表現の反動
10年くらい前から、会社の有志とバンドを組んで断続的に活動してまして。曲目は日本人アーティストばかりですね。
私はベースを担当してます。下手です。
会社の取引先さん主催のライブが年1回くらいありまして、それに出て演奏を披露しよう、というのが我々の主な目的なんですね。
で、今年のライブが、つい数日前に行われました。我々も呼んで下さいまして、そこで数曲披露することに。
私いつもは楽器弾いてるだけなんですけど、今回メインボーカルを1曲初めて任されまして。
カラオケは好きだし、練習もまあそれなりに上手く出来てたと思ったので、割と余裕綽々の状態で本番を迎えまして。
ところが、前日くらいから急に緊張してきた。妙に不安になってきた。
とか何とか言っても、仕事してたりするとイベントの時間はすぐにやってきて、ワーッてなってるうちにあっという間に終わってた。
その模様を、色んな方が動画やら録音を撮ってくれてまして、昨日からさんざん観て聴いております。
これがね、実は結構精神的に不安定になる。
自分のイメージほど上手ではない。ダメなところだけが目について、反省点ばかり浮かぶ。
観た方は「良かった」「上手かった」などと褒めてくれるんで、誠に有り難いことだらけなんですけど、私の気持ちは相反して、何故か逆に凹む。
ドカーンと弾けた、ってほどではないけど、バーンと打ち上げた後は、その反動があるんですよね。
思えば昔からそう。
学生時代、自作の曲を披露するなんていう赤っ恥も甚だしいことをやってました。やってる瞬間は高揚して楽しいんですけど、終わってしばらくするとズーンと沈む。今回その時のことを思い出しました。
音楽やダンス。小説や漫画や絵画。ドラマや映画や舞台。
何かを表現する人々、自らの作品を世に送り出す方々の心境に思いを巡らせました。毎度こんな気持ちを味わっているのだと。これはツライ。しんどい。落差がスゴイ。
その精神力を、まず称えたい。良く発表してくださった、と。
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