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江國香織が好き

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大好きな江國香織さんの本の感想を書いています。
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2020年5月の記事一覧

すいかは苦い。薔薇のアーチは痛い。

江國香織の本が好きすぎる私だが、もっとも衝撃を受けたのは『すいかの匂い』という本だ。 小学生の女の子が主人公のお話を描いた短編集なのだが、いずれも ・小学校3年生~5年生くらいの女の子の話であること ・夏の話であること ・小学生のころの話を、大人になった語り手が回想するかたちであること そして ・懐かしいんだけど、いやーな感じのちょっとうしろめたさや怖さがあって苦い感じで終わる ところで共通している。 そしてそのいやーな感じの苦さのために心から離れない。 嘘をついたり