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年の瀬にenPiTを振り返る

たまたま通りかかったslackでenPiTアドベントカレンダーを見かけたので、ちょっと書いてみようかなと。ついでにnoteのアカウントも作ってみました。

enPiTというのはそれなりに長く活動している、実践的ITほにゃららという教育活動なのですが、詳しくはおいといて(ここに詳しい)今年度いっぱいでその活動がいったん終わることになっています。
そこで、2013年からこのenPiTに関わってきたこともあるし良いタイミングなので自分でも振り返っておくのもいいかもと思った次第。といっても思いつきで手を挙げたので、夏合宿のことをフックとして今後のネタの下書きのつもりで振り返っておきます。

キッカケ

わたしは、現在、東京工科大学で教員をしていて、enPiTとの関わりでいうと、協力校って位置づけ(外様な感じ?)です。具体的には”AiBiC”というAIとビッグデータとクラウドを扱うという分野で夏合宿とかをやったりしてます。
大学の教員になる前は、いわゆるSIerで20年ぐらいシステム開発をやってました。直近の10年は、エンジニアではなく、プロジェクトマネジメントの立場でトラブルプロジェクトの立て直し、いわゆる火消しをしてました。
いろいろあってキャリアをどうするか考えていたときに、東京工業大学でenPiT担当教員の公募があったので応募したら採用され、2013年に転職しました。つまりenPiTのおかげで大学のセンセイになりました。東京工業大学の情報理工学院では、enPiT関連科目として演習系(つまりPBL)の授業をいくつか担当しました。そのとき、夏合宿の立ち上げをしました。

夏合宿

夏合宿は、enPiT AiBiC分野の東日本の大学が集まって行うもので、合宿テーマは一貫して「情報システムの価値を学生に考えてもらうためのアイデアソン」です。いわゆる要求開発とか超上流工程と言われたりすることをミニPBL(Project/Problem Based Learning)としてやっています。
初年度は2泊3日を2回続けて行うという、運営する教員にとってなかなかハードな企画でした。各回30名ぐらいが受講してくれたのですが、ファシリテーションに関わった教員はわたし含めて実質2名で、企業サポータが4名いたものの、いろんな意味で消耗が激しかったです。それでも、新しいことにチャレンジするというのは刺激的で達成感も大きなものでした。大学ごとの学生のカラーの違いも面白かったし、なんだかんだ文句を言われたりもしたけど、参加学生と一緒に作った夏合宿という感じでとても楽しかったです。
そこから毎年2泊3日の夏イベントとして開催し、年々参加者も増え、今年までで8回実施してきました。去年は80名近い参加者がいて、それなりに大きなイベントになったなぁと感慨深かったです。今年はさすがにオンラインで実施しましたが、40名が参加してくれ、なかなかに盛り上がったのではないでしょうか。

何を振り返りたかったのか

8年も実施すると、それなりに忘却することも美化することもあり、記憶補正が色々と行われるものですが、改めて思うのは「やってよかった」ということです。
企業から大学に移ると、驚くことがたくさんあるのですが、その一つに(わたしの限られた範囲では)他の先生と一緒に教育に関して何かをすることってほとんど無い(という印象)。それが、enPiTとか夏合宿とかそこそこの規模の教育プログラムを行うと、連携する環境ができるわけです。夏合宿の運営を実質担当していたのはわたし一人でしたが、暖かく見守ってくださる各校のセンセイ方がいらっしゃったし、ファシリテータとして関わってくださった企業の方もいらっしゃったし、enPiTの枠組みで同じような夏合宿を実施している他の分野のセンセイ方もいらっしゃったし。
ぶっちゃけ、準備からほぼワンオペで、夏合宿が終わるとげっそり体重が落ちたりしてましたが、それでも、現場にバックアップの先生がいてくださったり、遠隔で同じように取り組んでる先生もいらっしゃるというのは、今から思うととても心強かったなぁと思います。
先日、今年の夏合宿の振り返りをしたのですが(中身に踏み込んで話し合ったのは8年間で2回め)、そのときにも、「そういう視点で見ていただいてたのね」と思うことがポンポンでてきて目からウロコだったり、アフターenPiTに向けて熱いご意見が出てきたり、他にくらべて大学間の連携が薄いと言われていたAiBiC分野も捨てたもんじゃないなと今更ながら思ったりしたのでした。

まとめにならないまとめ

ということで、教員側からしてもenPiT楽しかったよ、ということと、学生同士が繋がるのもenPiTの良さなんだけど、先生も繋がるって大事よね、と思ったことをしたためて、まとめになってないけど終わりにしておきます。アドベントカレンダーがこんなのでいいのか分からないし、はじめてnoteに書く記事がこれでいいのかと思いつつ。
おいおいこの記事からいろいろ思い出してまた書いてみようと思います。

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