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書を求め、街に出よう。

「SNSから学ぶことなどほとんどない」と思っていた方がうまくいくような気がしている。
それは受信する情報の質が保証されないということもそうだけど、「パッシブに情報を浴びる」というSNS特有の姿勢が、学びの姿勢とは異なるから。

いまやウェブを介してほとんどの情報にアクセスすることができる。下手な塾に行くよりはYouTubeで学ぶ方が効率が良いとさえ言われる。recommendは個人の好みを学習し、精度を増す。

情報発信のテクノロジーは進化するばかりだが、受信する人びとはどうだろう?
届けられた情報を正しく取捨選択できる?正しく解釈できる?正しく実地に繋げられる?

学びには、アクティブに情報を取りに行く姿勢が大事だと思っている。
いま自分がどういうフェーズにあって、どういう情報が必要で、どう扱うことが求められているのかを意識すること。

この時代にあっても、本を読むことはいまだ重要だろう。
タイムラインを流れる文字のスピードは何かを学ぶには早すぎるので、ページをめくるリズムと時間感覚に身を置くのがよい。

それに、書店に足を運ぶことは本を読むのと同等の価値がある。
書店で新しい本と出会うとき、そこにはインターネットにおけるrecommendにはないカオスがある。思いもよらぬインプットが、思いもよらぬアウトプットを生む。
本が大量に並べられた本棚は、その質量によってぼくらの無知を教えてくれる。知らないということを知ること。スタート地点に立つこと。

最近、本にかけるお金がかなり増えたけれど、学びの、成長の密度はここ数年の比にならないと実感する。
書を求め、街に出よう。

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