ムーンライト(2016,監督:バリー・ジェンキンス)
ゲイだから黒人だから、よりも、周りの大人が子どもの生育にいかに影響を及ぼすか。それが印象に残った。
母が薬物中毒で、唯一手本になる大人が売人だから自分もそうなることに抵抗がなくなってしまった。
属性ではなく、環境、資質、性質が人生を左右する。
ステレオタイプの黒人女性や薬物依存性の役は演じたくないと考えていたポーラ役のナオミ・ハリスが、自身がいじめられていた経験を基に中毒者の葛藤を表現した、というエピソードは人生は個別であることを表していると思う。
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