初期流産となり、感情がバグった話

流産してしまった子が確かに存在していたことの証をここに残します。
切迫流産、繋留流産、手動真空吸引法(MVA)などで検索して辿り着いた方へ
私の体験談が少しでも参考になれば幸いです。

~経緯~
・2020年某日:妊娠6週。朝から少量の茶おり1回、鮮血1回。不安になり産婦人科へ行くと、心拍正常。切迫流産と診断され、自宅安静とのこと。胸の張りがなくなる。
・同日夜:ずっとベッドで仕事していたが、夕飯のため立ち上がりトイレに行くとダラダラと鮮血が止まらなくなる。ダメだと思い産婦人科に電話、すぐ来るよう言われタクシーで行く。その間も出血止まらず、診察台も血だらけ。エコーするも、昼間正常だった心拍が弱くなっていた。医師からは、98%厳しい、安静にして様子を見るしかないと言われる。泣きながら帰宅。
・その日からの一週間:仕事も何もかも休み、ひたすら寝たきりの生活。トイレに行く度に少量の出血、寝ていても下腹部痛。血の色は鮮血から茶系へ。段々良くなってる気がする。
・一週間後:再診すると、心拍が正常に戻っていた。が、胎嚢の形がいびつで、胎芽もあまり大きくなっていなかった。細菌感染の可能性があるとのことで、フラジール膣錠を処方される。引き続き絶対安静とのこと。
・さらに一週間:出血量や下腹部痛の頻度が少なくなり、体自体はだいぶ楽になっていた。食欲もある。
・一週間後:再再診、緊張のあまり血圧が180を越える。エコーの結果、心拍がないとのこと。繋留流産、医師から手術の説明。手術のための採血中に血圧が一気に下がったのか、目の前がチカチカし汗が止まらなくなり呼吸が出来なくなる。座っていられず、ベッドに運ばれる。ベッドで初めて涙が止まらなくなる。その日から安静にする必要もないとのことで、どうでもよくなり電車で帰る。あんなに安静にしてても続いていた出血が、今はもうどんなに歩いても出血しない。
・翌日:手術への恐怖が現実味を帯びてきて、流産手術について調べると掻爬法より安全でWHOが推奨している手動真空吸引法(MVA)があると知る。自宅からタクシーで行ける範囲で扱ってる産婦人科を探し電話。その日のうちに相談しにいき、こちらの方法で手術することに決める。手術は一週間後。
・手術日までの一週間:流産と診断されてから、普通に生活しても出血も下腹部痛もほぼない。まるで妊娠なんてなかったかのように体が軽く、何も感じない日々。
・手術日:詳細は別途記載予定。

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最初に診断された日、絶望のあまり涙が止まりませんでした。なんで?どうして?何がいけなかった?何のためにこうなった?自分の体から命が消え行く失望感。考えても考えても答えは出ないまま、不安と絶望と期待で何もする気になれず、ただひたすらすがる思いで毎日ぼーっと横になっていました。
最後に診断された日、2週間の努力と少しの期待が打ち砕かれ、悲しいという感情すら沸きませんでした。この経験にはなんの意味があったんだろう、結局私のもとには何も残りません。職場にも迷惑をかけ、家族も悲しませ、お金もかかり、何より自分自身が辛くて痛くて苦しい思いをしただけでした。テレビから流れてくる虐待のニュースを横目に見ながら、やはり意味なんてなかったように思います。

もしまた戻ってきてくれたなら、いつか聞いてみたいです。私が、私たち家族が、この経験から何を得ることができたのか。今はまだ、綺麗事で片付けられそうにはありません。

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