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スピードツーリング=山スキーとSKIMOの融合。これならあと15年はできるかも!

北海道の山岳ガイド・藤川 健さん(通称フジケン)が、ロストアローのサイトで「スピードツーリング」の魅力を1時間40分にわたって存分に語っています。夕張山地53㎞ワンデイ・ソロ縦走の記録や、使用したギアや装備全般の話などがたっぷり楽しめます。

○こちらのリンクからご覧ください。
https://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=6087&fbclid=IwAR1oIu-3AOjX9qtDG99fVYQD3NaXiZ8zEfYXezjqf7mdm1HMZOw74jbdf2k

フジケンさんは、数年前まで山岳スキー競技(今でいうSKIMO)の絶対王者でした。

山岳スキー競技(SKIMO)とは、雪山を登ってスキーで滑走するトータルタイムを競うスポーツです。アルペンスキーは「滑り降りる速さ」を、ジャンプは「飛距離」を、基礎スキーは滑りの「技術」を競いますが、SKIMOは登りと滑りの合計タイムで競うのです。登り区間は、スキーの滑走面にシールとよばれる滑り止めを貼ってスキーを履いた状態で登る区間と、スキーを担いでツボ足で登る区間があらかじめ決められています。滑走区間ではシールを取り外して滑り降ります。

フジケンさんには、山岳スキー競技の世界選手権挑戦記や、AT(アルパインツーリング)スキーでの夕張マッターホルン登頂記などを『山と溪谷』2013年3月号に書いてもらうなどの親交があります。下の写真は2010年の山岳スキー競技日本選手権(栂池高原スキー場およびその上部で開催)でトップを行くフジケンさんです。ここはシール登行からツボ足へ切り替えるトランジションの場面ですね。

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フジケンさんは最近、①アルペンおよびテレマークスキーの卓越した滑走技術、②山岳ガイドやトレイルランで培った長時間・長距離の運動能力、③日進月歩で改良が進むSKIMOおよびATスキーのギア、を生かして、
●十勝・大雪スキー縦走最短記録(富良野岳~十勝岳~トムラウシ山~旭岳~旭岳温泉。13時間21分48秒)
http://telemark.fujiken.boy.jp/?eid=1282253
●日本オートルート1DAY(室堂~薬師岳~黒部五郎岳~槍ヶ岳~上高地。20時間7分12秒)
http://telemark.fujiken.boy.jp/?eid=1282545
など、エンデュランス系山岳スキーに挑戦し、記録を打ち立てています。


■俺でもできんじゃね?(笑)

エンデュランス系スポーツは、瞬発系スポーツと比べれば加齢による障害が少ないとか。要は、練習すればするほど強くなる、年齢はそれほど関係ない、のだとか。ウルトラトレイルで中年が活躍できるのも同じだそうです。フジケンさんのチャレンジのように、行動を1DAYと決めるなら装備重量も抑えられて好都合です(もちろんリスクも考慮しなければいけませんが)。

ということは、いま53歳の私ですが、滑りや登攀の技術的難易度が高くない縦走系のロングコースをスキーで縦走するっていう遊びは、あと15年は続けられるんじゃないかと思いました。

バックカントリーのギアは、今は滑り重視のものしか持ってないけど、今後、SKIMO寄りの軽量ATスキー一式も揃えて、長めのスキー縦走をやってみたいなあ。具体的には東北や上越方面のたおやか系山岳エリアになるかな? 上記のフジケンに比べれば、1日の行動距離は5分の1くらいかもしれないけど。

やっぱり滑走系スポーツのスキー、なかでも山岳スキーは楽しいので、できるだけ長く続けたいなと。

山岳スキーはギアの進歩が著しくて、軽量化の恩恵を最大限に享受できるマウンテンスポーツです。アラフィフ、アラ還世代の皆さんも、ぜひ一緒にいかがでしょうかー?

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