画像は一瞬の切り抜き、ここからは私の歌い上げ。
この企画に参加するかしまいか、最終日の今日まで決めかねていた。というかほぼ諦めていた。
自分が書いたものを人目に晒すのは怖い。
こんなことは文章を書くのが上手い人間がやることだ。
そう思っていたけれど、尾崎さんの言葉に背中を押されて筆を執った。
私も語りたい言葉を持っている。
なら語るしかない。
2016年、中学生のときにドラマ主題歌の「鬼」でクリープハイプの音楽に初めて出会い、捕まえられた。
なんだこの曲は。耳に入る音全部がかっこいい。
その頃の私は自分がどんなものに興味を持つのかすらわかっていなくて、初めて好きだと思えるものに出会えた喜びで鼓動が速くなった。
だけどまだ脛かじりの中学生。
財力が無だったので "CDは持ってないけど…YouTubeで毎日観てます" を地で行っていた。
思春期真っ只中、「エロ」「ラブホテル」のMVをどきどきしながら再生したことを憶えている。
周りが好んでいたアイドルや流行りのアーティストではなくクリープハイプに落ちたのは、少し背伸びしたい年頃だったこと、そして 「自分は人とは違う」といった厨二的思考も手伝ってのことだったかもしれない。
今思い返すと恥ずかしい。
それでも、あのとき真っ直ぐで歪みのない人間をやっていたら私の人生にクリープハイプがいなかった という恐ろしさを思うと、捻くれていて良かったと心から言える。
高校生になってからは馬車馬のように働き、バイト代でCDを買い集めた。
人生で初めて手に入れたCDは「世界観」。
自分の名前をタイトルにしているくらいなんだから代表作なんだろう、という安直な考えで選んだ。
大正解だった。
1曲目のイントロから引き込まれて、揺さぶられて、最後には優しく寄り添ってくれる。
私はこの先ずっとこのバンドの曲と共に生きるだろうと確信した。
この確信も大正解。
2019年、秋。
10周年ツアーが決まって、チケットが当選したときは本当に本当に嬉しくて、学校帰りの道で声を上げた。
初めてライブに行ける。
クリープハイプが出す音を生で聴ける。
カレンダーに書き込んだ文字を毎朝眺めた。
しかし延期、そして中止。
悲しかった。
もう一生ライブには行けないのかもしれないとさえ思ったけれど、Twitterに上がった尾崎さんの弾き語り、それに添えられるメンバーの言葉に救われた。
先に延びた楽しみのために生きようと思えた。
2023年、3月。
3年越しのリベンジ、おめでとうございます。
あの場に居させてくれてありがとうございます。
1万数千人の前で4人でステージに立って、でっかい会場にでっかい音を響かせてるクリープハイプが何よりもかっこよかったです。
視界に入ってくる無数の人々が全員、それぞれクリープハイプを好きなんだと思うと胸が熱くなりました。
あの景色を作る一端を担えたことがとても嬉しいです。
尾崎さんが言っていたとおり、クリープハイプは曲がいい。曲がいいから出会うことができた。
こんなに好きな曲を作り出すバンドのメンバーが
こんなに自分たちのバンド、そしてそのファンを大事にしてくれる人たちだったのは幸運としか言いようがない。
クリープハイプに出会えて本当に良かった。
クリープハイプを好きになる自分で本当に良かった。
クリープハイプになってくれて、4人でクリープハイプでいてくれて、本当にありがとうございます。
これからもたくさん思い出を作らせてください。
死ぬまで一生愛されてると思っていてください。
愛しています。
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