ファッション化する「メンヘラ」

 ここ最近思うこと。

「メンヘラというキーワードがファッション化して、本当に病を患っている人たちや、精神の不安定性に向き合っている人たちも、それに半ば内包されてるってのはあまりよろしくないよね。」

ということ。

(下記、該当しない方もいらっしゃいます。あくまで一つの事例として)

メンヘラだから、と言えばそれが葵の御紋になると勘違いしてるんじゃないのかなぁ。人間関係は、互いに配慮しあって成り立つものなのに、一方的に関係性のバランスを決めちゃってるあたりがおかしいよね。私はメンヘラなんで仕方ない、ってな具合にさ。だからといって何でもして良いとは限らない。

感情の起伏のままに周りに当たり散らして、それに対する罪悪感などで凹んで、リスカして〜などなどの行為を繰り返して、結果的にまた「メンヘラなんですよね」ではなくて・・・

必要なのは、なぜそんなに精神バランスが不安なのかを目を見開いて見ることじゃなかろうか。それが辛ければカウンセリングなりに行った方がいい。あまりにも心の状態に対するアンテナが鈍っている印象。風邪引けば病院行ったりするのにね。心は勝手に良くなると思ってるのかしら?

経験的に、精神バランスが安定していない人は、幼少期に本人が気がついてないような精神的な傷を受けているケースが多い。特に親からの影響が多い。やたらと厳しかった、親が設定した何かを達成しないと褒めてくれなかった、怒りっぽかった、など。それらが自己肯定感をとことん下げてしまうんだな。

そういった原因を突き止める上でのヒントは、無意識のウチに心が反射的にツラくなる瞬間が、幼少期のどの場面に類似しているのかを考える。例えば、上司に怒られた時の心情と親から怒られた時の心情が似ているのであれば、それは親から怒られた時に受けた傷。それを癒す必要がある。

心の傷を生成しているものの一つに、記憶がある。この記憶を今の年齢から振り返ると、当時よりも辛い記憶へと装飾される。この、年月が付け加えるバイアスを取り除く治療が必要で、これにはカウンセリングが有効。話をすることで客観性を強化し、第三者的に記憶を書き換えることが可能だからだ。

この作業はとてもキツイ。ただ、アウトプットすると心が軽くなってく感覚がクセになる。どんどん出てくる。これを整理していく事が大切。

また、自分自身で心理学を勉強することも有効だと思う。心理学を勉強する事で、医学的観点から、心にどういった要素が作用するのか、心が特定の状態に陥るのはどういう事に起因しているのか、を把握することで対処しやすくなり、事前に対応策を考えることも出来るようになる。

カウンセリングは世間で思っている以上にハードルは低いし、心理学の入門書なんてブックオフで100円で購入できるので、一度試してみる価値はあると思うけどな。

ビジネスでもよく言われる「セルフマネジメント」を強化する要素にもなるので、オススメですよ。我流でなんとかしようとしている人は特に。

でわでわ〜

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