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投資について思うこと

投資と聞いて何となく怖いもの、よく分からないものと避けてる人が周りにも意外と多いように思える。まずそのイメージに対して言いたいのは、リスクが高くて怖いのは投機であって投資ではないということだ。
参考:投資と投機の違い

そして結論を先に言わせてもらうと、生活に困らない程度のお金があるなら投資は絶対にやったほうが良いということである。これは自己満足のための啓蒙活動ではなく、データに基づいた結論だ。

そう言える大きな理由の1つがインフレに対する極めて有効な防御策となるからである。
(他にも「減り続ける人的資本を金融資本に変えるため」という理由もあるのだが、それはまたの機会があれば書こうと思う。)

銀行の普通預金に貯金するという行為は将来価値が下がることが確実な投資商品に投資をしているのと同じ行為である。

わかりやすく解説しようと思う。
例えば手元に現金が100万円あるとする。これをずっと銀行に預けていると20年後にどうなるだろうか?
※日本の銀行金利はあまりに低いので0%に近似できるものとする。

もちろん20年後も貯金額は100万円である。だからといって、果たしてこれは「価値が変わらないからノーリスクノーリターンだ」という主張は正しいだろうか?

答えはノーである。この主張には消費者物価指数が考慮されていない。
消費者物価指数は年にもよるがおおよそ1.5~2.5%くらいで上昇していく。
つまり20年後の物価は2%の20年分の階乗になって、計算するとおおよそ1.5倍ということになる。世の中に絶対はないが、99%以上の確率で今後も物価が上がっていくことは間違いない。

つまりその計算をすると現金としての100万円は20年後、3分の2程度の価値に下がってしまうことになる。
投資商品を一切買っていない人はノーリスクノーリターンのポジションを取っているわけではなく、確実に価値が下がることがわかっている現金という商品を持っているのだ。

そしてもこれも絶対ではないが、長期的に見れば(少なくとも20〜30年のスパンで見れば)99%以上の確率で世界の経済は成長していく。つまり全世界株式連動やアメリカ株式連動の投資信託を買っておいて、20年後に損をする可能性は限りなく0に近い。損しないどころか大抵の人は含み益になるだろう。

以上が投資をやるべき理由である。

もちろんフェーズによっては投資よりも収入を増やすことを優先したほうが良いフェーズもある。最後にこのあたりの話を非常に分かりやすくまとめた「JUST KEEP BUYING」という本を最近読んだのでリンクを置いておく。

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