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中堅ジャニを推してた私が、気がついたらINI藤牧京介に沼落ちしていた話

思ってもいなかった。いつものように、サラッと手を出しただけだったのに、気が付いたら藤牧京介の沼に浸かっていた。
そんな話。

まずは自己紹介。

なんた。社会人。
藤牧くんにハマった衝撃を語るために、初めに、別の推しの話をさせて欲しい。避けては通れない話なんで。

私は、中堅ジャニーズのある人を推している。この場ではK君と呼ばせて欲しい。
K君は私に「推す」という感情を初めて芽生えさせた人。彼のパフォーマンスが好きで、歌が好きで、気がつけば顔も好きになっていた。
どちらかと言えばアンチジャニーズだった私は、学生時代、ジャニーズにハマり始める友人を横目に、自分は傍観しながら駆け抜けてしまった。社会人になってどっぷり浸かってしまったのは、学生時代の通過儀礼を通らなかった反動なのかもしれない。

別になんの特典がつく訳でもないし、誰かに褒めて貰えるわけでもないのに、売上のために同じCDを何枚も買った。ピークを過ぎた中堅だから、いくら買ったって、若手ジャニーズの足元にも及ばないのが悲しいけど。
彼が主演した初の映画。上映館数だって多くなかったけれど、多分30回以上、映画館に通った。初日は朝から晩まで計8枚のチケットを買ったっけ。
ライブツアーだって、全国に飛んだ。2年前は2公演以外は全部入ったかな。

これらをどういう尺度で図るかは個人の価値観だけど、少なくとも、私は、誰かに対してこんなにも"お金"と"時間"と"気持ち"を使うことは初めてだった。
コロナを経てライブ活動も制限され、自分の気持ちもシュンとなっていたのは否めない。
けれど、熱烈な時期を経て、自分のバランスを保ちつつK君を推していくことが常態化した時、K君は絶対に永遠唯一の推しだと確信したんだよね。

勿論、その界隈にいるのだから、他の男性グループの魅力もそこそこ触れてきたつもり。
国民的にアイドルグループのライブだって行ったこともあるし、周りに勧められて他のグループ(ジャニーズ・韓国)のライブDVDを見たことだってある。
でも、どう考えても、"推し"いう枠にK君以外を入れることなんて考えてもみなかった。

他の人の魅力に動じないくらいの耐性はあったはずなんだ。

常にK君が自分の中の最上級に君臨していて、K君こそが価値基準だったので、「K君への気持ちが"好き"だとすると、この気持ちは"好き"ではないのかもしれない」と、"好き"の気持ちをフィルターにかけるようになっていった。
だからこそ、魅力的だと知っている他のボーイズグループも軽い気持ちで見ることが出来たし、無闇矢鱈に推しを増やすこともなかった。

自己紹介が長くなったけど、そんなK君 至上主義の私が、どんな過程でINI藤牧京介に陥落したのか、書き留めておきたい、と思ってブログを書いてます。

別になんの特異性もない、ありふれた話。


きっかけは友人だった。

K君という推し存在のおかげで友人ができた。
K君の所属グループのライブDVDが出た際には鑑賞会をしていたし、ライブに一緒に入ったり…。そんな期間を経て、プライベートなことも話ができる普通の友人になっていた。いつの間にか、K君以外の話をする時間が多くを占めるようにになっていた。

そんな私たちの共通の話題は他にもあり、それがオーディション番組だ。初めに言っておくが、ガチ勢ではない。私も友人もライトに楽しんでいただけなので、推しを作ってせっせと投票するタイプではなかった。
それに、私は男性グループのオーディション番組には何故か興味が持てずにいた。基本的に可愛い子が好きなので、女の子を見ている方が幸せなんだと思う。

そんな友人がある日、「日プ2のINIのデビュー曲知ってる?」と聞いてきた。10月下旬の話だ。

結論から言えば、私は日プ2に関してはYouTubeに上がったレミフラくらいしか見てなかったので、デビュー曲がアップされてることなんて全く知らなかった。
日プ1に関しては、辛うじてYouTubeに上がったミッションパフォーマンスを見ていたのだけど、日プ2は完全にノータッチだったな…。

友人日プ2を追っていたはずだ。毎度の如く投票とかはしないライト層ではあったけど、あとから確認すると寺尾香信くんを応援していたらしい。

「見てないな~。デビュー曲、どう?」
とデビュー曲の感想を求めると、友人は
「私もまだ見てないから一緒に見てみようよ」
と言ってくる。

「私、日プ2見てないから、顔と名前が1人も一致してないんだけど(笑)」

そして再生したのは「Rocketeer」


いや、思ったよりも、イカちぃな!?綺麗な顔した男の子たちが、ゴリゴリに踊ってるんだが!!!ほーーこういうコンセプトなのね!?JPOPを切り離しにきてるな~おもしろ。

この辺までは韓国ボーイズグループを見ている感覚と同じだった。凄いことは認識しつつも、客観的に見ている自分。
いつもここ止まりなので推しが増えることはない。
この時点では、「面白いグループが出てきたなぁ。JO1ともまた違った感じだし、シングルMVは追っかけるか~」みたいな余裕の面持ち。
個々を見るといういうよりも、全体感でしか自分の中に入ってきていないので、こういう状態になるよね。

でもここで、何となく引っ掛かりを感じた。

んんん…………?????
んんんんんんん………………????
この可愛い子誰………………??????
いや、かっこいいんだけど可愛いんだよ。
いや、かっこいい魅せ方だからこそ可愛さも引き立ってるというか…????

なんか韓国の化粧をしすぎてない感じだよね????
何処か雰囲気違うくない?????
いや、悪い意味じゃななくて………
すっごく守りたい顔立ちしてるんだけど????
そしてなんか、シルエットが丸い………
なんか丸い………なんか可愛い………
(※この感情は何…?って状態)

気がついたら「可愛い…」と呟いていた。すぐカットが切り替わってしまったため、友人は多分、誰のことを言ったのか気がついてない。
私も勿論、INIのメンバーを1人も認知していないのだから、友達に確認することも出来なかった。そして、あの引っ掛かりはなんだったのか、この時点ではとりあえず見なかったことにした。

MVが終わると、「がっつりダンス曲だったね~」なんて言いながら友人と談笑していたのだけど、友人が思い出したように、次の動画を勧めてきた。

「Runwayを見て欲しい!!」と。

「ほら、プデュって『Who is Center?』からの登場が盛り上がるじゃん。冬馬さんはね、本当に人格者でいろんな人の支えになっていた人なんだけど、これまでセンターとか出来ていなくて…。最後のこのステージしかセンターで現れた時は、本当に感動したんだよ!!しかも、曲がまた本当にピッタリでさ。」
と、冬馬さんの魅力を語ってくれる友人。

それに対して「その、冬馬さん?デビューできたの?」なんて呑気に質問してしまった私。
「デビュー出来なかったんだよね」っていう友人の言葉にチクリと胸が痛みながらも、ステージに向かって歩いてくる冬馬さんの姿を見ていた。
この時はまだ、冬馬さんがセンターになったことの素晴らしさを理解していなかったけれど、今なら友人が言っていた言葉の意味が痛いほどよく分かる。

冬馬さんの歌い出し、「は?歌うま!?」という言葉が漏れた。本当に歌が上手い。こんな人がデビュー出来なかったって、どんな激戦なんだよ。
「この人って多分ハーフだよね?」とか尋ねながら、永遠に冬馬さんの話題を繰り広げていた私たち。
私はまだ、"さっきの彼"がこの中にいるなんて気が付かずに。

え、これさっきの人じゃない?
(やっと気がついた)

え、飛んだ????天使???
というか、え????顔が可愛いんだが????
とんでもなく可愛いんだが???
何この守りたくなる感じ。何この顔。怖い。
というか、この子いつからいた?
私ずっと画面見てた????

あ………可愛い………守りたい……

プデュのステージはありがたいもので、歌唱しているメンバーの名前を出してくれる。
ここで私は初めて、彼が「藤牧京介くん」だと認識したのだった。

「私、多分、藤牧くんって子が好きだわ……」と友人にうちあけると、「じゃあどうせなら無限大も見てよ」と、畳み掛けてくる。何度も言うが、友人はライト層の人間で、そちら界隈の回し者でもなんでもない。

まぁ、この流れだったら、普通は花束選ぶだろって今なら思うけど、友人は、無限大1班2班の対決の熱さを見せたかったらしい。

そして、何故か、パフォーマンスだけではなく、GAOで無限大1班2班の対決(#4 Part.4)を見ることとなった。

木村くんと田島くんは知っていた。まぁ顔が判別できるかは別の話だけど、日プ2はこの2人の戦いだと聞いていたからさ。
無限大はどうやら、この2人が無限大でチームに別れて戦うらしい。友人からざっくりと説明を受けたけど、そんなのオタクが嫌いなわけないよね。

と、そうこうしてるうちに、藤牧くんが木村くんに選ばれていた。

やめて…私の母性を煽らないで。その不安げな顔、安堵の顔、私は大好物なの…
もう庇護欲を掻き立てられて仕方ないだよ……

とまぁ、冒頭からいきなり先制攻撃をくらい、私のHPはゼロ。
しかし、激アツ展開が、休むことを許してはくれない。
この時点で、私は完全に藤牧くんの顔を判別できていることに気がつく。私がこんなにすぐに顔を覚えるの珍しいからね。

そしてこのビジュである。
だから顔が好きだって。藤牧くんが大変な時にこんなことばっかり思っている自分を恥じた方がいい。

ダンスに苦戦する藤牧くんが映し出され、「がんばれ」と願いながら見ていた私。

そして次のシーン。

私は忘れていた。

あ、この人、歌が上手いんだった…………

いやさ、Runwayの時にメボだったじゃん!と思うかもしれないけど。
あれはかなり被せが強かったし、途中まではまともに藤牧くんを認識できていなかったし、藤牧くんを認識してからは、可愛い顔を処理するだけで手一杯だったからね(逆ギレ)

ということで、ようやく、藤牧くんの歌の上手さを認識した私。

歌うまい人、大好きなんですよね私!!!!
K君も、歌声と歌う姿が好きでファンになったと言っても過言でもないから!!!(忘れた頃に出てくるK君)

歌が上手いという事実を知って、1歩、沼に近づいた感覚がした。

そうこうして、無限大1班2班の対決、すっごい面白かった…………。ステージも、両方、すっっっごく良かった…………。

友人と別れた後、私は日プ2を全て見た。狂ったように見た。

こうしてジワジワ藤牧くんと日プ2、INIに引き込まれていった。でも正直、この時点でもまだ、自分は引き返せると思っていた。


しかし、藤牧くんの辛辣なコメントが、私をさらに沼に突き落としたのだった。

もはや説明する必要もない、「文句じゃなくて感想!」の藤牧くんシリーズである。
日プ2を見てる間ずっと、「この藤牧くんを守りたい」っていう感情で見続けたんだが?笑
いや印象変わりすぎでしょ(笑)

"藤牧くんを守りたい委員会"が解散した瞬間だったが、まさか、この痛快さが気持ちよくなってしまった。
だってそんなコメントできるなんて聞いてない!!!ナチュラルに面白いんだもん。藤牧くん。


そしてトドメ。
11月1日 0時、シングル「A」の曲がサブスク解禁された。
待っていた訳では無い。夜更かししていたら、偶然、そのタイミングだったのだ。

何の気なしに聴いてみたら、そりゃもう驚く程に良かった。

私はサブ垢として使っていた2次元関連アカウントを、INIのアカウントにすること決め、フォローをリセットした。もう完全に勢いだった。

アカウントがリセットされた状態なので、勿論、誰も私の壁打ちを見てくれている訳では無い。それでもこの興奮を文字にしたくて、藤牧くんについて呟き続けた。


ここまでが11/1の流れなんだけど、音源解禁で、完全に沼落ちを認めた。
深夜、藤牧くんの歌に興奮しすぎて、4時半まで眠れなかった。今日もまた仕事なのに。藤牧くんの歌をずっと耳に入れていたくて、もうこの興奮の冷まし方が分からなかったんだよな。

それからも毎日、狂ったように同じ音源を聴き続けた。
私、音源解禁が好きなんだよ。
新しい声の魅力に出逢えるから。
そして、歌割りが完全に認識できないのもドキドキする。
「ここは●●くんかな?」なんて考えながら、音源に没頭して聴き続ける時間が、とんでもなく贅沢だ。


きっかけは「顔」だった。
全く別の友人に藤牧くんの写真を見せたら「なんたって本当にこういう顔が好きだよね。どことなくK君に似てるもん」と言われた。分かる。

そして、やはりトドメを刺したのは、藤牧くんの最大の魅力である「歌」だった。
もっと藤牧くんの多彩な声を聴きたい。Aメロのような中音域もしっかり処理できる上に、メボのようなフェイクもこなせる。ボーカルとして優秀すぎるよ、藤牧くん…。これからもっと新しい魅力が見られるのだろうな。楽しみで仕方ない。

そして、藤牧くんにハマると同時に、INIを箱推しする気持ちがどんどん高まっていった。みんな仲が良さそうで、それでいて前向きで、全員が魅力的に見えた。個性が輝いて見えた。
まさか、グループとしてもこんなに好きになってしまうなんて、思いもしなかった。

私はK君に対して、個人担のような側面があるからこそ、素直に箱推し出来るグループというものに憧れていた。
だからこそ、「INIを箱推ししたい!」と思った時、すごく嬉しくて、ちょっぴり切なかった。

K君は変わらず応援していくつもり。
でも今は、藤牧くんの衝撃が大きすぎて、つい藤牧君を見てしまう。INIを見に来てしまう。
浮ついた気持ちがバレたのか、K君のグループのツアーは全落した。こんなのは初めてだ。(でもどうにか行けることにはなったが)

これが私の沼落ちの話。

この界隈は初めてなので、正直、慣れないことばかりだ。
つい先日、プラメで「INI MAIL会員」と呼ばれ続けていたことに気が付き、ようやく修正した。
ヨントン・ケミ・公約などの文化も知らなかった。

まだまだこれからの身だけど、緩く楽しく応援していきたいなって思ってる。
だから早く次の音源くれ。それか生歌聞けるタイミングくれ。それか藤牧くんのファーストテイクくれ。(強欲)

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