ダウ90000単独「10000」を観た
2月の「ずっと正月」を京都から観に行き、僕はダウ90000の虜になった。ただ今回は長期休暇中でもないし、バイトもあるし、交通費高いしと理由をつけて、先行も一般もスルーしていた。そしたら授業全休の日にバイトが休みになったり、その日のチケットが1週間前まで残っていたりと、どんどん行きたくなる要素が増していき、ついに夜中のテンションでチケットを取ってしまった。
その後の心境としては、リセール出して売れなかったらただ4000円捨てただけだし、行きたい気持ちはあるけど交通費高いなぁ、でも行かないと後悔するだろうなぁとモヤモヤしつつ、最終的には、まぁGW前後はバイトづくめでどこも行ってないし、ゼミの発表も1回目は終わったしと自分にご褒美だと言い聞かせて東京に向かった。
結論、行ってよかった。めちゃくちゃ面白かった。これを干そうとしてたのかと思うと少しゾッとするくらい観てよかった。
以下、感想です。(ネタバレを含みます。)
1.浪人
浪人から人狼にするのは、言葉遊びとしても秀逸だったし、人狼がまだない世界なのも良かった。ああやって身内の遊びからはじまったのかと、現場を見てないのに容易に想像出来た。
2.独白
テレビや舞台で、自分や周りの説明として独白が使われているというのがお客さんの共通認識にあるなかで、独白を待たない人(独白だとは気づいてない)というのはあたらしいと感じた。みんなでそれぞれの思いを同時に熱量を持って独白するシーンのあとに、自由人全開の忽那さんの独白で和む。中島さんの可愛らしさと飯原さんの不器用だけど憎めないところが見事だった。
3.今更
このコントでの園田さんはとてつもなく愛おしかったし、人を好きになっても、自分じゃ無理だと諦めてきた僕にとって「自分さえ我慢すれば」ってのを絶好の言い訳として使っていたから、そこをドンピシャで突かれた。また、好きの対象が高2ぐらいから少し落ち着いた雰囲気の子に変わるというのにも共感した。あと、吉原さんの一喝にはめちゃくちゃ笑った。
4. 転職
忽那さんの持っている不思議な世界観と飯原さんの優しさ、上原さんの被害者感が絶妙だった。声の小ささは少し気になったが、ハローワークという状況ではその声量がベストなのかもと感じた。
5.即興
吉原さんが凄すぎた。いかにも浮気相手っぽい服装と、言い訳を成立させる説得力、そしてそれを演じきる演技力は、凄い以外の褒め言葉が見当たらないくらい凄かった。またここでも理不尽に被害を被る園田さんが不憫すぎてめっちゃ笑った。中島さんの「仕事できるけど口悪い人」を一発で表現するセリフもぴったりすぎて笑ったし、最後の反撃からの土下座は綺麗すぎて惚れ惚れした。
6.道具
小道具を使って真正面からボケるっていうのは珍しいなと感じた。嘘発見、ホームアローンを見る人数、他人の受け売り検知、沈黙埋めラジオ、すれ違ってたらトースター、おろし金テレビ、母親のツイッター報告といった「家電にいらない新機能、どんな?」の大喜利の答えを、実物で回答するのも見たことがなかった。後半の、小道具の新機能たちの連鎖は軽妙だったし、最後に不用品が有効活用されたのも良いなと感じた。ホームアローンはあの2人で観たんだろうな。
とにかく最高でした。
次回もあるなら観に行きたいな。
関西でもやってくれないかな。