒頭に登場した「韻陰師ダーク」。この伏線回収に、会場が大きく沸いた。

のびしろが披露されたあと、オードリー若林がメインとなり「ショートコント 取り調べ」の長尺コントゾーンがスタート。
このゾーンに入り、若林が全てをかき回す様は観ていてとても面白かった。特に、ゲストの佐久間宣行はまだしも、作家のオークラまでもがステージに呼び出され、オーケストラも巻き込みながらオチの表情をやっていたのは壮観だった。

最後に出演者がはける際、最前列だったため、出演者に最も近い距離にいることができた。

中の人自身初のコントライブ参戦となったが、こんなにも笑うものだとは思わず、翌日の公演も楽しみとなった。


2日目

公演前、中の人はYouTubeで樋口日奈が訪れた「馬車道十番館」を聖地巡礼した。

建物外観
パングラタン。左側がミートソース、右側がカレーソース。
このカップだけで上品になれる。

構成は1日目と同じだが、前日との違いを書いていく。

『括れないラジオ』のゲスト「韻陰師ダーク」のくだりで登場したグッドガイの服装について、佐久間さんは「ジャルジャル」と例えていた。恐らく、観客層が若かったせいか、前日に例えた「全盛期の吉田拓郎」の反応が思ったよりも良くなかったのだろうか←

同窓会の2次会から芸能事務所にスカウトされ、そこから成功するもキャラのおかげで凋落する場面。前日、友人から「サントラまでの流れが好き」と言っていたが、この日の公演を観て中の人もそう思わされた。

そして、前日はDJ松永の後任としてオードリー若林が登場したタイミングで、オードリー春日俊彰が登場。
その直後、春日の「やっちまいな!」のひと声で『のびしろ』がスタートした。

この日ののびしろ。前日以上に盛り上がっていたように感じ、曲最後の部分での銀テープの演出は、今でもこの曲を聞くたびに脳裏をよぎる。

最後のゾーン。
まさに「日本教育の最高傑作・春日俊彰」を見ることが出来た。東京03の3人や緊急招集された百田夏菜子が無理という中、春日だけが「行きましょう」とだけ言う姿は抱腹絶倒モノだった。

そして、春日が締めようとする場面にて持ちネタを披露する。しかしこの瞬間、佐久間さんの顔つきがエンタメおじさんから、一瞬にして敏腕テレビプロデューサーに代わり、佐久間さんをズームするたびに会場が笑いに包まれる。

そこで急遽招集された吉住が締める場面。どういう言葉で締めるかと思ったら「なんで私なの」と、女優の夢を諦めた吉住を再演し、場を大いに盛り上げたまま大団円を迎えた。

感想戦はやはり楽しい

まとめ

「とんでもないものを観てしまった」という感覚。

今回のこの公演、全体を通して「伏線回収」が多めにちりばめられている公演で、コント1つ1つを分けて観ようとすると必ず失敗する。この公演全体を観ることで、各所に散りばめられた伏線を回収し、より公演全体を楽しむことができると感じた。

東京03やCreepy Nuts、佐久間さんなど、各出演者の凄さを目の当たりにした。特に、アドリブゾーンで即興でコントを組み立てる東京03や会場で即興で韻を踏むR-指定。さらに、生でサンプリングをするDJ松永や怪演で場を沸かした吉住や佐倉綾音、百田夏菜子。そして、生でオーケストラを演奏したGENTLE FOREST JAZZ BAND、それに加え、この公演の構成を考えたオークラ、それぞれの凄さが一体となり、この公演を作り上げた。

そして、Creepy Nutsの歌を生で聞くことができ、翌日から『2way nice guy』『サントラ』『のびしろ』の3曲のリピートが止まらず、ライブやフェスに参戦してまたCreepy Nutsの曲を浴びたいという気持ちになっている。

改めて、この公演を作り上げた全ての関係者の凄さを目の当たりにし、今後もこのようなコントライブがあれば、ぜひまた観たいと思わせてくれた。



じゃ、また。

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