デュエプレの特殊ルール「タイムスリップ杯」で活躍できる、「タイムスリップ杯」専用【緑単インセクト】の解説
皆さん、こんにちは。
今回の記事は、デュエプレの特殊ルールの一つである、「タイムスリップ杯」で活躍できると思われるデッキ紹介第2弾です。
デュエプレの特殊ルールである「タイムスリップ杯」の構築ルールや「タイムスリップ杯」で予想される環境については、前回の【白緑ガイアマンティス】が紹介されている記事も参照にしてください。
今回紹介する、「タイムスリップ杯」専用デッキは、【緑単インセクト】です。
前回紹介した【白緑ガイアマンティス】と同じく、BASICのカードの中でも圧倒的に強力なカードであるガイアマンティスが採用されているデッキですが、【緑単インセクト】の場合は、ガイアマンティスだけではなく、強力な性能を持ったジャイアント・インセクト(以下インセクト)を採用しているという点でかなり異なっています。そのため、【緑単インセクト】は、【白緑ガイアマンティス】とはまた異なる動きをするデッキとして使うことが出来ます。
なお、今回のデッキも、【白緑ガイアマンティス】と同じく、出来る限り、生成する際のDMポイントの消費が激しい1弾のSRのカードをあまり採用しないようにして、最初から持っているBASICのカードを中心にして構築するようにしています。
「タイムスリップ杯」【緑単インセクト】のデッキ内容
４ スナイプ・モスキート
４ 未来設計図
４ フェアリー・ライフ
２ ブルーレイザー・ビートル
４ 青銅の鎧
４ クラウド・メイフライ
４ ブラッドウイング・マンティス
４ ウィップ・スコーピオン
２ デスブレード・ビードル
４ 大昆虫ガイアマンティス
４ ナチュラル・トラップ
※太字は未来枠
カード解説
４ スナイプ・モスキート
前回の【白緑ガイアマンティス】でもガイアマンティスの進化元として採用していたカード。今回のデッキでは、手札補充が後述する未来設計図を除くとマナ回収しかないので、意外にもこのクリーチャーのマナ回収は重要なポイントになることがあります。
４ 未来設計図
未来枠の1枚。山札の上から6枚を見て、その中からクリーチャーを1枚手札に加えるという内容の呪文。1弾で収録されているディメンジョン・ゲートは探索になっている関係でとても使いにくいため、このカードを使って、青銅の鎧や強力なインセクトを探すという目的で採用されています。
４ フェアリー・ライフ
数多くのデッキで採用されている、基本的なマナチャージ呪文。このデッキでは、3ターン目にクラウド・メイフライを出す場合では、必ず2ターン目にこの呪文を唱える必要があります。
２ ブルーレイザー・ビートル
相手プレイヤーを攻撃できないものの、パワーアタッカーでパワー8000になれるという点は何気に強力であり、3ターン目にこのクリーチャーを出すことで、軽量クリーチャーで攻撃するのを躊躇させることも可能です。今回のデッキではブロッカーが採用されていないため、相手のクリーチャーに反撃するために採用した方が良いかなと思います。
４ 青銅の鎧
【白緑ガイアマンティス】でも次のターンにブラッドウイング・マンティスに繋げるために採用されていたこのカードですが、今回のデッキでは、未来設計図を採用している関係上、未来設計図でサーチすることが出来るため、安定して3ターン目にブラッドウイング・マンティスを出すことが容易になっています。
４ クラウド・メイフライ
未来枠の1枚。マナゾーンのカードがすべて自然文明なら、パワー6000のW・ブレイカーになり、さらにパワー5000以下のクリーチャーにブロックされなくなるという、とても強力なアタッカーにすることが出来ます。そのため、次に紹介するブラッドウイング・マンティスと共にアタッカーとして使うことが出来ます。
また、先にバトルゾーンに出しておけば、パワー6000になるので、5000GTを後出しされても除去されないという利点もあります(先出しされるとバトルゾーンに出せなくなってしまうが)。
４ ブラッドウイング・マンティス
前回の【白緑ガイアマンティス】でもサブアタッカー兼マナ回収による手札補充という担当を持っていたブラッドウイング・マンティス。このデッキでも、前述のクラウド・メイフライと共に、サブアタッカーとして使うことが出来ます。5000GTを出されてしまった場合でもこのクリーチャーは召喚することが出来るという点は、クラウド・メイフライにはない利点でもあります。
４ ウィップ・スコーピオン
S・トリガー持ちのインセクト。シールドをブレイクした相手のクリーチャーに対してS・トリガーでバトルゾーンに出し、そのまま相手のクリーチャーに攻撃して破壊させる担当を持っています。但し、ノーブル・エンフォーサーが存在していると攻撃制限されてしまい、攻撃することが出来ないので要注意。
この枠については、5枚目以降のナチュラル・トラップとして使える、後述のマドウ・スクラムとの選択肢になるかなと思います。
２ デスブレード・ビードル
主にブラッドウイング・マンティスやクラウド・メイフライが引けなかった場合のサブアタッカーとして使います。元々のパワーが3000なのでノーブル・エンフォーサーなどの攻撃制限に引っかからない点やバースト・ショットなどの2000火力に強いという利点がありますが、灼熱波に弱い点や、ブロックされないクラウド・メイフライやマナ回収を持つブラッドウイング・マンティスと比べると、このカードは地味な印象であるということを考えると、ブラッドウイング・マンティスやクラウド・メイフライの代用として使った方が良いかなと思います。
４ 大昆虫ガイアマンティス
【白緑ガイアマンティス】でも切り札として採用されていたガイアマンティス。今回の【緑単インセクト】でも切り札として使うことが出来ます。パワー8000以下のクリーチャーにブロックされないという点は、未来枠を考慮しなければ、殆どのブロッカーにブロックされないという利点を持っているため、実質ブロックされないクリーチャーとして使うことが可能です。
このデッキではインセクト中心のデッキであり、スナイプ・モスキートなどの進化元がかなり多いという点もあって、何気にこのクリーチャーに進化しやすいと思った方が良いでしょう。
４ ナチュラル・トラップ
相手のクリーチャー1体をマナ送りさせる呪文。聖霊王アルカディアスが存在していると唱えられなくなってしまいますが、出されるとほぼ詰みになりやすい5000GTをマナ送りで除去できる点はかなり優秀だと思います。そのため、5000GTのようなロック手段を打破する方法として使うことも出来ます。
「タイムスリップ杯」専用【緑単インセクト】の戦略
このデッキを使う場合、4ターン目に強力なW・ブレイカー持ちのインセクトをバトルゾーンに出すという目的で使った方が良いかなと思います。
安定して4ターン目に強力なW・ブレイカー持ちのインセクトをバトルゾーンに出す方法としては以下のルートが存在しています。
具体的には、以下のルートで安定して4ターン目に強力なW・ブレイカー持ちのインセクトをバトルゾーンに出せます。
未来設計図を唱えて、山札の上から青銅の鎧(既に手札に青銅の鎧orフェアリー・ライフがある場合は、クラウド・メイフライorブラッドウイング・マンティスorデスブレード・ビートルをサーチ)
青銅の鎧を召喚し、マナチャージ
クラウド・メイフライorブラッドウイング・マンティスorデスブレード・ビートルを召喚。
こうすることで、安定して4ターン目に強力なW・ブレイカー持ちのインセクトをバトルゾーンに出すことが出来ます。
また、フェアリー・ライフを2ターン目に唱えた場合、3ターン目にクラウド・メイフライを出すことも可能です。そうすることで、いきなり4ターン目からパワー5000以下のクリーチャーにブロックされないW・ブレイカーとして使うことも可能です。
後はクラウド・メイフライorブラッドウイング・マンティスorデスブレード・ビートルで一気に攻めたり、ガイアマンティスに進化させてフィニッシュを狙ったりすれば、簡単に勝利を狙うことが出来ます。
なお、クラウド・メイフライorブラッドウイング・マンティスのどちらかを先に召喚するかについては、相手の盤面の状況を見てうまく判断した方が良いかなと思います。
例えば、相手が墓地のカードを増やすデッキだった場合、5000GTがデッキに入っている可能性が高いので、クラウド・メイフライを先に出した方が良いと思います。
逆に手札の枚数が少ない場合はブラッドウイング・マンティスを先に出して、マナ回収で手札の枚数を増やす方法を施した方が良いと思います。
採用候補
このデッキでは採用候補として選んでいたものの、枠の都合で採用出来なかったカードについても紹介します。
マドウ・スクラム
BASICのカード。このデッキでは、S・トリガーによる除去手段がナチュラル・トラップしかないので、ウィップ・スコーピオンとの選択肢でマドウ・スクラムも採用候補になることがあります。
二角の超人
1弾のカード。バトルゾーンに出すと即座にマナ回収を行うことが出来るという優秀な能力を持ち、W・ブレイカーを持っているのでアタッカーとして使えます。今回のデッキでは1弾のSRのカードを使わない構築にしているのでこのカードは使っていませんが、ブラッドウイング・マンティスやスナイプ・モスキートとは異なり、即座にマナ回収が出来るという関係上、今回のデッキに採用しているデスブレード・ビートルと入れ替えで採用しても良いかなと思います。
密林の総督ハックル・キリンソーヤ
未来枠のカード。クラウド・メイフライとは異なり、コスト3のマナ進化持ちなので、フェアリー・ライフを唱えられなかった場合でもブロッカー持ちの軽量クリーチャーにブロックされないという利点があります。また、未来設計図で綺麗に繋がるため、未来設計図でサーチしたいカードの1枚です。但し、パワーは5000なので、5000GTを後出しされた場合はこのクリーチャーが除去されてしまうという点とマナ進化の関係上、マナが減ってしまうという点は、クラウド・メイフライにはない欠点になります。そのため、どちらかというと、後述するデーモン・ハンドなどのような他文明のS・トリガーを採用する場合にクラウド・メイフライと入れ替えで採用した方が良いかなと思います。
レベリオン・クワキリ
未来枠の1枚。後述するデーモン・ハンドなどのような他文明のカードを採用する場合、マナゾーンに他文明のマナが存在していると弱体化してしまうクラウド・メイフライの代わりとして採用することがあります。しかし、相手の手札がすくないとパワーが少なくなりやすいため、相手の手札に左右されやすい状況になる場合もあります。
デーモン・ハンド
1弾のカード。S・トリガーでの確定除去手段がかなり少ないということもあって、S・トリガーでの確定除去手段を増やすためにタッチで入れることも可能です。但し、その場合は、他文明を使う関係上、クラウド・メイフライが若干使いにくくなってしまう場合もあるため、クラウド・メイフライと枠を相談しながら採用する必要があります。
罠の超人
未来枠の1枚。聖霊王アルカディアス対策や確定除去を増やす場合に採用しやすい1枚です。パワーも高く、灼熱波やバースト・ショットなどのような初期の除去カードに対しても除去されない利点があります。但し、未来枠を使う関係上、クラウド・メイフライを使った戦法は実質捨てることになります。
【おまけ】未来枠に未来設計図＆罠の超人を採用した「タイムスリップ杯」専用【緑単インセクト】
今回は特別として、未来枠でクラウド・メイフライを使わず、代わりに罠の超人を入れた場合の【緑単インセクト】のデッキも紹介したいかなと思います。
IN：デスブレード・ビートル×2、ブルーレイザー・ビートル×2、罠の超人×4
OUT:クラウド・メイフライ×4 、ウィップ・スコーピオン×4
クラウド・メイフライを外した関係上、如何にして5マナのW・ブレイカー持ちのインセクトに繋げられるかどうかで勝負が変わることが多いため、デスブレード・ビートルの採用枚数を増やしています。
罠の超人が入ったことにより、確定除去枠が増えたこともあり、防御力が増えています。しかし、クラウド・メイフライを外している関係上、攻撃力については落ちているといっても過言ではないかなと思います。
そのため、未来枠でクラウド・メイフライor罠の超人のどちらかを採用するかどうかによって、戦略がかなり異なるので、「タイムスリップ杯」の環境に合わせて未来枠のカードを入れ替えると良いかなと思います。
「タイムスリップ杯」専用の【緑単インセクト】の初期型
最後に、実はX(旧:Twitter)で公開していた、初期型の【緑単インセクト】について紹介したいと思います。
デュエプレの「タイムスリップ杯」サンプルデッキ②
— ヨンダルス(少しだけ復活) (@Yondalusu) June 12, 2024
【緑単インセクト】
未来枠は鼓動する石版とクラウド・メイフライ。
クリーチャーを強力な能力を持つインセクト達や進化元のモスキートに絞り、探索になっているゲートの使いやすさを少し向上させてみた。#デュエプレ #タイムスリップ杯 pic.twitter.com/klD2HBRE2d
こちらのデッキでは、未来枠が未来設計図ではなく鼓動する石版になっていて、サーチ手段にディメンジョン・ゲートが採用されています。
初期型の【緑単インセクト】は、鼓動する石版を入れることで、高い確率で3ターン目にクラウド・メイフライを出すというデッキにしています。
その場合、未来枠に鼓動する石版(とクラウド・メイフライ)を採用している関係上、未来設計図を入れることが出来ません。
そのため、サーチ手段としてディメンジョン・ゲートを採用しています。しかし、ここで一つの問題が発生します。それが探索で、ランダムで3種類選ばれてしまう関係上、狙ったクリーチャーを回収できないという難点が生じます。
そこで、初期型の【緑単インセクト】では、以下の4種類のインセクトのみ採用し、ランダムで選ばれる場合でも狙ったクリーチャーをサーチする確率を上げるという方法でうまく解決しています。
こうすることで、ディメンジョン・ゲートの使いやすさを向上させるという作戦にしてみました。
しかし、ここでもう一つ問題点が。クリーチャー4種類16枚を除いて、残りの24枚は呪文など、クリーチャーではないカードを採用する必要があります。しかし、未来枠は鼓動する石版とクラウド・メイフライに決定している関係上、残りの20枚は、1弾＆BASICで収録された呪文を採用しないといけません。
マナブースト手段であるフェアリー・ライフ、サーチ手段のディメンジョン・ゲート、S・トリガー持ちのマナ送り呪文であるナチュラル・トラップとマドウ・スクラムは採用確定ですが、残りの4枚の枠がなかなか決まらず、とても迷ってしまいました(ここではアルティメット・フォースを採用しているが、そもそもこの呪文を唱えるよりもブラッドウイング・マンティスやクラウド・メイフライを出した方が強いと感じる)。
そのため、初期型の【緑単インセクト】は問題点がかなり多いため、鼓動する石版を未来枠にして3ターン目にクラウド・メイフライを召喚する戦略を諦めて、前述の現在の構築(未来枠に未来設計図とクラウド・メイフライ)にしておきました。
最後に
ここまで「タイムスリップ杯」専用【緑単インセクト】の解説をしましたが、皆さんはどうでしたか？
「タイムスリップ杯」専用【緑単インセクト】も、前回紹介した【白緑ガイアマンティス】とはまた違った動きをすることが出来るデッキなので、こちらも面白いデッキとして使えるかなと思います。
未来枠として設定している未来設計図やクラウド・メイフライは、前者はUC、後者はRなので入手しやすいという利点もあり、何気に「タイムスリップ杯」に挑みたい初心者や復帰勢でも組みやすいデッキかなと思います。
「タイムスリップ杯」に挑みたい人が、今回のデッキを参考にしてくれたら、とても嬉しいかなと思っています。
それでは。
次回の「タイムスリップ杯」専用のデッキ紹介
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