令和いらねえ釣りはホットケーキ ver.2/2024年2月20日




2024年2月20日。ハイラマズのニューアルバム「Hey Panda」のレコードがすでに都内で出回っていると知った。まだSpotifyでは2曲しか配信されてないし、フルアルバムは3月リリースと言ってなかったっけ? しかし現実にレコードを買えてしまった。配信よりもレコード先行ってこと? 配信→フィジカルではなく、フィジカルの売上確保としての逆張りなのだろうか。お店で大きな音でかけた。いい、のはわかってる。タイトル曲「Hey Panda」のMVも相当よかったから。数年前にショーン・オヘイガンが出したソロでは、自分のソロアルバムなのに他のシンガーをかなり起用していた。このひとにとっては「ソロ作=自分で歌う」ではないんだな。むしろハイラマズというバンドの音楽のパーツとして、自分の歌声を考えているのかも。ハイラマズのアルバム自体、内省的と見られがちだけど歌詞を聴くと、自身の内面の吐露とかではなく、客観的かつ風景描写的な表現が多い。ブライアン・ウィルソンに私淑しているのは間違いないけど、言ってしまえば「駄目な僕」がいない。変なひと。でもそれこそがこのひとの表現の強さだし永続性なんだよね。淡くかなしいのに頑丈。ハイラマズの和音とか進行とかクセを解析してメソッドみたいなものを残せたら、ショーンがこの世からいなくなっても誰かがハイラマズを生成し続ける、とか? もしかしたらそういうものがAIに匹敵できる人間の表現なのかもしれない。なんてことを思いながら、アルバム後半に放り込まれる、まぎれもない人間、ポニー・プリンス・ビリーが歌う「Hungriest Man」に、やられてしまった。「もっともお腹を空かせた男」は、「やりたいことがたくさんあるが、それが叶わない人」という意味にも読めるから。

夜、お風呂に入っていたら見汐さんから着信あり(お風呂スマホは機体に悪影響ですが、すまんこってす)。もしや見汐さんからもお悔やみ?と思ったら、ぜんぜん違った。週末に台湾に行きDJするという。楽しそうでうらやましい。USBを推奨されているのだが、レコードを持っていってかけたいという。うまくいきますように。電話のあと、「不適切にもほどがある!」を見はじめることにした。ニャンニャン。86年、そんなに言ってたか? あ、熊本県は「夕焼けニャンニャン」の放送はじまるのが遅かった。

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