令和いらねえ釣りはホットケーキ ver.2/2024年8月6日


2024年8月6日。朝、黙祷。アメリカに発つ前と帰国後で20円近く円高になってしまった。次の渡米を考えるとありがたいが、買付はがっつり155円レート時代にやってきたので、計算すると顔が引きつる。それはそれとして、アメリカの中古レコード市場ですこし変わったなと感じたこと、またひとつ思い出した。ジャケの下が割れることを「底抜け」といい、本さんの「レコスケくん」初期のネタとしてもそのスジでは有名なんだが、底抜けの逆で、上が割れる場合もある。そんな“天抜け”ジャケの盤が、やけに安くなってないか? もちろんコンディションとしては不良の部類だから、値段が減点されることは少なくない。保護ビニールに入れずにレコードを収蔵し、かけるときも荒っぽくレコードを取り出すアメリカでのレコード扱いにありがちな現象。だけど、ほかの部分は結構きれいなのに上が割れてるだけでここまで安くするの、みたいなパターンが結構あった。それも特定の店だけでなく、結構あちこちに。これは妄想の類なので話半分で聞いてもらえばいいんだけど、レコード人気の復活と言われて欧米ではすでに10年を越え、新たに作られるレコードが増えた。新譜も名盤も幻の逸品もみんなレコードで出る。そのピカピカ新品な状態が新たにレコードを買いはじめた若い世代にはデフォルトになり、棚を上から見るときに目立つボロさである中古盤の“天抜け”が、かなり敬遠される一因になってるんでは? あくまで感覚的なものなので、もうすこし定点で見ていかないとわからないけど。

今夜は暑さもそこまでひどくなく、額装したままお店に置いていた大判のポスターをようやく持ち帰った。家には中野大和町八幡神社でのDAIBONに再献灯したちょうちんが無事に戻ってきていた。畳んでレコード棚に収納。ポスターはトイレに向かう廊下に架けた。録画しておいた「虎に翼」のミサンガみさえがこわい。夜中に雷ゴロゴロ。あのポスターが稲光で見たらきれいなんじゃないかと思って見に行ったが、期待したほど光らず。ポスターに描かれた動物たちもしれっとしているように見えた。

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