第2回「桐箱の蓋」-2
今回も蓋の種類の紹介をしていきます。
前回記事はこちら→〈note〉・〈HPブログ〉
今回の蓋は「乗せ蓋・二方桟・四方桟」という蓋です。
1 乗せ蓋(のせぶた)
乗せ蓋は、蓋形状の中でも最も簡易的で安価な蓋です。しかしながら、蓋の平板を載せただけであり、他の蓋と異なり支えがないため天板が反りやすくなっています。また、蓋裏に支えがないため、簡単に蓋が開いてしまうため注意が必要です。
中に入れるものは割れ物や高価なものは避けたほうが良さそうですね。
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2 二方桟(にほうざん)
二方桟は天板の2か所に平行に桟木を取り付けた形状をしています。
支えがついているため乗せ蓋よりは天板が反りにくくなっています。
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(3)四方桟(しほうざん)
二方桟の2か所に加えて、四角形になるように桟木を取り付けた形状
をしています。四方の桟がしっかり天板を支えるため二方桟に比べさらに 天板が反りにくくなっています。
高級感があり、高価な箱によく用いられます。
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桐箱の蓋の種類第2弾
今回、ご紹介した蓋は見たことがあるという方は多いのでなないでしょうか?
見たことはあっても、名前や使い分け、蓋の特長を知らなかったという方は多いと思います。
※四方桟は、好評いただいている「米びつ」の蓋にも使わています。
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桐箱を使ってもらう人達の大事なものがしっかりと守れるよう、熟練の職人たちが箱と蓋をぴったりと閉まるように丁寧に調整して仕上げています。
そんな職人の想いと技術が詰まった桐箱を是非、お手に取ってみてはいかがでしょうか?
きっとご満足いただけると思います。