令和いらねえ釣りはホットケーキ ver.2/2024年8月27日


2024年8月27日。青山・月見ル君想フで、タイから来日したフォード・トリオ。OAは福岡のバンド、MuchaMuchaMで、先月八女で見たばかり。DJはSummer Eyeこと夏目智幸。到着が遅れて、MuchaMuchaMは最後の曲しか見れず。フォード・トリオとの相性はいいはずだし、観客もいい反応だった。渋谷WWWではアナ・フランゴ・エレトリコがやっている……と後ろ髪引かれていたけど、フォード・トリオが始まったらすべて忘れた。想像したよりずっとフィジカルなロック・バンド。トリオだけど4人いた(メンバーの弟がギターでサポート)。名曲「Radub」の印象的なリフの、転調して盛り上がっていきながらだんだん遅くなる演奏に、音がドボドボと手前にこのれてくるようなエネルギーの氾濫を感じた。本国でライブ経験を積み重ね……ではなくて、ようやくバンドでライブできる環境がバンコクでも整ってきたくらいの状況だと聞いた。つまり、あのドボドボっと音がこぼれてくる感覚は、頭のなかで考えていたことが、肉体を借りてライブで解きほどかれて行くさまなんだろうな。この日、ライブを見られずに涙を飲んだアナとは、後日驚くべき出会いをするが、それはまた別の話か、書かない話。

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