『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)とドギラゴンXなどドラグ・スザークと相性の良いカードの関係について

こんにちは。
この前投稿した記事で、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)と《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》の関係について説明しました。

ドラグ・スザークと相性の良いカードとして、《蒼き覚醒 ドギラゴンX》と《卍夜の降凰祭》が存在していますが、「それらのカードを『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に入れても大丈夫なのか?」と疑問に思っている人もいるかもしれません。
そこで、今回は、前回の記事の補足という感じで、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に《蒼き覚醒 ドギラゴンX》と《卍夜の降凰祭》が入るのかということについて説明しようと思います。

《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》の効果のおさらい

前回の記事で《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》の効果の説明をしたので、今回の記事では、おさらいという感じで簡単な説明をします。
クリーチャー側の《龍月 ドラグ・スザーク》はムゲンクライム4を持つ、パワー11000のW・ブレイカー。バトルゾーンに出すと、GR召喚を4回行います。
呪文側の《龍・獄・殺》は手札交換を持ち、さらにGR召喚を1回行うことが出来ます。
魔導具カードではないのですが、超GRからドゥザイコGRを呼び出せるので、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)では、手札交換が出来る初動札であり、何気に5枚目以降のバレッドゥとして使える利点があります。そのため、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)の強化カードとしては良いカードだと思います。

ドゥザイコGRをGR召喚するカードが増えただけでも強化点になる。
呪文面はドロー出来るカードが1枚減った代わりにGR召喚が付いたバレッドゥ。

前回の記事では、カード性能に注目していましたが、前回の記事では説明しなかった点として、クリーチャー側の種族も優秀です。種族はドルスザク・ドラゴンとチーム零であり、前者の種族のおかげで、ドルスザクであることから《卍夜の降凰祭》でコスト踏み倒しが可能であり、ドラゴン(コスト5以上という条件もあるが、ドラグ・スザークはコスト10であるので、それも満たしている)であることから、P革命チェンジで《蒼き覚醒 ドギラゴンX》を出すことも可能です。

《蒼き覚醒 ドギラゴンX》は『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に入れる?

ドラグ・スザークを使えばP革命チェンジ可能。

ここからは本題になります。
まずは《蒼き覚醒 ドギラゴンX》は『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に入れるかどうかについて。《蒼き覚醒 ドギラゴンX》は、ドラグ・スザークなどのような水文明or闇文明のコスト5以上のサイキックではないドラゴンをP革命チェンジして出すことが出来るサイキック・クリーチャーです。ドラグ・スザークは、効果を使った後は準バニラになるため、それをT・ブレイカーに変換することが可能です。ドギラゴンX&『無月の門』で出した《卍 デ・スザーク 卍》や『夢幻無月の門』で出した《ガル・ラガンザーク》で、相手のシールド5枚を全てブレイクできる(ドギラゴンXで3枚、デ・スザークorガル・ラガンザークで2枚)ので、後はGR召喚したドゥザイコGRでフィニッシュすることも可能です。
また、ブロックされない効果を持っているため、例えば『天門』が相手の時、《零龍》で全てシールドブレイクした後に、《ヘブンズ・ゲート》でブロッカーを出された場合でも、ドラグ・スザークをP革命チェンジでドギラゴンXに入れ替えることで、そのままダイレクトアタックすることも可能です。
ただ、P革命チェンジの代償として、P革命チェンジを使うと、ドラグ・スザークは超次元ゾーンに移動してしまいます。ドラグ・スザークのムゲンクライムは手札&墓地にしか発動できないため、超次元ゾーンに移動してしまうP革命チェンジとムゲンクライムの相性は良くないです。墓地に存在していた方が得になることがある(例えば、ドラグ・スザークは闇文明のツインパクトなので、《堕魔 ヴォガイガ》で回収して《龍・獄・殺》を発動するために墓地に残すことがある)場合もあるので、P革命チェンジのタイミングも非常に重要になると思います。

ドラグ・スザークは闇文明を持つツインパクトなので、ヴォガイガで回収可能。

また、ドギラゴンXにP革命チェンジすることが出来る『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)のカードは、現時点でドラグ・スザークしかいないです。また、ドラグ・スザークはムゲンクライム4を持っていますが、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)で使う場合、クリーチャー4体&マナ4枚が必要になります。そのため、1ターンに2体以上出そうとする場合、(クリーチャーはドラグ・スザークの効果で補充できるので4体で大丈夫とはいえ)8マナを溜めないといけないという、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)ではあまり経験がない可能性が高い行動をする必要があります。そのため、実質ドラグ・スザークが1体しか出せない状況になることも多いです。一応、次の自分のターンまで待つことが出来れば、ドラグ・スザークを増やすことが出来ますが。
なお、コストの重さについては、後述する《卍夜の降凰祭》を使えば解決可能ですが、《卍夜の降凰祭》は、後で説明しますが、個人的には、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)で採用した場合、そのカードの欠点が目立ってしまうことがある関係で、採用するのはちょっと難しいと思います。なので、ドラグ・スザークは、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)で採用して、クリーチャー側を使う場合は、いざという時(例えば打点が一気に増えていて、ダイレクトアタックの準備が整った時)に出すことが多いです。
このようなことから、

  • 《卍夜の降凰祭》を使わない場合は、ドラグ・スザークが超次元ゾーンに移動してしまうことや、フィニッシャーとして使う場合が多いということを考えると、1枚で大丈夫。

  • 《卍夜の降凰祭》を使う場合、ドラグ・スザークをコスト踏み倒しすることが出来るため、ドラグ・スザークが大量に出ることが多いということから、複数枚採用するのがオススメ。

……という感じで採用した方が良いかなと思います。
ちなみに、ドギラゴンX以外のサイキック・クリーチャーは使用しないため、残りの枠は適当なサイキック・クリーチャーを用意し、ブラフとして用意するのがオススメかなと思います。

《卍夜の降凰祭》は『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に入れる?

『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)を使う自分にとっては、このカードを採用するのかと言われると疑問符になることが多い。

次は《卍夜の降凰祭》について。『無月の門・終』で魔導具をバトルゾーン&墓地から2枚ずつデッキの下に戻すことで唱えることが出来る呪文で、山札、手札、墓地からドルスザク・クリーチャーをコスト踏み倒しすることが出来ます。ドラグ・スザークはドルスザク・ドラゴンなので、当然このカードでコスト踏み倒しすることが出来ます。そのため、3ターン目にドラグ・スザークを呼び出すことも可能です。
確かに、これを使えば、最速3ターン目にドラグ・スザークを呼び出せるので、とても強力だと思います。しかし、これを使う場合、様々な欠点が目立つため、採用するのは難しいカードだと思います。
一つ目に、最速3ターン目に《卍夜の降凰祭》を使いたい場合、前述したように、3ターン目以内にバトルゾーンに魔導具クリーチャーを2体&墓地に魔導具カードを2枚用意する必要があります。魔導具呪文も扱う『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)の場合、この準備が若干難しく、2ターン目にドゥリンリor《龍・獄・殺》を使って、バトルゾーン&墓地に魔導具が1枚ずつ用意し、3ターン目に《龍・獄・殺》orグリギャンを使って、バトルゾーン&墓地に魔導具を2枚ずつ用意しておかないと、最速3ターン目に《卍夜の降凰祭》を唱えることが出来ません。また、最速で出した場合、墓地の魔導具が存在しない状況になる場合もある(3ターン目に《龍・獄・殺》を使った後に《卍夜の降凰祭》を発動した場合)ので、再びヴォガイガやグリギャンなどで墓地肥やしをする必要があります。
二つ目に、《卍夜の降凰祭》は、コスト踏み倒しメタや《飛ベル津バサ「曲通風」》に弱いため、それを考慮した方法も必要になってしまう点です。

もはやメタカードの王道になっている《とこしえの超人》

前回の記事では、ドラグ・スザークを採用した場合、《とこしえの超人》に弱くなるという欠点を紹介しましたが、コスト踏み倒しメタを持つ《卍夜の降凰祭》を採用すると、《とこしえの超人》だけではなく、コスト踏み倒しメタにも弱くなってしまう欠点が出てしまいます。

ちなみに、GR召喚はこのカードの餌食にならない。もちろん『無月の門』も。

つまり、簡単に言いますと、《異端流し オニカマス》のようなコスト踏み倒しメタに弱くなってしまうという欠点が出てしまいます。
また、山札を見る必要がある関係で、《飛ベル津バサ「曲通風」》に弱いという欠点もあります。
ここで初めて《飛ベル津バサ「曲通風」》を聞いた人のために効果を説明すると、このカードはG・ストライク&ジャストダイバーを持ち、山札を見る時に、かわりに山札の上から1枚目を表向きにするという効果を持っています。相手のバトルゾーンにこのクリーチャーが存在している時に《卍夜の降凰祭》を発動すると、自分の山札の上から1枚目を表向きにして、そこからドラグ・スザークのようなドルスザク・クリーチャーを呼び出さないといけなくなります。つまり、《飛ベル津バサ「曲通風」》に対してもかなり弱いです。

覚えている人はいるのかな?

もちろん、似たような効果を持つ《巡霊者メスタポ》にも弱いです。
このようなこともあり、《卍夜の降凰祭》を使う場合は、様々なメタカードに弱くなってしまうという欠点も出てしまいます。特に《とこしえの超人》《異端流し オニカマス》《飛ベル津バサ「曲通風」》はコスト2以下なので、《卍夜の降凰祭》よりも先に召喚されやすく、これらによって動きが鈍ってしまうことがあります。その場合はドゥポイズで除去すればいいのですが、手札の消費が激しい上に、1ターン遅れてしまう可能性があります。特に2ターン目に《龍・獄・殺》を使った後に、上記のようなメタクリーチャーを出されてしまうと、墓地に残らない(超GRに戻ってしまう)ドゥザイコGRを巻き添えにして、ドゥポイズを出さないといけなくなる状況になるため、さらに不利になることもあります。
三つ目に、魔導具ではないカードの枠がかなりきついということです。これが『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)で《卍夜の降凰祭》を採用しにくい最大の理由だと思います。そもそも魔導具ではないカードは、前回の記事を見れば分かると思いますが、

  • デ・スザーク 2枚

  • ガ・リュザーク 2枚

  • ガル・ラガンザーク 3枚

  • ラビリピト 3枚

  • 絶望と反魂と滅殺の決断 2~3枚

……で合計12~13枚になっていることがある上に、それにドラグ・スザークを入れた場合、2枚採用の場合でも魔導具ではないカードが14~15枚になってしまいます。これに《卍夜の降凰祭》も入れようとすると、魔導具ではないカードが15~16枚以上になることがあります。魔導具ではないカードが多いと、ドゥリンリやグリギャンのような、山札の上から墓地へ置く効果で、魔導具ではないカードが墓地へ置かれてしまう確率が高くなってしまいます。特にドゥリンリは初動札として使う関係もあり、もし墓地に魔導具ではないカードが置かれてしまうと、3ターン目にグリギャンを使わない限り、最速3ターン目にガル・ラガンザークやデ・スザークが出せないですし、《卍夜の降凰祭》も最速3ターン目に唱えることが出来ません。そのため、魔導具ではないカードの枚数調整が必要なデッキに、《卍夜の降凰祭》を入れるのは流石に難しいかもしれないと思います。
以上のようなことを考えると、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)で《卍夜の降凰祭》を採用するのは非常に難しいかなと思います。そのため、無理して採用しなくても良いかもしれません。
(ちなみに、『黒魔導具』なら入りそうと思っている人も多いかもしれませんが、今回紹介した、《卍夜の降凰祭》の弱点になるメタクリーチャーは、《堕魔 ドゥシーザ》で除去しにくい(とこしえはパワーが高い、オニカマスは選ばれない、「曲通風」はジャストダイバー、メスタポは除去しても手札に戻るため、すぐにバトルゾーンに出される)ということもあるため、こちらでも入るかどうかは五分五分になるかなと思います)

まとめ

『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)とドギラゴンXや《卍夜の降凰祭》の相性について説明しましたが、ここまで説明してきましたが、いかがでしたか?
結論から言うと、

  1. ドギラゴンXはドラグ・スザークを使って、P革命チェンジで出すことが出来るので、とても採用しやすい。

  2. 《卍夜の降凰祭》は、ドラグ・スザークをコスト踏み倒しすることが出来るが、コスト踏み倒しメタに弱い、魔導具ではないカードの調整がさらに難しくなるなどの理由があるので、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に採用しにくいカードである。

  3. 《卍夜の降凰祭》を使う場合は、ドラグ・スザークをコスト踏み倒しする関係もあり、ドギラゴンXを複数用意すればいいが、前述のこともあって、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に《卍夜の降凰祭》を採用するのはほぼないと思われる。

  4. 先程のような場合、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)でのドラグ・スザークは、終盤でいざという時になったらバトルゾーンに出すのが役目になり、その後にドギラゴンXにP革命チェンジして、フィニッシャーとして担当することが多い。そのため、大抵は1体で出すことが多い。

  5. よって、超次元ゾーンにドギラゴンXを1枚用意しておくと良い。

……という感じになります。ドラグ・スザークをコスト踏み倒しすることが出来る《卍夜の降凰祭》は、流石に『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に入りにくいですが、ドギラゴンXについては、1枚入れておくと、いざという時の最後の切り札として活躍できるかなと思います。

おまけ

ここまで読んでくれた人に、最後に構築のことで少し悩んでいる部分を話したいと思います。それは、ドラグ・スザークを3枚採用した場合の魔導具ではないカードの枚数についてです。前述したように、自分が使っているデッキで、現時点で魔導具ではないカードは、

  • デ・スザーク 2枚

  • ガ・リュザーク 2枚

  • ガル・ラガンザーク 3枚

  • ラビリピト 3枚

  • 絶望と反魂と滅殺の決断 2枚

の合計12枚。そこにドラグ・スザークを2枚採用すると、合計14枚になります。
自分が悩んでいる部分は、もしドラグ・スザークを3枚採用した場合です。上のリストの枚数のままで3枚採用すると、合計15枚になってしまうため、出来れば14枚で調整したいと思っているのですが、そうなると、どの魔導具ではないカードを減らしたらいいのかということで悩んでいるんです。

各ターンの終わりにならないと出せない関係上、こちらを1枚減らして、1枚だけ入れた場合でも大丈夫かもしれない?
大抵は3枚採用している人も多いけど、2枚でも十分な可能性がある?

現時点で減らせると思うカードは、ガ・リュザークorラビリピトが候補になっています。ガ・リュザークは、各ターンの終わりにならないと出せない&呪文側の《卍・獄・殺》のS・トリガーは条件付きであり、自分のクリーチャーも巻き添えにしてしまう関係もあることから、1枚採用でもいいのではと思っていることが多いです。ラビリピトは、多くのデッキでは3枚採用していることが多いですし、ガ・リュザークとの相性の良さもあるのですが、《龍・獄・殺》やバレッドゥの手札交換やヴォガイガの墓地肥やし&回収が備えている関係もあり、2枚でも十分に足りている可能性があるかなと思っているため、こちらも2枚に減らそうかなと思っている部分です。
どちらにせよ、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)にとっては重要なカードであるため、どちらかを減らそうかで迷っているので、もし魔導具ではないカードで減らしても大丈夫なカードがあると感じていたら、是非ともコメントしてくれるとありがたいです。

それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?