令和いらねえ釣りはホットケーキ ver.2/2024年8月25日


2024年8月25日。ジョナサン・リッチマンの初期4作が紙ジャケCDでリリースされるにあたり、レーベルからの問い合わせ(70年代の日本盤事情など)に答えたりしていたんだけど、自分にライナーノーツ依頼がくるとはあんまり考えてなかった。だれか他のひとが書いたほうが新しい視点もあるだろうし。が、結果的に依頼が来たので書きました。各1000字ほどのテキスト。ジョナサンのバイオグラフィーは山田順一さんが執筆し、統一原稿として掲載されるので、ぼくは各論を担当した。その完成盤が今週届いて、4枚を収める紙ケースもつけていただいた。こういうのあんまり使ったことなかったから新鮮な感じ。個人的なこぼれ話でライナーに書くべき内容じゃないのでここに書くが、ぼくが初めてジョナサンを聴いたのは1990年ごろ。「Modern Lovers 88」というアルバムで、自分で買ったわけじゃない。バイト先の喫茶店で先輩スタッフが持ってきてお店でかけていたのを聴いたのがきっかけだった。ヘナヘナだなあ、笑えるなあと思ったのは最初だけで、そのうち、かっこいいなあ、ハーポ・マルクスの歌なんて歌ってしゃれてるなあ、頼りなさげだけど変に意固地な感じもして、変わったやつだけどきっと友だちになれそうだと思うようになった。同じころ、友人はライノレコードから出ていたCDベストでジョナサンを知り、夜中に電話をかけてきて「この曲最高だから聴いて!」と受話器の向こうで鳴らした。携帯なんかないから、アパートの電話で。その曲は「Government Center」。僕はお店で聴いていたアルバムの1曲目「Dancin’ Late At Night」や「When Harpo Plays His Harp」が最高だと話した。そのときに、のちに出すことになる「リズム&ペンシル」という雑誌で、いろんなひとにジョナサンを語ってもらう企画「ジョナサンと私」の根本はできていた、気がする。

夜はUFO CLUBで、LOS APSON?の30周年のお祝いに。

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