令和いらねえ釣りはホットケーキ ver.2/2024年4月14日



2024年4月14日。雑居ビル3階、床は板張り。だいぶ暖かくなってきてるし、ごろ寝でも楽勝でしょうと思っていたら甘かった。床の硬さは血流を妨害し、枕がわりにしたものはサイズが合わず首に苦痛。おまけに最大の誤算は、寒かった! 低い場所に冷気は溜まるのだった。屋内で安心していたら、心底冷えて。上着かけてもダメで。体勢変えて縮こまったりしながら打開策を練る。結論をいえば、これは眠れません。それでも何度かうとうとしてるうちに時間は経ち、しかたなく身を起こした。歯を磨いて、ファミマでコーヒーとパン買って店を開ける。なにかレコードをかけようとして、なぜかその気にならない。あ、そうか。つい数時間まで、あれ見てたから。睡眠でいったんチャンネルを切り替えることができなかったので、昨日がまだ続いてしまっていた。困ったなあと思っていたら、インバウンドの親子が来店。手近にあったダスティ・スプリングフィールドをかけた。かけてみて、これで正解だったかもと思う。抜群のビッチでソウルフルに歌う60年代のダスティが、ごしごしと余分な感情を洗い落としてくれる。さっきの親子は、いかにもレコード世代の白髪交じりの父親の趣味で来たのかと思ったら、若い息子がレイモンド・スコットの「ジングル・ワークショップ」を買い求めた。予想がはずれて目が覚めた。その後も、あきらかに睡眠時間が足りないので何度か寝落ちしそうになったが、なぜか絶妙なタイミングで、Showgunnさんや長い常連さん、知り合いが入れ替わるようにやってきた。妙な1日だし、気落ちしていたわけでもないんだけど、彼らのヘルプに助けられた日だともいえる。パーカーに刷られたホセが「おれもちょっとは気分を助けたろう?」と言っていた気がする。

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