どうせ、と捨てる

私が「好きなこと」と
私が「できること」と
私が「やりたいこと」は
必ずしも一致しなくて

私が「好きなこと」は
誰かも「好きなこと」であって

私が「できること」は
誰かも「できること」であって

私が「やりたいこと」は
誰かも「やりたいこと」であって

その誰かはどれかとどれかが一致してるかもしれない
それを考えるだけで
名前も知らない架空の「誰か」が
果てしなく輝いて見えて
羨ましくて羨ましくて
どうしたって真っ直ぐ見ることはできなくて
斜め下の影が 私が唯一立てる場所なんだと
これから生まれるであろうと予想した
架空の嫉妬を想像して
無駄な時間を過ごしてる

私が中途半端にできるそれは
誰かが完璧にこなせてる

私が全くできないそれは
誰かが上手いこと回してる

私ができると思ったそれは
誰かにしかできない特別なものになってる

それなりに生きるって
要するにそれなりを受け入れるってことで
それを許せず悔しいと思っているうちは
それなりを求めるのは難しくって
ただただぶつかった壁の前で
座って腹を立てているだけになるんだ

それなりを受け入れた人
それなりを超えていこうとする人
それらをできるエネルギーと心を持った人
どっちも持っていない私

何回だってもういいやって言ったのに
どうせ、とも捨てられなくて
諦めが悪くて
悔しくて
情けなくて
そのまんま生きてる

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