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OLDIES GOODIES #45_『ウッドストック/愛と平和と音楽の3日間/WoodStock』

ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪ フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲やここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!

ばんばん&大幸の「オールディーズ・グッディーズ」。第45回(2021.8.7放送回)のテーマは、1969年巨大ロック・フェスティバルの元祖とも言える「ウッドストック」のドキュメンタリー映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間』を特集。
この伝説的とも言えるロックフェス出演アーティストからのナンバーを中心に紹介。CSN&Y、ジョニ・ミッチェル、ジャニス・ジョプリン、ジェファーソン・エアープレイン、サンタナ、CCR、ジョー・コッカーら、まさに60年代ロックを象徴するアーティスト楽曲の数々は、今聞いてもかなり刺激的。二人がロックの原点を語り尽くす内容となった。

Opening Music:10番街の殺人 / The Ventures

ばんばん)今週も始まりました「オールディーズ・グッディーズ」、ばんばひろふみです。

大幸)長戸大幸です。

ばんばん)大幸さんは、プロ野球は興味あるんですか?

大幸)ありますよ。

ばんばん)どこのファンですか?

大幸)いやもう、元々は南海。もうないですけど(笑)

ばんばん)渋いとこいきますね。

大幸)いや(笑)、僕、南海で鶴岡監督が好きだった。

ばんばん)あ〜だから野村さんもまだ。

大幸)そうそう、野村、広瀬。古い話ですけど(笑)

ばんばん)うわ〜。

大幸)と、古谷です。当時、杉山とか色々いました。

ばんばん)うん。それで南海はもう終わったじゃないですか、球団として。

大幸)はいはい。それからは、やっぱり阪神なんですかね〜。

ばんばん)でもね、一応僕らの世代って長嶋選手に憧れてジャイアンツファンになりません?

大幸)いや、長嶋さん以外のアンチ・ジャイアンツファン。

ばんばん)あ〜、同じですね。

大幸)でしょ?

ばんばん)長嶋さんだけは別格。

大幸)そう、別格。長嶋さんが主将になるんやったら応援しますよ、みたいな。

ばんばん)よく分かる、同じですね、今の阪神タイガースね。まあ頑張ってますけど、う〜ん。

大幸)はい、いつまで持つかですよ。

ばんばん)でも毎年ね、この頃になるとほぼもう諦めてたんですけど、今年(2021年)は分からないですよね。

大幸)佐藤輝明がいいからね。

ばんばん)いいですね。あの大味がいい。三振かホームランかみたいな。

大幸)そうそう、はい。

ばんばん)是非頑張って欲しいと思いますが。さて、ここの所ずっと映画特集でね。

大幸)はい、今日は「ウッドストック」!

ばんばん)「ウッドストック」。これはもう〜世界を変えたイベントでしたね。

大幸)1969年の8月15・16・17の3日間やったんですよね。

ばんばん)『ウッドストック』という映画にもなりましたね。

大幸)はい、その時の映画のまずテーマソング をクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングが「Woodstock」って歌ってるんで、ここからお願いします。

TR-1  Woodstock / Crosby, Stills, Nash & Young

ばんばん)なんか、ぴったりなテーマ曲ですね。

大幸)ねえ。僕はこの頃のクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングから相当影響受けました。で、結局コピーやってたんですけども。

ばんばん)クロスビーの?

大幸)このCSN&Yの。

ばんばん)ほうほう。

大幸)ところがね、ある時、京都大学の西部講堂で、あのガロと会ったんですよ。

ばんばん)ガロ、バリバリでしたね。

大幸)そう、それで彼らもこの曲とか「青い眼のジュディ」とかを、しかもオープンチューニングで。だから「青い眼のジュディ」はEのオープンチューニングで。で、まあ一緒にやってたんですけど、いやまあ完敗でしたね。

ばんばん)あ〜あの、当時僕もガロ観ましたけど、凄かったですね。あれだけコピーして。

大幸)そうです、もうそっくりでした。だからマークとか、

ばんばん)トミー!

大幸)トミーは結局、あとウチの会社に入って。

ばんばん)あ、そうですか。

大幸)ええ、但しね、ウチの会社に入ってしばらく経ってね、自殺するんですよ。自分のマンションから落ちて。

ばんばん)そうでしたね。

大幸)彼はすごい優秀な奴だったんですけどね。まあボーカルだけ残って、もうマークも亡くなりましたからね。そうそう、彼らがこのガロの後、あのヘアーというミュージカル、出てたりなんかして。

ばんばん)はい。

大幸)その逆だったかも、先にヘアーだったかな?、なんか分からないけどそこで彼らが始めたんですけどね。

ばんばん)うんうん。

大幸)まあこの『Woodstock』の原曲を作ったジョニ・ミッチェル。

ばんばん)これなんか、グラハム・ナッシュの彼女だったっていう話ですよね。で、この『Woodstock』の話を聞いて、この曲を作ったってことですか?

大幸)はい、そうみたいですね。だからまず『Woodstock』、ジョニ・ミッチェルを聴いてください。

TR-2  Woodstock / Joni Mitchell

ばんばん)このジョニ・ミッチェルっていう人ね、この番組でいろんなアーティスト紹介してる中で、海外での評価と日本での評価が違うというのよく出てきますよね。まさにこの人もそうじゃないですか。

大幸)そうです。だから「青春の光と影」っていうあれも彼女の曲です。向こうで評価相当高いですから。

ばんばん)ですよね。あと『ブルー』っていうアルバム、僕大好きでしたけどね。でもなんか受けないですね、日本では。

大幸)はい、日本ではちょっとね。だから僕ね、このクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの『Woodstock』もね、僕はちょっと難しいと思うんですよね。

ばんばん)う〜ん。

大幸)今回のジョニ・ミッチェルもそう。それで、この曲をすごくPOPにしてるグループがあるんですよ。マシューズ・サザン・コンフォートって言って、イアン・マシューズがいた、いたっていうか、これ最後くらいだったかな?

ばんばん)イアン・マシューズ、僕、好きでしたね。

大幸)同じ1970年なんです、これ全英で1位になってます。

ばんばん)あ、そうですか。

大幸)マシューズ・サザン・コンフォートの『Woodstock』、聴いてください。

TR-3  Woodstock / Matthew’s Southern Comfort

ばんばん)僕あの〜、このイアン・マシューズがソロになって、「Keep On Sailing」とかすごい好きで、よく聴きました。

大幸)はい。僕はこの『Woodstock』はこのマシューズ・サザン・コンフォートが一番好きだった。ポップで。

ばんばん)なるほど、やっぱりブリティッシュの香りがすごくしますね。

大幸)はい。で、『Woodstock』っていうとやっぱりジャニス・ジョプリンでしょ。

ばんばん)はい、ジョプリン。

大幸)だからジャニス・ジョプリンがこの曲、あとあのジミヘンもそうですよね。

ばんばん)ジミヘンがね、あ〜やりましたね。

大幸)あとサンタナとか、それからジョー・コッカーですかね。

ばんばん)ジョー・コッカー!

大幸)この辺が、まあいろいろ他にもいっぱい出てましたけども。

ばんばん)うん、テン・イヤーズ・アフターとかね。

大幸)はい。まずはそのジャニス・ジョプリンの有名な曲から「Summertime」。

TR-4  Summertime / Janis Joplin

ばんばん)ジャニス・ジョプリンって、南部出身でしょ。

大幸)はい。

ばんばん)で僕、以前も言いました、アレサ・フランクリンを聴いて、ジャニスがそっくりなんですよね、アレサ・フランクリンに。

大幸)はい。

ばんばん)その、あれを南部でやったら白人のくせにって嫌われますよね。それでウエスト・コースト行ったんですよね。

大幸)そうだったんですか? ま、似てますけどね、どちらもすごいけど。

ばんばん)うん、なかなか凄い。でもジャニスもね、ひとつ自分のスタイルが。

大幸)すぐ亡くなってますからね〜。

ばんばん)うん。

大幸)だからジミヘンもジャニスも本当にすぐに亡くなって、ま、殺されたっていう噂もありますけども。

ばんばん)殺されな、いかん理由ってあったんですか?

大幸)独立するとか辞めるとか、そういう…。

ばんばん)あ〜は〜、そういうことか。

大幸)日本もそうなんですけどね、まだまだアメリカなんかも意外とややこしい連中達がこの芸能界を牛耳ってたんですよね。

ばんばん)あ〜日本もね、昔はそうでしたけど。

大幸)日本もそう。当時はね、薬という事で殺すのが一番早かったらしいです。

ばんばん)大体が薬物中毒ですよね。

大幸)そう。だから薬物中毒の半分くらいがそれで殺されてるんじゃないか、みたいな。

ばんばん)あ〜。

大幸)で、60年代の初期は飛行機事故だった。

ばんばん)はい。オーティス・レディングとか。

大幸)はい、まああとピストルで撃たれたサム・クックとかね。ビルから飛び降りたことになってるエディ・ケンドリックスでしたっけ、とかまあいますけど。まあどこまで本当か分からないけど。

ばんばん)うん。

大幸)まあ、後ジャニス・ジョプリンと言えば「Kozmic Blues」とか「Ball and Chain」もそうですけど。

ばんばん)これも凄いアルバムでしたね。

大幸)はい、この辺をちょっとまあ聴いてください。

TR-5  Kozmic Blues / Janis Joplin

ばんばん)あの〜僕もうジャニス大好きでね。彼女はサザンカンフォートというリカー(リキュール)を大好きで、僕も真似して飲みましたね。

二人)

大幸)では「Ball and Chain」も聴いてもらいましょう。

TR-6  Ball and Chain / Janis Joplin

ばんばん)「Ball and Chain」すごいですね。

大幸)はい。では、当時ジェファーソン・エアプレインとも出てましたんで。

ばんばん)覚えてます。

大幸)グレイス・スリックっていうボーカルが。

ばんばん)女性ロックボーカルってそんなにいなかった時代ですよね。

大幸)そうそう。だからいわゆる、ジャニスよりちょっと可愛い版で、あんな声が出るようなタイプという事で人気があったジェファーソン・エアプレインなんですが。まず一番ヒットした最初の曲「あなただけを」。

TR-7  Somebody to Love(あなただけを)/ Jefferson Airplane

ばんばん)この頃の、まあアメリカっていうとヒッピーの全盛期で、ジェファーソン・エアプレインなんかもみんな集団で一緒に住んで音楽を作ってたりしてたんですよね。

大幸)はい、そうですよね。このジェファーソン・エアプレインは後々ジェファーソン・スターシップっていう名前に変えて。で、さっき聴いたこの「あなただけよ」に大変よく似てるのが、日本のSuperfly(スーパーフライ)。

ばんばん)Superflyってあの、女性シンガー。

大幸)あれの「Hi-Five」って曲でしたかね、これがよく似てるんです。

ばんばん)ほう、そうなんですか。

大幸)はい、ちょっと聴いてもらいましょう。

TR-8  Hi-Five / Superfly

大幸)まあ下敷きにしてるって感じですよね。

ばんばん)そうですね、うん。

大幸)で、あとサンタナもこの時登場してきて。

ばんばん)出ましたね、はい。

大幸)サンタナの一番ヒットした「Black Magic Woman」を是非聴いてください。

TR-9  Black Magic Woman / Santana

ばんばん)このサンタナっていうのが、まあ地下のメキシカン・ロックで、ビートがすごい効いてましたよね。

大幸)はい、そうですね。

ばんばん)僕、ドラムのマイケル・シュリーヴでしたっけ、あれすごいなと思って映画観てたんですよ。

大幸)はい(笑)。で、この曲は元々フリートウッド・マックのピーター・グリーンの作曲なんです。

ばんばん)フリートウッド・マックですね。

大幸)だから、まずフリートウッド・マックのピーター・グリーンがやってる「Black Magic Woman」を。

TR-10  Black Magic Woman / Fleetwood Mac (Peter Green)

ばんばん)今週は『ウッドストック/愛と平和の音楽の3日間』、この映画の音楽を中心に、え〜今サンタナも聴いていただきましたけど。

大幸)フリートウッド・マックのピーター・グリーンって、ちょうど世界三大ギタリストの一人、、、世界三大ギタリストって二通りあるんですよ。

ばんばん)あ〜そう、誰が選ばれてるんですか?

大幸)当時言われてたのは、クラプトンは両方に入ってるんですよ。クラプトンは最初のヤードバーズでしょ。ヤードバーズの次ジェフ・ベックもヤードバーズでしょ。で、ジミー・ペイジもヤードバーズ。

ばんばん)そうですね。

大幸)だからヤードバーズから来た3人と、ジョン・メイオールから来た3人がいるわけですよ。

ばんばん)あ〜そうか。

大幸)はい。で、ジョン・メイオールブルースバンドの方にいたのがクラプトンと、次にピーター・グリーンがいて、で、最後にミック・テイラーがいた。ストーンズに入った。この3人の、二通りあるんです。

ばんばん)あ〜なるほど。

大幸)どちらも世界の三大ギタリストと言われていたんですけどね。

ばんばん)あ〜そうなんですか、へえ〜〜〜。

大幸)まあこの頃同じく「ウッドストック」に出てたクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル。

ばんばん)はい、このCCRですよね、これも一世を風靡しました。

大幸)そうそう、南部の泥臭い感じで。まず彼らの最初の有名な曲で「Proud Mary」を聴いてください。

TR-11  Proud Mary / Creedence Clearwater Revival

ばんばん)もろ。南部ですね。

大幸)そうですね、あと先ほど出たクロスビー・スティルス&ナッシュ。まあ当時は3人だったんですけども。この時のデビュー曲だったと思うんですが「青い眼のジュディ」っていうのが、これガロもやってた。

ばんばん)これ〜すごいですよね!

大幸)はい、これも聴いてください。

TR-12  Suite: Judy Blue Eyes(青い眼のジュディ)/ Crosby, Stills & Nash

ばんばん)これはほぼスティーヴン・スティルスが作ったんでしょうね。

大幸)はい。で、この後に「Helpless」っていう曲、これもヒットしたんですよ。

ばんばん)これニール・ヤングの曲ですよね。

大幸)はい。この頃からニール・ヤングが入ってきて、元々バッファロー・スプリングフィールドでしたっけ?

ばんばん)はい、そうです。

大幸)で、スティルスとやってて、でまあ結局CS&NがCSN&Yになって。

ばんばん)うん。なんか聞いた話だとこの「青い眼のジュディ」がステージではできない、凝りすぎて。だからニール・ヤングを入れたという話を聞きました。

大幸)なるほど、そうかもしれないです。もうこれ本当に12弦とあと6弦のオープンチューニング、Eチューニングでやってましたからね。ま〜ガロは凄かったですよ。

ばんばん)ガロに戻りますか(笑)

大幸)いえいえ(笑)、では「Helpless」。

TR-13  Helpless / Crosby, Stills, Nash & Young

大幸)もうひとつそこのグループで一番ヒットしたっていうとおかしいけど、ポップだった「Teach Your Children」。

ばんばん)あ〜、これグラハム・ナッシュの書いた曲ですね。

大幸)そうそう、これを是非聴いてください。

TR-14  Teach Your Children / Crosby, Stills, Nash & Young

ばんばん)いい歌ですね、本当にね。

大幸)ええ。で最後に、ジョー・コッカーがやってたでしょ。

ばんばん)これ?

大幸)いや、というかあの〜エアーギターみたいに弾いて、身振りが。
 
ばんばん)あの〜、身振りがね、ちょっと変なやつでしたね。

大幸)この人の声も凄かったです。酒にやられた声だったんですけど、まあこのジョー・コッカーの「With a Little help From My Friends」を。

TR-15  With a Little Help From My Friends / Joe Cocker

大幸)ブルース・スプリングスティーンに似てますよね、声がね。

ばんばん)あ、声ね、確かに。

大幸)似せたというか、ブルース・スプリングスティーンの方が。

ばんばん)そうですね。でもこの人もこの『Woodstock』の映画で一躍有名になったんですよね。

大幸)そうそう、ただまあもう亡くなりましたけどね。

ばんばん)そうですね。

大幸)はい。
 
ばんばん)ばんばん大幸の「オールディーズ・グッディーズ」あっという間の1時間過ぎてしまいましたけど、やっぱり映画音楽ってこう映像が浮かんでくるからいいですね。

大幸)はい。

ばんばん)じゃあ来週は?

大幸)来週は僕らがよく観た『卒業』。

ばんばん)あ〜、これも名作でしたね。

大幸)そうそう、ダスティン・ホフマン。

ばんばん)ですね。え〜じゃあ、来週は『卒業/The Graduate』をたっぷりお送りしたいと思います、という事で「オールディーズ・グッディーズ」お相手はばんばひろふみと、

大幸)長戸大幸でした。

ばんばん)それではまた来週までご機嫌よう。

二人)さようなら。





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