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CanvasさんのStudy Tourに参加してきた(雑感)

コロナが流行ってもう3年くらい経つでしょうか?
コロナ禍以前は、新しい人・場所・学びを求めて2ヶ月に1回程度のペースで日本全国を駆け巡っていたのが懐かしいものです。

さてさて、このような状態で約3年ぶりに島を飛び出してリアルな学びの場に参加してきました。
今回の行き先は島根。
奄美在住者としては正直言って全く馴染みがない。
飛行機の直通もないし新幹線も通ってないので
申し込みを決め会場までのルートを探す時にはちょっぴり絶望しましたw

それは置いておいて・・・
今回参加したのは島根県でヘルスケアビジネスを展開している株式会社Canvasさんの多職種リカレントプログラムStudy Tour.
Canvasさんは作業療法士のお二人が代表を務め
主に健康経営支援や地域課題解決アプローチ、教育・研究プラットフォーム、製品開発などを
「地域共創型」で取り組まれています。
ご興味のある方は以下のページを覗いてみてくださいね!


今回はこのスタディツアーに参加した雑感を時系列でまとめていきます。
人に読んでもらうというよりは主に自分用の記録といった方向性です。
そのため上手くまとめようなんて思わずつらつらと一筆書きで書いていくのでご了承くださいね。
これから先にしんどくなったり、やりたいことが分からなくなった時に戻ってこれる場になるといいなぁ。

それでは簡単に僕の自己紹介をしておきます。

・30代、男性
・作業療法士、公認心理師など
・修士(作業療法学:予防的作業療法)
・奄美大島在住
・個人事業主(Web配信事業、講演、YouTuberなど)
・近々、産業作業療法の事業立ち上げ予定

最後にあるように近いうちに健康経営を柱とした事業を始めるつもりです。
そういったこともあり
今回のスタディツアーには
「実際に事業として取り組み結果を出しているCanvasさんのお二人に直にお会いし、話し、現場をみて、自分の現在地を知る」
という目的で参加しました。
以下、初日~3日目の最終日までつらつらと書いていきます。

1日目:産業分野における真のユーザーペインを知ろう

初日はCanvasさんが現在行っている事業の説明や起業までのストーリーについて講義中心のプログラム。
正直なところこの部分で完全に度肝を抜かれてしまいます。
事業を考えるうえでの戦略、そして偶然を受け入れる柔軟さ。地域共創型企業とはどういうことなのか。
当然ながらすべてを話しているワケではないでしょう。
ただお話の裏にある恐るべきトライ&エラーを想像するとちょびっと胸焼けがするほど。
「一日中寝る間も惜しんで仕事のことだけを考えたことがあるのか」
とホリエモンの本に書いてあったような気がしますが、その言葉が頭をよぎりました。
つまり、考えることの広さと深さが全然違う。
初日の学びは「考え抜く力」が重要。
これから起業にチャレンジする自分に必ず必要だと感じました。

2日目:ペインを解決するアイデアを描こう

2日目はCanvasさんが実際に介入している型枠工事の現場見学・社長へのヒアリング、それらの内容の分析を行いました。
僕たち作業療法士は病院で勤務していることが多く、その中で工事現場系の方を担当することもあります。
今回の現場視察を経験して
これまでそのような方に行ってきた助言が果たして意味のあるものだったのか?と考えさせられました。

「どんな仕事をされているのですか?」

と質問すると説明していただけるものの
実際に地上12Fで雨風太陽吹きざらし、何10トンもの資材運搬のほとんどが手作業、設計図を読み緻密なスキルが求められる現場を目の当たりにすると言葉を失うくらいの衝撃がありました。

また経営者のヒアリングは大変貴重で仕事や従業員に対する思いを聞くことができました。
会社を経営する、人を雇うということは従業員の生活を背負う覚悟が必要になります。
僕のような雇用されているケースではついつい愚痴の1つも言いたくなってしまうのですが、この部分についても改めなければいけないと強く感じたところです。
2日目の学びは「経験に勝るものなし」
当たり前ながら改めて身に沁みました。

3日目:アイデアを届けよう

3日目は前日に分析した内容をCanvasのオンラインサロン内で発表しました。
2日目の午前中に現場見学、そこから3日目の午前までに分析し発表資料をまとめる作業はギュッと時間が濃縮されたように感じました。

分析・発表作業は2グループに分かれて行ったのですが、僕はベトナム料理店を経営する言語聴覚士(ST)さんとのペアでした。
相方さんは僕よりも遥かに人生経験が長く、ここではとても書ききれないくらい濃密なキャリアをお持ちでした。

分析方法の云々はひとまず置いておくとして、かなりタイプの異なる二人だったのですが、それ故に多様な意見が出たのではないかと感じました。
今回の発表の核となる「経営者の思い」をまとめる際に
「経営者が実際に発した言葉たちから本当に言いたいことは何だろう?」と探るうえで相方さんが導き出した答えは

「ハードワークをハートワークに」

僕はこういった気の利いたワードセンスがなくていつも困るので本当に感心しきりでした。
発表では過去のスタディツアーに参加された先輩方、産業医の先生からアドバイスをいただき贅沢かつ有意義すぎるひとときとなりました。
3日目の学びは「多様な考えを受け入れる」でしょうか。

プログラム意外のお話

スタディツアーのプログラムが濃すぎて既にお腹いっぱいなワケですが・・・
それ以外の部分で感じたことにも少し触れます。

プログラム以外でも夜はみんなで温泉に行ったり、スーパーに買い出しに行ったり、オードブルを取りに行ったりと学びは耐えません。
車に乗って移動していると
「ここの社長さんは〇〇さんで・・・」
「こんな事業をしていてすごく優しい人なんだよね~」
という話が次から次に飛び出してきます。

僕は医療職の病院勤務でなかなか世の中の社長さんに会う機会はない・・・と思っていたのですが
こうしてみると地域にはたくさんの会社があってそれだけの社長さんがいるんですよね・・・
いやいや、、当たり前なんだけど。そんなことに気付かされます。

「あぁ~俺って全然地域のこと知らないんだな」

「もっと島のいろんな商品やサービスを買ったり、そこに込められているものに思いを馳せないといけないな」

僕がスタディツアーで一番強く感じたのがこの言葉たち。
地域のために、地域と共に創る、というワードはよく聞きすぎてやや食傷気味でしたが
実際にやるのは全くカンタンでなく地道な作業が必要になると実感しました。

またCanvasさんが行っている健康経営支援サービスは産業作業療法や予防的作業療法と呼ばれており
これまで作業療法の分野で取り上げられはするもののなかなか実行できていない現状がありました。
(僕もその1人です)

今回のスタディツアーでその一部を垣間見て学ばせていただこうというのが僕の目的の1つだったワケですが・・・
普通にやって真似できる代物ではないということだけは確信しました。

「作業療法の知識は産業分野でも活かせる!」
という意見には同意しますが、実際に社会実装するとなると壁の高さが図れないほどの障壁があるように感じたのが正直な感想です。
(実際、僕がスタディツアーに参加して1週間経ちましたが
まだ考えがまとまらないのでこのnoteを書いています。)
一方でこれは非常に大きな収穫だとも捉えています。

今回のスタディツアーは主に島根県松江市の「ヨコバマCoffee」さんで行われました。
実家の神具店を改装して人と人をつなぐ取り組みをされており、空き家を活用した地域づくりとして非常に学びになりました。
厳かだけど何だかあったかい気持ちになれてまた行きたくなるようなステキ空間でした。
あと何よりコーヒーとデザートが美味しすぎて悶絶します(こぼしてごめんなさい)。

さいごに

さてさて、取り留めもなく書いてきましたが本当に学び多き時間でした。
Canvasの藤井さん、元廣さん、シニアアドバイザーで産業医の荒川先生、ヨコバマCoffeeの川村夫妻、スタディツアー3期メンバー、アテンドしてくれた種さん、本当にありがとうございました!

最後にCanvasのスタディツアーは控えめにいって最高でした!
学び意外の面でも代表の藤井さんと元廣さんの雑すぎる絡み方や夜にお酒を飲みながら交わす他愛も無い会話、そんな部分も含めてスタディツアーのように感じます。
参加を考えていた方は是非参考までに。

さて、この経験を踏まえて僕も動き出します!

Canvasのスタディツアーまだ空きがあるようですので
気になる方は元廣さんまでご連絡どうぞ♪

それでは。

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