スタバもマックもないけれど、ミャンマーが好き。

ヤンゴンという街は実に魅力的な街だ。「アジアのどこにもない」がある。とでも言えばいいのだろうか。
アジア諸国の多くの都市の発展がめまぐるしい。先日訪れたジャカルタ(インドネシア)は首が痛くなるような高いビルばかりだったし、バンコク(タイ)はBTSとかいうカッコイイ電車が走り、通りを行く人のファッションも洗練されている。

そんなアジアの大都市がすぐそばにありながら、私はヤンゴン(ミャンマー)に住んでいる。私はこの街にハウスキーピングの事業を営みに移住した。もう3年前の話だ。

今のアジアにしては珍しい、スタバのない国。停電する国。そして断水する国。ミャンマー。だけどこの国は他の国にはない魅力で溢れている。そんなミャンマーの魅力を私の独断と偏見で紹介するのがこのnoteだ。

過去のnoteでも個人的に行った場所や好きな場所を趣味の文章と写真で紹介してきた。もし、ミャンマーに少しでも興味を持ってくれたなら、ちょこっと覗いていってみて欲しい。

野犬に噛まれた時の対処法だってこのnoteを読めば、バッチリだ。

改めて、ミャンマーの魅力って何だろう、と考えた。「ミャンマーにいます」というと必ず訝しげな顔をされてきた私だけが知っている完全に独断の魅力を少し紹介してみようと思う。

1. スタバもマックもない国「アジアのラストフロンティア」

ミャンマーは「アジアのラストフロンティア」と呼ばれることがある。他の近隣諸外国が目まぐるしい発展を遂げた今、アジアの多くの都市で必ず出会うカフェ。そうみなさんご存知スターバックス。そのスタバが、この国にはまだない。当たり前のようにマクドナルドもない。

なぜないのか。2014年までミャンマーは軍事政権下にあった。民主化されたのはつい5-6年前のこと。それまでほぼ鎖国状態だったこの国は他の近隣諸国のような発展を、同じスピードで遂げることはなかった。



つまり、何が言いたいかというと、まだ「何でもできる」ということなのだ。

「ビジネスチャンス」と言えば、まぁそうだが、それ以上に私は、小さな現地の企業が「街づくり」に参画できる、ということだと思っている。
古き良きその街の伝統や、独自性を大切にしながら、経済発展する。そんな課題とこの国で向き合うことは最高にチャレンジングだと思う。

たまに無性にスタバに行きたくはなるのだけれど。

2.英国植民地時代の面影残る建物と独自の文化の融合が美しい

ミャンマーはもともとイギリスの植民地だ。
その影響か、当時から残る建物はどことなくヨーロッパの香りがする。ダウンタウンはそんな旧植民地時代の建物を利用したカフェやお店があって、女子は歩いているだけでワクワクする。



街に歩いているヤンゴン女子は、「タナカ」というお化粧をして「ロンジー」という巻きスカートを履いている。これがまた可愛い。タナカとは「タナカ」という柑橘類の植物の木を乾燥させて作った粉を水に溶かしたもので、ほっぺたにそっと塗るとひんやりと冷たい。初めてこの国に降り立った時、タナカな人々に囲まれて私は、ウルルン滞在記の中にやってきてしまったかのような高揚感をおぼえたものだ。



今ではMYロンジーを着てこんな旧市街を歩くこともある。そしてローカルのお茶やさんで、控えめにいって激甘のお茶を飲む休日。悪くない。



それでも、たまにスタバは恋しいけれど。

3.なんといっても人。人。人。

この国がどうして好きか。

そう聞かれたら、やっぱり色々あるけれど、結局は「人」だと私は答える。

どんな国だっていい人、悪い人、愉快な人、意地悪な人、元気な人、おとなしい人、色々いるものだけれど、それでもやっぱりミャンマーの人は全体的に優しい人たちだ。

例えば、タクシーの中に忘れたお財布が、何事もなかったかのように返ってくることがある。驚いた。例えば、誕生日にはミャンマー人からのバースデーコールが殺到する。驚いた。例えば、朝食を抜いている私をみかねたスタッフが、私の朝食を出勤するとそっと机に置いておいてくれていたりする。ありがとう。こんな国なのだ。

彼らのちょっとはにかんだ笑顔を見るたびに、ああやっぱりこの国にしてよかったって思うのだ。

やっぱりそれでも、月一くらいでスタバに行きたくなるのだけれど。



だからやっぱりミャンマーが好き

スタバもマックもないけれど、やっぱりこの街が好きだなぁと思う。

そりゃ、いいことがある日も、嫌なことがある日も当然あるのだけれど。

ここでは語りつくせないミャンマーの魅力の続きを、ローカルのお茶屋さんで、次回はあなたもご一緒にいかがでしょうか。


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