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ファイティングポーズ ! !

わたしの体は、経年劣化でボロボロです。3年位前に前立腺癌で、全摘出を選択しました。放射線治療という選択肢も有ったのですが、かかりつけ医の勧めも有り、スパイダーロボット手術を受けました。その入院中に判明したのですが、片方の腎臓が、何の予見も無く、役目を終えて、萎縮して全く機能していないと、担当手術医の方から報告を受けました。体に害を及ぼさないから、何の処置も取りませんでした。との事後報告でした。

まあ〜、腎臓は片方有れば、半人前に生きて行くことが出来るらしいです。
その1年後位に、挙動不審で救急車で病院に搬送されてしまいました。今度は重い脳梗塞でした。太い主要血管の1本が、ほとんど血流が塞がれ、脳後頭部ほか、3箇所から細い血管が、辛うじて補助を行って居たみたいですが、補助し切れなくて、脳梗塞の症状が出たみたいです。私には重病患者の認識もなく、一ヶ月弱の点滴解除前から、同室の入院仲間の勧めで、時間つぶし兼体力強化に廊下を歩き回りました。

自分の気晴らしにもなりましたが、看護婦さんの気晴らしにも成ったようでした。「脱走の為の体力つくりです。」ブラックジョークのつもりが、後から思うと、私のファイティングポーズになっていたようです。担当医の先生も、思わず手術時期を外し、私の外泊願いに、条件付きの仮退院を認めて頂きました。重病患者という自覚が無いので、帰宅途中の、コンビニでのタバコタイムは、脳が軽く麻痺するほど美味しかった事は、生涯忘れないと思います。

時期を置かず、受けた検査で、また新たに軽い脳姑息の痕跡が見つかり、病院に逆戻りしたのは、自業自得というべきことでした。当然点滴棒を転がしながらファイティングポーズを頑張ったのですが、「脳梗塞患者のタバコは死亡もしくは車椅子生活の、2者1択です。」と脅かされ、1ヶ月位後に仮退院に漕ぎ着けました。3ヶ月の施行猶予の検査を繰り返し、今日に至ります。
入院時、思わず気弱になつて落ち込んだ時、「先を嘆きPythonで写経しています。」とネットにつぶやいた時、真摯に慰めて頂いた方に、申し訳なく思ってしまいました。

こんな奴は、殺しても死なないと思いますが、何かの拍子に、どおんと倒れることもあり得ることも、覚悟しなければとも思っています。1度や2度のファイティングポーズで許して頂いたが、そのジェスチャーが信用されなくなってしまわない内に、精進しなければとも思っています。皆さんも、ピンチの時、両拳を握り締め、継続の意志を伝える事が、効果的であると、頭の片隅に残して頂ければ、有事の時には役立つと思います。


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