自分まとめ:鬱病のメカニズム

 幼児期に外部から強い衝撃(虐待、叱責、過干渉など)を受けた際に発生した感情を無意識的に抑圧し、無意識の世界へ感情を追いやる。

 それが結果的にトラウマ化し、当時受けた強い衝撃と類似(怒った人と同じ口調、その時の香りなど)したシーンに出くわすと、当時の感情が反射的に蘇り、心身に悪影響を生じさせる。

 この場合の悪影響とは「呼吸が苦しくなる」「めまいがする」といった身体的症状から「気力がなくなる」「集中力が続かない」などの精神的症状まで幅広い。

 一般的には「自立神経失調症」や「鬱病」などに区分される事が多いのではないだろうか。

 こういった症状が顕在化することで、内面的ストレスが拡張され、どんどん症状は悪化する。内面的ストレスの拡張とは「気力が失われる」ことで、「生きる事に対するマイナス感情の増大」や「自己に対する憎悪の深化」であり、どんどん悪循環に陥っていく。

 発症のキッカケである「外的要因」は既に視界から消えており、頭の中は「ありもしない自己への罵倒や蔑み、否定」の連続で、それで満たされてしまう。

 結果的に、それが自滅という形で完結してしまうのが「自殺」なのだろう。

 さて、こういった事象にどう対処したら良いのだろうか。

 1つは「外的要因」から離れる。つまり「発症のキッカケ」となる「情報源」を遮断するということ。人によっては今の職場を退職する、家族から離れる、という選択になる。

 2つめは「内的要因」を整理する。「強い衝撃はなんだったのか?」を解明していくことで、心と頭を整理することである。この作業がとても難解であり、労力が必要とさせる部分だ。

 自分自身でそれを解明していこうとすると、過去の記憶に対してのアクセス拒否(思い出したくない、無かったことにしている)や、記憶の改竄(あれは愛情であって、自分が至らなかっただけだ)など、整理するにあたっての弊害が発生してしまう。

 故に、第三者の手助けが必要となる。信頼できるカウンセラーや精神科医。友人知人、家族。(人による)

 その第三者に自分の記憶を打ち明ける、またはカウンセラーの治療メソッドに応じてそれらを開示していくことが必要とされる。

 そういった事で明らかになった「原因」を「新しく解釈する」という事を続けていく。「あの時の親はこういう状況に置かれていて、ああいう発言をするしかなかった、それは自分を愛していないからではなかった」という具合に。

 何度も何度も客観視しては、新しい解釈を付け加えていく。

 その作業中は精神的にとても摩耗する。しかし、新しい解釈ができた時、心はとても軽くなる。過去の記憶をアウトプットするのは勇気がいることだが、相手を選べば内的要因の解決を大いに後押しする行為だと考えている。

 時間はかかるけれど、一つ一つの内的要因を解決して行きたい。

 その為に、まずは「自分の内側」に目を凝らしていこうと思う。

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