OLDIES GOODIES #51_「鉄腕アトム」
ミュージックフリークマガジンいち押しラジオ番組♪♪♪ フォークシンガー・ばんばひろふみ氏と、音楽プロデューサー・長戸大幸氏が圧倒的な音楽知識と豊富な経験で、1950~70年代の洋楽を中心に多くのアーティストがカバーする大ヒット曲やここでしか聴けない激レア音源等を紹介してくれる「OLDIES GOODIES」をご紹介!
ばんばん)ばんばん大幸の「オールディーズ・グッディーズ」今週も始まりました。ばんばひろふみです。
大幸)長戸大幸です。
ばんばん)あの〜大幸さん、もう最近はどんどんデジタルが発展して、あっという間になんかこう時代が変わっていくじゃないですか。
大幸)はいはい。
ばんばん)で、このところ(この番組は)映画を中心にやってますけど。S F映画なんかは、もうえらい先やと思ってたけど、でも実際その年になってきたら全然もっと進んでるとか、
大幸)はい。
ばんばん)色々ありますよね。
大幸)はい。
ばんばん)どういう風に変わっていくんですか。このデジタルっていうのは?
大幸)いや、だからもう、なんていうのかな。もう誰も新聞とらないし。本も読まないし。少ない人たちは勿論それでいいでしょうけど。まあ、いわゆる雑誌、新聞っていうのは、まあテレビもそうですけど、いわゆる大変でかいメディアだったじゃないですか。それが多分もう、ダメになって。
ばんばん)あと、例えば映画なんかもね。
大幸)はい。
ばんばん)今もう、そのNetflixだ、なんとかだ〜で、映画館にあんまり行かないでしょ。
大幸)はい。
ばんばん)それとかあの〜、例えば今度ビートルズの新しい「ゲットバック」が、ディズニーで4日間やったりするじゃないですか。どんどん映画からも離れて。
大幸)そうですよね。だから昔のいわゆる映画のイメージも変わりましたし。もう全てが変わっていくんじゃないですかね。
ばんばん)うーん。
大幸)今の若い子はもうテレビも観ないから。
ばんばん)ほーう。
大幸)テレビっていうのは僕らでいうCSぐらいのイメージだと思うんですよね。
ばんばん)あ〜そうなんですか。
大幸)そういうとそんなんあるなぁ〜みたいな。だからもう早い話が新しい世代、今の20歳以下とは全く違うと思うんです。
ばんばん)なんかね、あの〜 TikTokとか。あんなん見てたらすごいですね、テンポが。
大幸)そうなんですよ。これ若いって言っても10代以下とか、もう10代前後の子たちがもうTikTokばっかりなんで。もうTikTokしか知らないぐらいの感じ。
ばんばん)だからね、長いものが見れなくなってるんじゃない? 映画なんかとんでもないですよね。
大幸)そうそう。だからインスタの世代ってのも今40前後じゃないですか?
ばんばん)はい。
大幸)で、YouTubeがもう20代、30代でしょ?
ばんばん)うん。
大幸)TikTokは10代。その人達と時代が全然違うんで。
ばんばん)うーん。僕らやっぱりもうそのスピードについていけないです。
大幸)そうでしょうね。
ばんばん)いく必要もないんですかね。
大幸)まあだから僕は今からこれ語ってるオールディーズもそうなんだけど、まとめても彼らにしてみたらエッライ古いものだと思うんですよ。
ばんばん)(笑)
大幸)だから江戸時代の文献くらいに思って頂ければいいかなと思うんです。
ばんばん)ははは(笑)、江戸時代の文献!じゃあいきましょうか。
大幸)その中でやっぱりあの、アニメが今こんな流行ってきてるんだけど、元はと言えばやっぱり手塚治虫の「鉄腕アトム」。
ばんばん)みんな見てましたもんね。
大幸)はい。この鉄腕アトムの主題歌から聴いてみましょう。
ばんばん)もうある世代からはみんなこの歌知ってますね。
大幸)はい。これはね谷川俊太郎さんっていう、あの〜
ばんばん)あ、詩人!
大幸)詩人でエッセイストだった彼の。だから「心優しい科学の子」って言ってますからね。歌詞が。
ばんばん)はいはい。
大幸)すごいなと。彼が詞を書いてたんですよね。僕らが知ってるこれも勿論有名なんですけど、僕らは実写の「鉄腕アトムの歌」。
ばんばん)ありましたね、あの〜アニメが終わって実写版。なんか鱗みたいな(笑)ブーツ履いて。
大幸)ブーツ履いて、そんな感じの男の子が歌った「僕は無敵だ〜♪」のやつでしょ。「鉄腕アトム」そっちを聴いてみましょうか?
ばんばん)これあの〜なんて言うんですか、上高田少年合唱団。そういう合唱団が歌ってるん?
大幸)さっきの歌も、これも上高田少年合唱団なんですよ。
ばんばん)ですよね。でもなんかアレンジが、ちょっと新しくなって。
大幸)曲も違うんですけど。
ばんばん)テンポもこう歯切れ良くなって。
大幸)はい。で、これの後にちょうど「鉄腕アトム」と同じく「鉄人28号」っていう、正太郎くん。
ばんばん)好きでしたね、これも。
大幸)そうなんですよ。横山光輝でしたっけ?
ばんばん)そうです、そうです。
大幸)これが流行りまして。で、あの、話変わりますけど、衣笠祥雄っていう平安高校の。
ばんばん)あの、野球の鉄人でしょ?
大幸)野球の鉄人いたでしょ?
ばんばん)はい。
大幸)あの、連続試合出場記録、
ばんばん)ずっとね。
大幸)ずっと出てて、鉄人の様な人。
ばんばん)世界記録を作った人。
大幸)鉄人みたいな感じで、「鉄人」って言ってたでしょ?
ばんばん)はいはい。
大幸)あれ、デビューから「鉄人」って言われてたんですよ。
ばんばん)へえ〜。
大幸)なんでかと言うと、「鉄人28号」の、あの人ね背番号が28番だったの。
ばんばん)あっ、そうなんや。
大幸)で、広島に入って28番の背番号してるんで『おい鉄人』ってあだ名があった。
ばんばん)だから、もうあの連続記録を作る前から?
大幸)そう。もう全く新人の時からあだ名が「鉄人」。
ばんばん)そう、へ〜。
大幸)本当によく「鉄人」になった人なの。
ばんばん)あ、そうなんですか。
大幸)そんなんです。
ばんばん)そっかそっか。
大幸)で、あの人ずっと28番だったんですけど、10年くらいしたら今度は長嶋みたいにサードを守るようになって。最初キャッチャーなんてやってたんですけど。それで3番に代わったんですよ。
ばんばん)あっ、サード守るんで?
大幸)いえ、サード守るんで3番なのかは分からないけど。
ばんばん)長嶋のように。
大幸)本人としては28号が嫌だったのかもしれない。「鉄人」って言われるのが。
ばんばん)エエのになあ〜。
大幸)で、結局それが忘れられたような感じになったけど、本当に本人は「鉄人」のようになってしまった。
ばんばん)そうなんや。
大幸)最初はだから「鉄人28号」から来てるんですよ。背番号28番だったから。10年間ぐらい。
ばんばん)あっ、そうか〜。
大幸)はい。で、その「鉄人28号」の方はあんまりヒットしなかったんですけど。音楽は。
ばんばん)うん。
大幸)まず「鉄人28号」の主題歌を聴いてください。
大幸)これはね、ラジオドラマの主題歌なんですよ。
ばんばん)最後はあれですか。「鉄人28号〜♪」ですか? これあんまり覚えてないな。
大幸)これもね、上高田少年合唱団なんですけど。
ばんばん)ふ〜ん。
大幸)次にね、「鉄人28号」テレビアニメ主題歌が、デューク・エイセス。
ばんばん)こっちやわ。
大幸)こっちかもしれない。これはあの〜、三木何ろうでしたっけ?
ばんばん)三木鶏郎さん。
大幸)の、作詞作曲だったと思うんですけど。
ばんばん)あっ、そうですか。
大幸)では、こちらを聴いてください。
ばんばん)これデューク・エイセス?
大幸)そうなの。デューク・エイセスなんです。
ばんばん)へ〜。これですわ。
大幸)あ〜、これね。
ばんばん)知ってるの。
大幸)実写版がありましてね、これはね。高毛礼誠さんって人が歌ってるのかな。
ばんばん)実写版は覚えてないな。
大幸)じゃ、これを聴いてください。
ばんばん)なんかいきなり軍歌っぽくない?
2人)(笑)
大幸)まあ、それでですね。このいわゆるアニメの中で、「ピノキオ」っていうのが、
ばんばん)はあはあ、ディズニーの?
大幸)うん、ディズニーの。これの主題歌があまりにも有名で。
ばんばん)ですね。
大幸)では「ピノキオ」で有名な「星に願いを」を聴いてください。
大幸)これは1940年。なんで僕ら生まれる前なんですけどね。
ばんばん)うん。
大幸)で、やっぱりディズニーといえば、やっぱりなんて言っても、ちょっと現代ですけど、「アナ雪」。
ばんばん)もうこれは大人から子供まで、僕映画観に行きましたから。
大幸)なるほど。これね、英語の分からない2、3歳の小さな子供が英語で歌ってましたよ。
ばんばん)あっ、ね。自分のことで申し訳ないんですけど。孫がね、大体それぐらいの時にやってたんで。僕ら知ってたんですよ。
大幸)はいはい。
ばんばん)すごいなと。
大幸)いやだからね。英語も分からない子がこれを英語で歌う。当時日本語出てなかったんですよ。
ばんばん)はいはいはい。
大幸)だから英語の歌しか出てこなかったのに、2、3歳の子がこの曲に飛びつくって何なんだろ?
ばんばん)まさにその通りですね。
大幸)当然映画も観てないだろうし。
ばんばん)うん。
大幸)この曲を聴いただけで、この「Let It Go」を歌ってるんですよ。それもね、Aメロからするとね、訳分かんないなりに英語で歌うんですよ。
ばんばん)はいはい、そうでしたね。
大幸)英語みたいな感じで。だから素晴らしい曲だったんじゃないかなと。ではそのイディナ・メンゼルでしたっけ、「Let It Go」を聴いてください。
ばんばん)この「Let It Go」っていうのは、言いやすかったのかな?
大幸)「Let It Go」だけ、そっから歌うんなら分かるですよ。これAメロの頭から、3歳ぐらいの英語も日本語もよく分からない子たちがみんな歌ってたんですよ。その〜カタカナみたいな感じで。
ばんばん)はい
大幸)だから僕これね、もしかしたら世界の有名な曲の中のベスト3に入ると思うんですよ。
ばんばん)うん、うん、なるほど。
大幸)だから初めて聴いた子供たちがこれに引っかかるっていうことは、相当すごい曲なんだなと。
ばんばん)あ〜なるほどね。
大幸)うん。「星に願いを」も相当いい曲なんですけど。1940年からずっと繋がってきたことを考えると、だからまあ、この2大ディズニーの曲ですよね。
ばんばん)うん。今度なんかディズニーを特集したらいかがですか?
大幸)そうですよね。ではこの「Let It Go」を、まあ実際に日本で歌っていた松たか子さんの「Let It Go」を。Japanese Ver.。
ばんばん)改めまして、今週はアニメ映画をね、中心に色々話を進めておりますが。
大幸)えーっとね、1992年にね、僕ちょうどあの、いわゆる「セーラームーン」っていうのが流行ってまして。これをね、あの〜小諸鉄矢(コモロテツヤ)っていう。
ばんばん)はい。
大幸)これはもちろん嘘なんですけど。小室哲哉に聞こえるように作った小諸鉄矢って名前何ですけど。
ばんばん)小諸鉄矢(笑)
大幸)まだ小室さんもそんな有名になる前だったんですけど。小室さんが面白いってことでこの名前にして。これ実はね、僕も一緒にやってたんだけど「ミスターミュージック」っていうね、C M制作会社があったんですよ。
ばんばん)ほ〜。
大幸)私が大変懇意にしてた。そこの社長のヨシエさんっていう、この方が曲を書いていたんですけど。で、これをうちにいた小田佳奈子という作詞家希望の子に詞を作らせてやったんですけど。
ばんばん)うん。
大幸)これは実はですね、子供の頃に聴いた倍賞千恵子の「さようならはダンスの後に」という曲に最初から似せて作ったんです。
ばんばん)へ〜。
大幸)で、まあ当時はバレないだろうと。
ばんばん)うんうんうん(笑)
2人)(笑)
大幸)で、「まあバレないからいいや、ヨシエさんそのまま行きましょうよ」って言って。
ばんばん)ほう。
大幸)ヨシエさんっていうんだけど、ヨシエって苗字なんですよ。
ばんばん)あっ、そうね、名前じゃなくて。
大幸)はい。「吉」っていう字に、江戸の「江」って書いて、「吉江=ヨシエ」って読むんですけど。だからもしヨシエさんと結婚したら、吉江ヨシエになるんですよ。
ばんばん)(笑)
大幸)僕の同級生に「原さん」っていう人の奥さんが「マキさん」っていうのがいたんで「原マキさん」ってのがいたんですけど。まっ、そういうのはいいんだけど(笑)
ばんばん)(笑)
大幸)この曲はですね、実は「さよならはダンスの後に」に似てるんだけど、まあいいやってやってたんだけど。これがのちのち大問題になりまして(笑)
ばんばん)そうなん?
大幸)訴えられたんですよ。
ばんばん)あっ、そう。
大幸)はい。素直に認めましたよ、もう。
ばんばん)やりましたって?
大幸)やりましたって。まあ、吉江さんも当初はそれで行こうってことでやったんですけど、まずその「ムーンライト伝説」を聴いてもらいたいです。
大幸)よく出来てますでしょ?
ばんばん)よく出来てるね。
大幸)これちょっとね、あの(笑)、元曲でもないけど、倍賞千恵子さんの「さよならはダンスの後に」を聴いてください。
ばんばん)はいはい。
ばんばん)これでも、この曲もヒットしましたよ。
大幸)しました。僕ら子供の時覚えてたんで。
ばんばん)うんうん。
大幸)で、これをちょっと取ってやろうということで。
ばんばん)アウトですね。
大幸)いや、アウトじゃなかったはずなんだけど。
ばんばん)(笑)
大幸)このね、作曲家がまさか「小川寛興(おがわかんこう)」。これまあ「ひろおきさん」って読むらしいんだけど。「小川寛興(おがわかんこう)」ってよく呼んでたんだけど。
ばんばん)うん。
大幸)「小川寛興(おがわかんこう)」の曲だとはよく覚えてなかったんですけど。
ばんばん)あ、この倍賞さんの歌がね。
大幸)うん。倍賞さんのこの作曲家がですよ、「小川寛興(おがわかんこう)」の歌だとは。で、僕ら子供の時の聴いてた「月光仮面」の歌とか、「七色仮面」とか。それから「ハリマオ」とか。
ばんばん)「真っ赤な太陽〜♪」
大幸)全部、小川さんだったんです。
ばんばん)すごい人やね!
大幸)しかもこの人当時の、あの日本著作権協会の幹部で。
ばんばん)あ、イタッ!
2人)(笑)
大幸)一作曲家からクレームなら分かるけど、幹部からクレームきたので。
ばんばん)ダメだ、これは(笑)
大幸)「すみませーん」って言って謝ったんで。この方、吉江さんは亡くなったんだけどね。
ばんばん)ほうほう〜。
大幸)今生きてたら僕と歳一緒なんですけど。まあそういうことがありまして。
ばんばん)でもこの「ムーンライト伝説」もやっぱりその、すごい売れたでしょ?
大幸)そうそう。こんな売れると思っていなかった。
ばんばん)(笑)
大幸)あの時もうちょっと突っ張れば良かったなとか言ってたんですけど。その、小川さんの曲、川内康範作詞で、僕ら子供の時大ヒットした「月光仮面の歌」を。
ばんばん)これはみんな知ってました。
大幸)みんな知ってましたよね、これ(笑)
ばんばん)はい、みんな知ってます。
大幸)「月光仮面の歌」を聴いてください。
大幸)この曲も大変、日本のベスト10には入るくらいの曲にしないとまずいくらい子供達にウケてましたからね。
ばんばん)うん、みんな知ってました。
大幸)ね、僕らの世代ね。
ばんばん)はい。
大幸)「月光仮面は誰でしょう」ってタイトル。近藤よし子とキング子鳩会って書いてます。キングレコードでしたもんね、これ。
ばんばん)あ、そうっか、うん。
大幸)で、この同じくその「七色仮面」っていうのも「月光仮面」に続いて出てきて。
ばんばん)これもヒットした。
大幸)これもいい曲だった。これも実は小川さんなんです。
2人)(笑)
大幸)では「七色仮面」の歌、近藤よし子さんとキング子鳩会。
大幸)これ確かね、千葉真一さんがデビューかなんかだったと思うんですけどね。
ばんばん)あっ、そうでしたか。ほ〜う。
大幸)で、波島進さんっていうね、刑事ドラマかなんかで刑事役やってた人が、多分あの〜最初の「七色仮面」だった。
ばんばん)へー。
大幸)途中からね。新人の、新人だったかよく分からないけど、多分映画の方から流れてきたんだと思うんですけどね。
ばんばん)うん。
大幸)で、千葉真一が出てきたのよく覚えてますよ。
ばんばん)そうなんですか。ふーん。
大幸)同じくね、この頃「風小僧」ってのも流行ってて。
ばんばん)「風小僧のおじさん」ですよね。
大幸)そうそうそう。あの「風小僧のおじさん」って言ってた男の子が、美樹克彦でしょ?
ばんばん)うん、そうですね。美樹克彦くんですね。
大幸)うん、だから目方誠っていう。で、あの「風小僧」が山城新伍さん。
ばんばん)そうなんですよ。
大幸)あれも映画の大部屋からきたんだと思います。
ばんばん)「ハリマオ」違うわ。あの〜
大幸)「白馬童子」
ばんばん)「白馬童子」!
大幸)そうそうそう。
ばんばん)かっこよかった。
大幸)「白馬童子」も、「風小僧」も山城新伍。
ばんばん)そ〜なんですよ、あれかっこよかったんですよ。
大幸)そうそうそうそう、だからその頃の「七色仮面の歌」と、「ハリマオ」って曲あったでしょ?
ばんばん)これはね、あの〜えっと三橋美智也。
大幸)そうそうそうそう。
ばんばん)なんか違和感があったんですけども、すごい。
大幸)ハマってた。
ばんばん)ハマりましたね。好きでしたね〜。
大幸)これは、これも実は小川寛興さんの曲!
2人)(笑)
ばんばん)すごいですね。
大幸)そうそう。小川寛興(ひろおき)さんですか。この人はすごい。もちろん。では「快傑ハリマオの歌」、三橋美智也さん。
ばんばん)いいですね。これなんか憧れましたよね、あの「ハリマオ」に。
大幸)そうですよ。
ばんばん)馬に乗って。
大幸)そうそう。で、この小川寛興さんっていう、まあ「ひろおきさん」っていうんですけど。この作曲家と、それから横井弘さんっていうその「さよならはダンスの後に」もこの人が詞を書いているんですけど。このコンビでいわゆるグループサウンズの時に流行った曲は、中村晃子の「虹色の湖」なの。
ばんばん)ほ〜。
大幸)あれも小川さんなんですよね。
ばんばん)あ〜、そうですか。
大幸)まず「虹色の湖」を聴いてください。
ばんばん)僕あの中村晃子さんっていうのが、一番最初ね「ちんころ海人っこ」。
大幸)そうなんです。
ばんばん)あれ映画観に行って。ファンになったんですよ。
大幸)へ〜。だから中村晃子さんの曲を僕書いてたんですよ。僕が作曲家になった2曲目ぐらいなんだと思うんですけど。
ばんばん)えっ、中村晃子さんの曲を大幸さんが書いてた?
大幸)書いてたんですよ。
ばんばん)へ〜。
大幸)で、それが19何年だっけ? 77年ですかね。僕、作詞家の阿久悠さんの事務所で作曲家になったんですよ。
ばんばん)はあはあ。
大幸)1番目が確か「世界の空軍」で、(作曲家として)2番目(の作品)だったと思うんですけど。その時の中村晃子さんの「めぐり逢わないのに」。
ばんばん)いい歌じゃないですか。
大幸)あっ、そうですか。
ばんばん)あんまり売れなかったんですか?
大幸)え〜。まあ売れなかったんだと思います。
ばんばん)へ〜。宣伝が悪かった?
大幸)いえいえ、もうあの、もちろん宣伝とか大事ですけど、歌手っていうのは、あのいわゆるいい時じゃないと売れないんで。この時はもう。
ばんばん)タイミングという意味ですか?
大幸)はい。だいぶデビューしてから、、、だって彼女がデビューしたのが1967年で、この曲1977年ですから.
ばんばん)10年経った。うーん。
大幸)もうそれなりに。私はその当時僕20代でしたからね。
ばんばん)ほう。でもなんかおしゃれな、ジャジーな曲で。
大幸)はい。で、先ほどからずっと言ってるその小川寛興さん。
ばんばん)はい(笑)
大幸)小川寛興の曲で、僕らに染み込んだいわゆるテレビドラマのメロディーがいっぱいあるんだけど、その先程からずっと聴いている「月光仮面」とか「七色仮面」とか、それから「ハリマオ」とかもそうだけど、「少年ジェット」。これも彼なんですよ。
ばんばん)あの長いマフラー巻いて。
大幸)はい。白いマフラー。
ばんばん)え〜、スクーターかなんかで。
大幸)そうそう。「少年ジェット」あれよかったでしょ?
ばんばん)よかったです。
大幸)あれも小川さんだったと思うんですけど。
ばんばん)お〜。
ばんばん)なんか恐ろしいくらい全部歌えますね。
2人)(笑)
大幸)全部歌えるでしょう(笑)。このいわゆる子供の少年モノの、一番初めのきっかけは「赤胴鈴之助」。
ばんばん)名を名乗れ!赤胴鈴之助だ!
大幸)そうそう。その1957年ですかね。
ばんばん)そんなんですか。7歳ですよ、僕(笑)
大幸)だから、この「赤胴鈴之助」の最初の、多分ラジオドラマか、テレビドラマ。テレビドラマだったのか?
ばんばん)テレビです。
大幸)そうですか。
ばんばん)はい。
大幸)テレビ出始めの時ですかね。
ばんばん)うん。
大幸)この「赤胴鈴之助」の曲を是非聴いてください。
ばんばん)なんかもう引き戻されていきますわ、どんどん。
2人)(笑)
大幸)とにかくこの頃一番人気のあったタレントさんっていうのは、大村崑さん!
ばんばん)はー。コン松チョット来い。
大幸)そう、番頭はんと丁稚どん。
ばんばん)丁稚どん!
大幸)その前に「やりくりアパート」で。ミゼット。
ばんばん)はい、ミゼット。
大幸)ミゼットっていう!
2人)(笑)
大幸)あのーダイハツの
ばんばん)ダイハツのトラックね。
大幸)そう。リゼットってやってたじゃないですか。佐々十郎と大村崑が。
ばんばん)はい。
大幸)この大村崑が主役をやった「とんま天狗」。
ばんばん)「とんま天狗」も見てましたね。
大幸)そうですか。この「とんま天狗」を聴いて欲しいんですけど。これ、姓はオロナイン、名は軟膏。
2人)(笑)
大幸)オロナイン軟膏やんって感じなんですが、この「とんま天狗」。「とんとんとんまの天狗さん」っていう曲を聴いてください。
ばんばん)ばんばん大幸の「オールディーズ・グッディーズ」。今週もあっという間にね、お別れですが。今日はほんと童心に戻れましたね。
大幸)はい。
ばんばん)「とんま天狗」の本名がオロナイン!
大幸)オロナイ、オロナイ
ばんばん)オロナイ。あ、そうかオロナイ軟膏ね(笑)
大幸)いやいや、もうこれね、この番組聞いてる人でこれ分かってるの70代です。
ばんばん)ですよ。
大幸)だから60以下の人は、何言ってんだみたいに。
ばんばん)これを知らない人が聞いたらどう思うんでしょうね。
大幸)ね。
ばんばん)なんなんだ、日本は。
2人)(笑)
大幸)僕らこれが子供の時ウケてたんで。
ばんばん)いや、僕らのやっぱりこの音楽の基礎はここに、
大幸)あるでしょうね。
ばんばん)ね。
大幸)僕も全部知ってるぐらいなんで。
ばんばん)うん。
大幸)多分この辺のメロディが残ってるんですよ。
ばんばん)今多分ね、今日流れた大合唱が起きてる。
2人)(笑)
大幸)これでも70以上でないと知らないんですよ。
ばんばん)知らないですね。
大幸)ええ。だからばんばんさん70ですよね。
ばんばん)71。
大幸)71ですか。
ばんばん)もう全部歌える。
2人)(笑)
大幸)だから(笑)、僕らの歳の前後4、5年の人しか知らないと思うんですけどね。
ばんばん)しかしやっぱり、もうテレビしかなかったでしょ。僕らの時代って。
大幸)はい。
ばんばん)だからすごいその刷り込まれてるってのもすごいね。
大幸)はい。今の子達がTikTokで刷り込まれてるように、どんな風になるんでしょうかね。
ばんばん)どうなるんでしょうね、時代はね。
(今日はオープニング〜エンディングへと)うまく起承転結が(笑)
大幸)はい。
ばんばん)っていうことで「オールディーズ・グッディーズ」お相手は、ばんばひろふみと
大幸)長戸大幸でした。
ばんばん)じゃあ来週までごきげんよう。
2人)さようなら。
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