【MSGEX】13th Album「EXtended 2014-2024」 Recording Notes & Behind The Scenes -Part1/3-

おはようございます🌞MSGEXのGAKUです。

noteでは大変ご無沙汰しており、最近ではライブレビューなども全然更新できていませんが、ここ数年リリースした全アルバムのライナーノーツの下書き、実は残っているんですね。。。💦

さすがに今回は10周年記念アイテム第2弾、かつここ2年アルバムコンセプトとして掲げていた「PAVILION」とも異なる新企画アルバムのため、アルバムコンセプトおよび各楽曲の解説について、リリース前に公開させていただきます!

1.アルバムタイトル

今回のアルバムは、MSGEXとして13枚目のフルアルバム
EXtended 2014-2024
というタイトルを冠しています。

13th Album「EXtended 2014-2024」ジャケット画像

EXtended」という名称は、今回2曲目に収録されている新曲「EXtended feat.U-RASIA & REAL-PAVILION ALL STARS」からの引用でもありますが、実はもう一つ引用元があります。

当サークルの名称「MSGEX」、実は略称です。正式名称は

Mechanical Sound Generation EXtended

になります。こちらの「EXtended」が、楽曲タイトルのそもそもの引用元になります。と、作詞を担当いただいたU-RASIA 葉月リョウヘイさんより伺いました。こちらをリサーチされてたみたいで、さすがです!

では「Mechanical Sound Generation」とは何ぞや?ということですが、こちらはMSGEXの前身にあたる音楽ユニット(第1期)およびバンド(第2期)である「M.S.G.」の正式名称となります。

2.活動経歴

(1)1999~2006:M.S.G.

Mechanical Sound Generation」すなわり「M.S.G.」(Michael Shenker Groupとは全く関係ございません🙇)は、GAKUが発起人となり1999年6月に結成した音楽ユニットです。すなわち、6月のライブの時期はちょうど「結成25周年」になります!

活動第1期(1999~2004)のメンバーは、それまでバンド活動を共にしていた
MASATO:Words&Vocal(生まれた日も年も僕と全く同じ)
SHIORI:Words&Vocal(同じ大学の同期かつバイト先も同じ)
GAKU:Music, Guitar & Keyboards

の3名でした。2人にはMSGEXでも時々参加してもらったり、歌詞を書いてもらったりしてるので、名前をご覧になっている方もいらっしゃるかと思います。

ちなみにこのユニットで初めて制作した楽曲が、今回のアルバムにも収録されている「Lasting Dream」です。詳細は楽曲解説で改めて触れたいと思います。

その後、1st Album「Mechanical Sound Generation」完成の目処が立ったのを機に、新たに5人のメンバーを加えてバンド編成となった第2期(2005~2006)の活動が始まりました。
ここでSHIORIが作詞家に専念することとなり、新たにボーカルとして加入したのが、現在MSGEXでは作詞およびデザイン回りを担当しているSHI-DOU、僕の実弟です。

新宿RUIDO K4(現在の「新宿WALLY」)、六本木CLUB EDGE(2nd Album「Revolution」のアー写はここで撮影させていただきました!)などをベースにライブバンドとして活動すると共に、2枚のインディーズアルバムをリリース、Tower Records新宿店さん他で委託販売をしていました。

その後、「M.S.G.」は2006年末、メンバーの転勤や結婚が決まったタイミングを受け、芝浦Studio Cube 326(2013年営業終了)で主催した企画ライブをもって活動を終了。

結果、SHI-DOUと実質2人になってしまった我々でしたが、そこに救いの手を差し伸べてくれたのが、当時海外のメタルフェスに参加するなど世界を股にかける活動を展開していたメタルバンド「SIGH」のドラマーであり、学生時代のバイト先での出会いをきっかけに、先輩として公私に渡りお世話になっていた原島淳一さん。
僕がB'zやXのコピーバンドでボーカルを務めた際には、ドラムサポートで参加してくれていた他、2006年末の企画ライブには対バンで後述の鈴木英一郎さんと共に「アイアイバンチ」として出演、僕もゲストボーカルとして歌わせていただきました。

原島さんが共同プロデューサーとして、共に活動されていた日本のデスメタル黎明期のシーンを牽引したバンド「HELLCHILD」のリーダー・ギタリストの鈴木英一郎さん、当時原島さんと共にシンガーソングライター「aiko」さんのツアーサポートを担当されていたプロデューサー・ベーシストの大山徹也さん他、素晴らしいメンバーの方々を集めてくださり、GAKUが思い描く音楽性を実現する「M.S.G.」の更なる”拡張形”として、「Mechanical Sound Generation EXtended」すなわち「MSGEX」はスタートしました!

(2)2007~2008:MSGEX(第1期-1)

ここまで読んでいただいて既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、1st Album「MSGEX」のレコーディングが実施されたのは、実は2007年1月から2008年3月にかけて。

この期間は、僕にとっては文字通り「修行」の期間でした。それまで”お山の大将”として活動や制作を仕切る立場だった僕が、素晴らしいミュージシャンの方々にメロディ、リズム、アレンジなど楽曲のあらゆる要素において「ダメ出し」を受け続ける15か月だったからです!!

でもその経験が間違いなく現在の音楽活動に繋がっており、皆さんには本当に感謝しています!✨…とはいえ、当時はガチ泣きしながら「音楽なんか辞めてやるっ!」と思ったことも二度三度ありましたがwww

ミックス、マスタリングを行い音源は一旦完成しますが、直後に僕の結婚や毎日6時出社24時退勤となかなかの部署への異動があったことから、プロジェクトは一時中断を余儀なくされます。

(3)2012~2014:MSGEX(第1期-2)

始まる前から破綻してた異動先部署でのプロジェクトが中止に至り、晴れて自由の身となった2008年末、某SNSを通して偶然出会った漫画家 葉月京さん(ヤングチャンピオン「恋愛ジャンキー」「CROSS and CRIME」他)、声優 宇和川恵美ちゃん(「三國無双/孫尚香 役」「テイルズ オブ デスティニー/アトワイト 役」 他)の2人組音楽ユニット「突き指パンダ」の制作やライブのお手伝いをさせていただくことに!✨
(突き指パンダについては、また後日改めて触れさせていただきます!)

これがいい意味での音楽活動の「リハビリ」となり、そちらのお手伝いと並行して2012年よりMSGEXの活動を再開。再度一から全7曲のミックス&マスタリングを開始することとしました。

余談ですが、レコーディングを行っていた2007年当時ではまだインディーズレベルでは高価で使えなかった「Auto-Tune」などのピッチ補正ソフトウェアも2012年になるとまだ比較的利用しやすい状況となりつつあり、この時点での導入も実際検討しましたが、メンバーや当時お世話になっていたスタジオのエンジニアさんと相談の結果、「実際に収録した音で勝負したい」という意見が過半数を上回ったため、見送っています。

この結果、ボーカルやコーラスの補正は元より、演奏面についてもほぼほぼ一発録りの状態のため、各種補正が当たり前となっている2024年現在の音源と比較すると、1st Albumの仕上がりは全体的に荒く、聴き辛いと感じさせてしまうかもしれません🙇ご容赦くださいませ🙇

ミックス&マスタリングの完了後、メンバーの合意を経て、2014年1月1日に1st Album「MSGEX」をリリース。リリース当時はAmazon.co.jpのみでの委託販売でした。

MSGEX 1st Album「MSGEX」CDジャケット

が、やはり実際の制作時から6年が経過。異なるフレーズ、アレンジ、リミックスなどのアイデアが既に多々生まれている中でのリリースとなりました。

このアルバムを完成、リリースしなければ先には進めない、との思いを数年抱えていたこともあり、リリース自体には全く”迷い”はありませんでした。

その反面、様々なアイデアをどこかで具現化しなければ、やり切りたい、そのような思いが強く残りました。。。

(4)2014~現在:MSGEX(第2期)

その後、2014年に突き指パンダの2nd Album「突き指大作戦」をリリースを機に突き指パンダのサポートも終了、自身の新ユニット結成に向けて本格的に活動を開始します。

そんな中、突き指パンダの制作でお世話になっていたエンジニアの方より、アイドルとして活動歴があり、当時はソロで芸能事務所に所属、活動していたERICAさんをご紹介いただき、新ユニット「ちーむ☆おんがく♪」を結成!

久々の創作活動ということもあり、1年かけて約20曲分のデモを制作、その中には後日MSGEXでも発表させていただいた「High-Resolution Love」「RHIZARIA」などが含まれていました。
ですが、「ちーむ☆おんがく♪」は、諸般の事情により活動開始直前でまさかの活動中断を余儀なくされる事態が発生します….。

このため、僕自身の音楽活動を振り返るプロジェクト「CHRONICLE」というコンセプトを掲げ、MSGEX第2期としての活動を開始しました。

活動開始にあたり掲げたのが「バンド演奏」。ライブハウス当時のアレンジを再現するということで、やはりバンド編成でのレコーディングを行いたいということで、関係者を通じてボーカルのめらみぽっぷさん他多くのミュージシャンの方をお迎えして、スタジオでのバンドレコーディングやセッションを多数重ねつつ、制作を進めていきました。特に「CHRONICLE Vol.Ⅰ~Ⅲ」ではをその傾向が顕著でした。

ですが、2020年春からのコロナ禍突入によりスタジオでのバンドレコーディングが事実上実施不能となったため、僕がシンセサイザーで初めてオリジナル楽曲を制作した1994年からM.S.G.活動前夜の1998年までの楽曲にスポットを当てた「CHRONICLE Vol.Ⅳ & Vol.Ⅴ」を制作しました。新譜に収録した「Step to Jump!!」もオリジナルはこの時期に制作しています。

そしてコロナ禍でライブ鑑賞の際にも大勢で集まれない、声が出せない、などの制約がついて回る中、そこにヒントを得て、”仮想ライブフェス”をCDの中で構成、実現しようという新企画「PAVILION」のスタートに至り、2022~2023年の間に「MSGEX presents "PAVILION 22SS"」「"22FW"」「"23SS"」「"23FW"」4枚のアルバムを頒布、そして活動10周年を迎えた今年、「EXtended 2014-2024」の頒布に至ります。

3.1st Album「MSGEX」セルフカバー

今回のアルバムタイトルには「EXtended」と共にもう一つ「2014-2024」という表記があります。これは、1st Album「MSGEX」がリリースされた2014年元旦から現在までの活動期間を表していますが、この10年間の中で僕が意識的に継続してきた活動があります。それが、1st Album「MSGEX」収録全7曲のセルフカバー。

リリース以前に既に思いついていたリアレンジ、リミックスなどのアイデアを「CHRONICLE」や「PAVILION」の各アルバムにおいて取り上げてきました。

新譜制作にあたり、それらを今回の新譜で全て聴けるよう、活動10周年企画として全曲収録することを早々に決定、それと併せて当初は全曲2024年バージョンとして手を入れる予定でしたが、改めて確認した結果、手を入れる必要はないと判断したのが、下記3曲でした。

・LIBERATION-2020 ReMix- feat.MAYO
・Prominence 2022 feat.めらみぽっぷ
・White Light 2022 feat.咲良ゆの

一方、下記4曲5バージョンに関しては、今回何かしらの新規要素を加えて2024年バージョンとして制作しました。詳細は楽曲解説で触れさせていただきます。

・NEW WAVE -remaster-
・Lasting Dream -origin:2.22-
・See You Again 2024 feat.めらみぽっぷ
・REVOLUTION -ReMix 2024- feat.M.S.G.
・Lasting Dream 2024 feat.めらみぽっぷ

4.#りあぱび 関連楽曲の制作

(1)#りあぱび 開催の経緯

10年間を振り返る上でもう一つの大きな企画が、活動10周年ライブイベントの開催。

仮想ライブフェス「PAVILION」のリアルイベントとしての開催というのは、「PAVILION」の企画構想時より既にありました。いずれコロナ禍が明けてライブ活動などを自由に実施できる日が来るだろうと考え、「PAVILION」の各アルバムを制作しながら、その時期を伺っていました。

MSGEX 10th Anniversary Music Festival
MSGEX presents "REAL-PAVILION" #01

通称 #りあぱび の開催に向け行動を開始したのは、実は2023年1月。今回出演者として参加してくださる数名の方との相談、打合せを経て、本格的な出演交渉を行いつつ、並行して都内ライブハウスの見学、内見などを、当初よりDJ兼スタッフとしてご参加いただくことが決定していたギュラさんと共に進めていきました。

かつて個人的にRUIDO系列のライブハウスさんにお世話になっていたこともあり、「渋谷REX」さんや「青山RizM」さんあたりを見学に行ったときは正直かなり心惹かれるものがありましたが、キャンセル待ちからまさかの

ロックの日

が奇跡的に舞い込んできた「初台DOORS」さんが様々な面からベストだと判断、申込をさせていただいたのが2023年8月、お盆休み明けのことでした。

ロックの日、絶対狙っただろう!と多くの方から突っ込まれましたが、これは本当にまったくもって偶然です✨

(2)テーマソング制作

ライブフェスを開催するからにはやはりテーマソングが不可欠だろう!

と割と早い時期、M3-2023春が終わったあたりから考え始めていました。アイドルグループよろしく出演いただくボーカリストさん全員で歌っていただく楽曲を、できればクリエイターの方々とコラボ制作してみたいと考えました。

そこで候補としてすぐに浮かんだのが、すでに「薄紅 2022 feat.月乃 & Yuu Ito(U-RASIA)」においてアレンジ共同制作の経験があったU-RASIA 伊藤由宇さん。2023年6月にコンタクトを取り、早々にご快諾いただくと共に、作詞には同じく「My Stye, My Story」「曖昧コーディネーター」を手掛けていただいていたU-RASIA 葉月リョウヘイさんにご参加いただけることに。U-RASIAさんとのコラボ制作をさせていただくことが決定しました!

という訳で「EXtended feat.U-RASIA & REAL-PAVILION ALL STARS」の制作に至りますが、ここで書き過ぎると楽曲解説で触れることがなくなってしまいますので、この辺りとさせていただきます。

(3)セルフカバー

前作「PAVILION 23FW」で大々的に取り上げましたセルフカバー企画ですが、新作でも継続して恋摘もなかさんに「Step to Jump!! 2024」を歌唱いただくことになりました。

とはいえ、この楽曲枠、実は新曲の予定でした。なんなら「EXtended」「See You Again 2024」と共に3曲でEPとしてリリースの可能性すら、当初はありました。

この辺りも「EXtended」同様、詳細は楽曲解説の方で触れさせていただきます。

5.おわりに

そんな訳で、「1st Album全曲セルフカバー」「#りあぱび 関連楽曲制作」の2大コンセプトを基に制作したのが、今回の13th Album「EXtended 2014-2024」となります。

13曲収録となったのは、当初は「Step to Jump!! 2024」が1曲の予定で12曲収録予定だったため、偶然の産物です。

まだ楽曲個々の解説がないためぼんやりとしたイメージかもしれませんが、続きは楽曲解説で詳細を触れさせてください。

という訳で、長文にお付き合いくださりありがとうございました!!✨
第2回、第3回もよろしくお願いします!

PS. M3戦利品のポストを拝見していて、新譜と共に1st Albumのジャケット写真が一緒に写っている様子がとても感慨深いです。。。

2014年のリリース当時は何の音楽活動もしていない状態、かつAmazon.co.jpのみでのリリースということもあり、正直厳しい売行きでした。

今回、特典CDという形ではあれど、ここにきてようやくきちんと送り出してあげることができたかなと、ホログラムがキラキラ輝くジャケットを拝見しながら独り、うるうるしております。。。ありがとうございます🙇

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