初心者の視点こそ発展の鍵

今回はSpeedrun界隈における初心者の視点・思考回路が発展の鍵につながる、という話をしていきます。

初心者の定義ですが、界隈に入って1ヶ月~半年で何かしらの記録はあるが世界記録をもっていない人、とします。
Speedrun界隈における初心者〜上級者の分類で1番楽なのが世界記録所持の有無だと思うので(思うところはありますが長くなりそうなので別の記事で書きます)、何卒。

本題:なぜ 「鍵」なのか

簡潔に言うと、「頭が柔らかい」からです。初心者の方たちはまだ界隈そのものや走りに慣れていません。これから学んでいく中で「バグ技」や「ルート」が目につきます。スプラトゥーン3を例に話すと、このゲームはバグ技が多く、「ノボロール」という高度をあげる技や特定の条件下で壁をすり抜ける技などがあります。そう言ったものは驚きとともに非常に目につきます。できたらかっこいいしやりたくなる、それがバグ技だと思います。
バグ技と初心者であること、頭が柔らかいことの何が関係あるのか?少し疑問に思われた方もいるかもしれませんが、その答えは「バグ技を使った突拍子もないことを考える」というものです。それが成功か失敗かはこの際考える必要がありません。「なんかこれ出来そうじゃない?」、この直感的な考え方がポイントです。案を出すことがこの界隈では1番の鍵で、誰かが言い出した突拍子もないことが叶わず無念に散ってしまうことがあれば、1分も2分も短縮することだってあります。1秒だってこの界隈では更新する猶予に値します。

じゃあ中級者とか上級者は頭が固いって言いたいのかよ!!

そういう訳じゃないですが、ルート取りやバグの原理などの知識が多いため、「あんま短縮にならないな」や「絶対無理だな」と試す前に言い切ってしまいがちです。これは初心者や誰かが案を出した時にもこの傾向が見られて、ひとつのクリップ(動画)を見て判断や議論が進むことが少なくありません。(というかこのレベルになってくるとみんな記録が欲しいから新ルート探したり議論したりする暇がない)
もちろん固定観念に囚われずに新しい発見をする人もいます。そういった人の初心者との大きな差は、直感的か論理的かにあります。「ここを短縮したいからどうすればいいか」となり自分のもつ知識を全て集め、仮説を立て検証する、という一連の流れがめちゃくちゃ早いし丁寧です。理科の実験に近い気もします。(事実RTA勢は理系の方が多い気がします、自分は文系です)

余談

実はスプラ3のSpeedrunに使われているバグ技、今作から界隈に参入してきた人達が初成功したものが大半を占めています。初成功という書き方をしてるのは、案を出した人とは別人である場合があるためです。ちなみに過去作のスプラトゥーン2では、RTAで1分や2分短縮するようなバグ技は一切ありませんでした。言わば完全スプラ力勝負。
ただ、基本的にバグ技を成功させるにもゲームそのものの上手さは関わってくるので、実力勝負であることに変わりはないです。難しい。

余談が長くなってしまいましたが今回は以上です。Speedrunが初心者の力で壊れることに期待ですね。


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