揺れても揺れなくても
幼い頃は乗り物に酔いやすく、揺れに敏感な子どもだった。どこかに出かけるにも、車酔いをしないか、酔ったらどうするか、そんな心配が大半をしめて、道中を楽しめなかった。三半規管が弱かったのだろう。体質もあるけれど、大人になりだいぶ慣れた。
心も、揺れ過ぎると麻痺するのかな?
ふと感じたことだ。
いや、麻痺してるのではないのかも?
そもそも、人は一瞬一瞬が刹那滅。
毎瞬違う自分なら、止まっているよりも揺れている方が自然なのかもしれません。
心が揺れることが本来の自分だと思うと、今度は揺れない何かに強烈に興味を引かれてしまう。
今まで当たり前にそこにあったもの。何も変わらないものの良さに気づく。
最近は、そんなことをよく考える。
揺れても揺れなくても変わらない。
それこそが、本当に大切な何かなのかもしれないね。