令和いらねえ釣りはホットケーキ ver.2/2024年4月28日



2024年4月28日。ゴールデンウイークがはじまったんだとか。この連休中だけで京都往復3回ある。この期間のぞみは全席指定。スマートEXに頼りっきり。とはいえ、GWの最初から最後までXマークばっかりということでもない。せっかくの連休だから隙間さえ埋めてお金使ってどこか行きたい、という素朴な欲望の減退をじつは感じてる。京都駅八条口のタクシーもここ最近ものすごい長蛇の列なので警戒していたけど、連休初日のお昼どきで人待ちほぼナシ。インバウンドにはGW関係ないし、もし自分が渡米するとしてサンクスギビングのシーズン(アメリカ人の移動が多い)を避けるように、海外から来るひとたちも「この期間はやめとこう」となったのかも。その結果として日本人の行楽は減っている事実の反映が、このタクシー待ちの少なさかしらね(昨日の夜の新宿御苑のひとの少なさにも通じる雑感)。まあ、たまたま今日この時間帯が空いてただけかもしれないけど。

新原さんと待ち合わせして、磔磔へ。タクシーの順番を待ってたら、僕らの乗る車から出てきた年輩の運転手さんが、アロハにグラサン、カンカン帽で、ちょっと驚く。助手席側にある運転手登録証では、まじめなサラリーマンっぽい写真なのに。こういう運転手さんなら「磔磔へ」と告げるだけで住所の確認もせずに連れてってくれる。降りるとき「あの……、写真とぜんぜん違いますね」と聞いたら、「ああ、あれは社員やったころの。もう個人(タクシー)になりましたから、好きにさせてもらってます」と。おどけるでもなく、カミングアウトというほどの気張りもなく、すこし照れくさそうに。好きになっちゃうよね。京都では何年か前、ずっとニール・ヤング流してる個人タクシーに当たったこともある。タクシーをめぐる逸話なんて星の数ほどあるだろうけど、ぼくは比較的引きが強いほうと思ってます!

磔磔は50周年記念ライブの一環で、ピーズとFoREVER YoUNGERS(うじきつよし/リクオ/寺岡信芳/小宮山純平)のツーマン。知ってるひとは知ってると思うけど、いま磔磔のドキュメンタリーで取材と構成の仕事してるんです。いろいろもう少しできたらご報告、というか、番組になったらたくさん見てほしいんで告知します。それがあるから、自分のラジオは終わったのに京都に来てる。5月前半まででも今日を入れて5回。連泊なし。基本的には来て翌朝帰るの繰り返し。京都といっても「仏光寺富小路下ル」半径数百メートルの世界。観光どころかレコード屋に行く時間もまったくありません。でも、その分、ありがたい時間に立ち会えてる。ハルさんがアビさんと余芸のように歌う「アイ・ラヴ・ユー・OK」とかね。矢沢永吉とアレックス・チルトンを足した感じ、みたいな形容をいえばいえるけど、そのふたりを足したからってピーズのハルにはならない。「足した感じ」は自分も使う表現だけど、「でもそうじゃない」をいつも持ってないと、比喩におぼれる。

終演後、昼間にイル・ヴォーロを見てから磔磔にきたWヨーコと新原さんと一緒に、あんじで打ち上げ。酔いがまわって後半眠りこけてしまった。バタンキューする前に、誰かに聞いた酔い止めの教えを思い出してラムネを頬張る。明日は朝7時の新幹線で戻る。

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