迷った時に立ち戻るものは

 また仕事の話。心理学を勉強していると、仕事をする上での心の変遷や変化にもアンテナを張るようになってくる。最近、友人知人が今の職場を辞めようかな〜といった相談があり、なんで辞めるのか、といった点で共通点があったのでまとめてみようと思う。

「給料や会社の雰囲気、人間関係は悪くない。ただ、会社の方向性が良くわからなくなってきた。」

上記のような理由で結局は辞める、ないしは辞めることを検討し始める人が多いようだ。

もちろん、会社の方向性や方針云々ではなく、今の会社の資本や環境を最大限ドライに活用して身につけられるものは身につけて、転職&キャリアアップ、という働き方をしている人もいる。

しかし、私の周りにはスタートアップ企業やベンチャー企業に勤務している人が多く、勤めている会社の「方針」「方向性」「ビジョン」というものと自分を重ねて働いているケースが多いように思う。

働いていれば日々の業務に忙殺され、また変化が多い特性を持っている企業の仲で目まぐるしく様々なことが発生し、気がついたらアレ?これって会社にとってやる必要あるのかな?目先の売上だけにとらわれてないかな?ってか何のためにこの会社にいるのかな?とどんどん疑問が膨らんでいく。

そこで大切なのは「ビジョン」

様々な疑問や疑念が膨らんだ時に、一旦戻れる「原点」が「ビジョン」である。頭が混乱するときは往々にして、物事を顕微鏡で見ている状態だ。そんなに倍率高めたらそりゃ視野も狭くなるし、一体コレはなんの為にやっているのか?もわからなくなって当然だ。

ゆえに、一旦倍率を下げる。つまりビジョンという大局的な視野に戻ってみることが重要。

「ビジョン」がしっかりしていれば、ああ、なるほど、今の仕事はビジョンに収斂される。または、ビジョンに沿わないからそもそも違う。といった「比較検証」が出来るのだ。

ただし、「ビジョン」が不明瞭な場合はどうだろう?いくら考えても結論は出ず、どちらに転んでも今の仕事は結局会社の為になっているのか?もわからず、在籍理由が薄れていってしまう。

大体こんな流れで、結果的に「辞めようかな〜」ってなっているんじゃないかな、と。

確かに、環境面は快適であったほうがいい、人間関係も良いほうが良い、給料は多いほうがいい。しかし、案外其れ以外のポイントを重要視している、ということを忘れてはいけないと思う。

企業の根っこである「ビジョン」どれだけ重要視してますか?

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