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ZARDの全ライブを振り返り、その魅力を紐解く展覧会「ZARD LIVE GALLERY」レポート!!

来年2月に、ZARDデビュー30周年記念Yearを締めくくるライブ「ZARD What a beautiful memory ~軌跡~」が開催される。坂井泉水の歌声と映像に、バンドによる生演奏をシンクロさせた有観客ライブは、およそ6年ぶり。東京、大阪で開催される両公演にはZARDゆかりのアーティスト、大黒摩季、池森秀一(DEEN)、浅岡雄也(FIELD OF VIEW)川島だりあ、徳永暁人(doa)、大野愛果、葉山たけしといった、これまでのZARDライブの中で最も多くのゲストも登場。すでに大きな期待が高まる中、10/7~10/25には東京・有楽町マルイにてこれまでのZARDの全ライブを振り返り、その魅力を紐解く展覧会「ZARD LIVE GALLERY」が開催された。  
「ZARD GALLERY」はこれまでにも幾度か開催されてきたが、LIVEにスポットを当てた展覧会は初めて。コロナ禍の中、予約制にも関わらず多くのファンが駆けつけた会場をレポートした。

バイオグラフィ

エントランスを抜けると、まず目に飛び込んできたのは壁面に飾られたバイオグラフィー。
そこから先は、これまでに開催されたZARDのライブが年代順にコーナー分けされていて、ライブ写真、衣装、セットリストのほか、今回初めて公開されるアイテムも含め貴重な資料が数多く展示されていた。

エントランス

◆「ZARD 1999 Cruising & Live」コーナー

最初に登場するのは、1999年8月31日に開催された「ZARD 1999 Cruising & Live」コーナー。「ZARD 1999 Cruising & Live」は、1999年にベストアルバム『ZARD BEST The Single Collection ~軌跡~』封入ハガキによる応募抽選で当選した600人が招待されたZARD初のワンマンライブ。しかも豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」船上での生演奏によるライブという形態も当時大きな話題に。応募は100万通以上にのぼり、ベストアルバム売上枚数に対する倍率は500倍を超え、文字通りのプレミアムライブとなった。

ライブのオープニングでは、海中を泳ぐ人魚のCGがスクリーンに映し出され、その人魚が姿を変え坂井泉水となってステージに登場するという、船上ライブならではの演出になっていた。
今回は、人魚のCG映像(静止画)をパネルで展示。またショーケースには、プロデューサーへのリハーサル進行状況の報告書や、ステージ上のバンドの立ち位置の検討案(セット図)が初公開された。
その他、ライブ会場となった船内の見取り図や、ライブ当日船内に展示された坂井泉水等身大パネル、スタッフジャンパー、事前リハーサルの資料などの展示も。


★「ZARD What a beautiful momenr Tour」コーナー

2004模型

続いては、2004年開催のZARD初にして唯一の全国ツアー「ZARD What a beautiful momenr Tour」コーナー。曲目リストの変遷(演奏曲や曲順、テンポが変更するたびに変更され、初日までにおよそ20回の変更がなされた)、ステージ模型、ステージ上の坂井の立ち入り再現(実際使用したマイクや椅子なども)、ステージ衣装(黒パンツスーツ)、坂井の直筆でメモ書きされたSET LIST、FCチケット、客入れBGMで使用されたCD(キース・ジャレット『THE KÖLN CONCERT』)、スタッフパスなどなど、他にも数多くのアイテムを展示。

中で最も目を引いたのは、ライブツアーの際に各会場に準備された坂井の楽屋の再現。当日のスケジュール、空気清浄機、キーボード、CDプレイヤー、CD(フジ子・ヘミングの『奇跡のカンパネラ』)、救急箱、酸素缶、姿見鏡、ドライヤー、スリッパ、ドリンク、バナナ、菓子、花などが置かれ、坂井が実際過ごした楽屋の様子が再現された。
なお、2007年以降のライブでも全公演坂井の楽屋は用意されているという。


★「ZARD What a beautiful memory」コーナー

追悼ライブ

スタッフファイル

会場の一番奥に設置された「楽屋再現」を折り返すと、そこからは「ZARD What a beautiful memory」コーナーへ。坂井逝去後に開催された、2007年~2009年(追悼ライブ)、2011年(20周年記念ライブ)、2016年(25周年ライブ)の資料が各年ごとに展示された。

来場者が最も長い時間足を止めていたのは、スタッフファイルの閲覧スペース(3箇所設置)。ライブ制作中に実際使用されていた資料がリング式クリアファイルに収められたもので、自由にページをめくって閲覧できるようになっていた。制作過程をリアルに感じ取れる、いわば制作の裏側がここまで明かされるのは初めて。いかに時間をかけてライブが作られているかを垣間見ることができる貴重な資料であった。

●「ZARD What a beautiful memory 2007」
「ZARD What a beautiful memory 2007」は坂井逝去後、初の追悼ライブ。バンドの生演奏と坂井の歌声、映像をシンクロさせたライブは初めての試みであり、各セクション何度も打ち合わせやリハーサルを行い本番を迎えた。多くの未公開映像が初公開され、オーディエンスは初めてみる坂井の姿に涙した。
2007年スペースでは、「眠り」MVで着用した水色ワンピース、「マイ フレンド」MVで着用した赤のダウンジャケット+グレイのTシャツの2種衣装や、曲目案をコピーしたCDなどを公開。

●「ZARD What a beautiful memory 2008」
2008年スペースでは、MCリレーノート(このライブでは各地FMラジオの女子アナウンサーが司会を務めた。本番を終えると次の担当者へ激励メッセージを書き残すリレー式メッセージノートが設けられた)などを公開。
 
●「ZARD What a beautiful memory 2009」
2009年スペースでは、FC会員に配布された、長戸大幸プロデューサー、バンドメンバーの直筆コメントカードと、その原本の一部などを公開。
 
●「ZARD What a beautiful memory 2011、2016」
20周年記念ライブ、25周年記念ライブのスペースでは、ステージセット図やタイムスケジュール、スタッフファイルの閲覧などを公開。


★30周年に向けてメッセージ、「ZARD ARTIST PHOTO SELECTION」コーナー

アクリルアート

バナー

展覧会のラストは、来年2月に開催が発表された「ZARD What a beautiful memory ~軌跡~」に向けて、ゲスト出演が予定されている大黒摩季、池森秀一、浅岡雄也からのメッセージを紹介。
さらに、ZARDのアーティスト写真を様々な印刷方法(アクリルアート、刺しゅうアート、バナー)で表現した「ZARD ARTIST PHOTO SELECTION」コーナーが設けられていた。


★GOODS SHOP

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場外に設けられたグッズコーナーでは、新グッズの他、過去のライブグッズのうち現在はネット通販でも販売されていない、在庫僅少の過去グッズも出品された。

およそ1時間ほどかけてじっくり鑑賞を楽しめた今回の展覧会。坂井泉水本人とスタッフたちが、いかに高い情熱を持ってライブ制作に臨んでいたかが窺い知れる内容になっていた。
そして、ZARDゆかりのメンバーが一堂に会する来年2月のライブへ。これまで同様の感動と、更なる発見に期待したい。

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<INFORMATION>

★「ZARD “What a beautiful memory ~軌跡~”」開催

・2022年2月4日(金) 大阪・大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
開場/開演 17:30/18:30
[問い合わせ]キョードーインフォメーション 0570-200-888”

・2022年2月10日(木) 東京・東京ガーデンシアター
開場/開演 17:00/18:30
[問い合わせ]H.I.P. 03-3475-9999

◆ バンドメンバー
Guitar 大賀好修(Sensation)
Guitar 森丘直樹(WWEEZZ)
Acoustic Guitar & Chorus 大田紳一郎(doa)
Bass 麻井寛史(Sensation)
Keyboards 大楠雄蔵(Sensation)
Keyboards & Chorus 北川加奈
Drums 車谷啓介(Sensation)
Saxophone 鈴木央紹
Manipulator 大藪拓
Chorus 神野友亜(SARD UNDERGROUND)
Chorus 一条紀希(BARNZ)

◆ ゲストアーティスト(五十音順)
浅岡雄也(FIELD OF VIEW)
池森秀一(DEEN)
大黒摩季
大野愛果
川島だりあ
徳永暁人(doa)
葉山たけし
※敬称略

◆ TICKET
全席指定 9,800円(税込)
・5歳以下入場不可、6歳以上チケット必要
・高校生以下限定チケット 4,800円
※5,000円は当日会場でのお戻しとなります。

◆ 来場者全員プレゼント「What a Rare Issue! ~軌跡~」
▶ZARDデビューからの軌跡を収めたデータBOOK
※来場者全員プレゼントは会場でのお渡しとなり、郵送はできません。
【高校生以下限定チケットの注意事項】
顔写真付き学生証をご持参ください。顔写真が付いてない学生証の場合には、年齢が確認できる身分証明書を学生証と合わせてご持参ください。
公演日当日、学生証、身分証明書をお忘れになられた場合には、 いかなる理由がございましてもキャッシュバックの対象となりません。予めご了承ください。


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